夏野菜で家庭菜園に植える株数はどれくらいがちょうどよい?

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第2世代中玉トマト

マイホームへの引っ越し1年目の夏が終わり、草ボーボーな状態から始まった家庭菜園も秋野菜の栽培に移行中です。

我が家は田舎にあるので家庭菜園はそこそこのスペースを取ることができています。

プランター栽培に比べるとはるかにスペースが確保できるのですが、どれくらいの株数を植えたらいいのかわからない状態で夏野菜を育てたのでとにかく採れすぎて困る事態に陥ることもしばしば・・・

食べる人数は一般的な家庭レベルなのに株数が多すぎて食べきれない状態に陥っていました。

ということで、今回は夏野菜で家庭菜園に植えるちょうどよい株数について紹介します。

 

定番の夏野菜でも収穫量はバラツキが多い

夏野菜の定番といえば、

  • トマト
  • ナス
  • きゅうり
  • ピーマン
  • 枝豆

といったところでしょうか?

トウモロコシとかも入れてもいいかもしれません。

我が家の家庭菜園で今年の夏に育てたのは上で挙げた定番夏野菜に加えて、

  • ズッキーニ
  • ししとう
  • モロヘイヤ

です。

でも、1つの株から採れる野菜の量は種類が違えば全然異なり、同じ株数を植えているのにたまにしか食べられなかったり毎日食べても食べきれなかったりします。

このあたりは実際に植えてみないとわからない部分がありましたので参考にしてください。

トマトはミニなら株数少なく、大玉なら多めに

トマトの畝と畝の間

今年の夏はミニトマトと大玉トマトを植えたのですが、

  • 大玉トマト(トマト太郎):1株
  • ミニトマト(F1種第2世代):15株

という超絶アンバランスでした。

トマト太郎はホームセンターで買ってきたので1株だけでしたが、ミニトマト(中玉トマトだとおもっていましたがほぼ確実にミニトマト)は昨年プランター栽培した際にとって置いた種から育てたもの。

種から育てると株数が大量に確保できてしまうのでミニトマトは欲張って15株も植えてしまいました。

ひと夏育ててみてわかったのは、

  • 大玉トマト:結局食べられたのは5個ほど
  • ミニトマト:ご近所さんに配っても冷蔵庫にはトマトだらけ

ということでした。

大玉トマトはつるボケしている感じがあったので、本来であればもっと収穫できたのかもしれませんが実が大きくなるまでに時間がかかること、果房すべてに実を成らすと小さくなりやすいので摘果が必要なことを考えると数株は欲しいところ。

逆にミニトマトは脇芽を欠かなくても元気に育つうえ、実が小さいので摘果も不要です。

収量はものすごく差がありました。

  1. 大玉トマトなら3~5株でほどよいペースで食べられる(推定)
  2. ミニトマトなら5株あれば毎日食べられる

家族が食べられる分だけあればいいのであればこれくらいの株数を目安に植えると十分な収穫量になるでしょう。

icon-caret-square-o-right中玉トマトを放任栽培(ソバージュ)した結果、手が付けられない状況になった

 

中玉トマトを放任栽培(ソバージュ)した結果、手が付けられない状況になった
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icon-caret-square-o-right【初心者でもできる】種から育てるトマトの実生方法

 

トマトを種から育てるのは難しい?種から育てるトマトの発芽方法
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ナスは少し時間がかかるので株数多めに

家庭菜園のナス

ナスは多収といわれますが、育てるのが難しい野菜でもあります。

今年の夏は植え付けが早すぎて寒さに当たってしまったことが理由かわかりませんが、とにかく成長が遅かったです。

成長してからも次から次へと採れるという感じはありませんでした。

放任気味に育てると収穫量は確実に下がり、3本仕立てにして収穫時には少し切り戻すということをしない限りは採れすぎて困るほどの収穫量は見込めないんじゃないかと思います。

  1. ナスは育てるのが難しく、収穫量を上げるにはテクニックが必要
  2. 日当たりの良しあしでも収穫量に大きな影響が出る
  3. 3~5株あれば放任栽培でもある程度食べられるくらいになる

ナスは育てるのが難しいというのは収穫量を上げるためにはしっかりと仕立てる必要があるからなんじゃないかと思います。

家庭菜園で育てる分にはそういったテクニックは難易度が高くなる可能性が高いので、株数は少し多めにするとたくさん食べることができるはずです。

秋まで収穫が続く野菜なので少しずつ楽しんでいくというのもアリですね。

きゅうりは採れだしたら止まらない、でも一気に終わる

熟したキュウリ

次はきゅうりです。このあたりからまともな写真が無くなってきます・・・

きゅうりはウリハムシという害虫がしつこく寄ってくる野菜で、苗が小さい頃に食害されすぎて枯れてしまうこともあり得ます。

つる性ですのでネットを準備してあげると勝手に伸びあがっていきます。

最初はうまいことネットに絡みつけないこともあるので

様子を見て誘引してあげてください。

きゅうりは収穫がはじまると次々に採れます。

その上、1日収穫が遅れるとかなり大きゅうりに成長しています。

味がめちゃくちゃ落ちるわけではないので大きゅうり狙いもありなんですが、収穫時期がまとまっているので大きゅうりが大量に採れても食べきれません。

きゅうりは水分の多い野菜なので日持ちもしませんので戦略はよく考えておきたいですね。

  1. きゅうりは収穫期が短く集中しやすい
  2. 収穫が1日遅れると倍近いサイズの大きゅうりに成長する
  3. 3株くらいで旬の時期だけ楽しむのがおすすめ

きゅうりをたくさん食べたい方は5株とか用意してもいいと思いますが、採れはじめると大量に採れます。

そこに収穫遅れが重なったりするととんでもないボリュームのきゅうりが採れてしまいます。

そんなに日持ちするわけではないので、きゅうりに追われたくなければ3株くらいに抑えるのがちょうどよいと思います。

 

ズッキーニもたくさん採れて、大きく育つ

種取用のズッキーニ

ズッキーニって食べない方はあまり食べてないと思いますが、ウリ科のつるなしカボチャになるのできゅうり系統に見えますが、どっちかというとカボチャよりの野菜です。

ちなみに、上の写真のズッキーニはスーパーで売られているものの5~6倍くらいのサイズに成長しています。

ズッキーニもきゅうりと同じように収穫が遅れるとすぐに特大サイズに成長してしまいます。

大きくなっても味が落ちるわけではないので問題ないのですが、きゅうりよりも実が詰まっているのでボリューム的にも消費に苦労します。

あまり株数は多くなくても十分に楽しむことができる野菜だと思いますが、きゅうりとは違って雄花と雌花で受粉する必要があります。

基本的には人工授粉がおすすめですが、雄花と雌花がちょうどいいタイミングで咲いていないといけないことも考慮が必要です。

  1. 収穫が遅れるとすぐに市販サイズの5~6倍まで成長する
  2. 雄花と雌花で受粉するので1株だけだと育てにくい
  3. 3株くらいあれば受粉に困ることなく育てることが可能

今年の夏はとにかくズッキーニをよく食べました。

収穫量が多いことよりも収穫遅れで特大サイズに育ってしまうことの方が要注意です。

収穫後は割と日持ちするので保管スペースさえあれば株数は多くしてもいいと思いますね。

ピーマンは収穫量も多く、収穫期間も長くておすすめ

草マルチしたピーマン

ピーマンはトマトなんかと一緒で年中売られている野菜ですが、一応夏野菜です。

家庭菜園はじめるまではそんなに意識していませんでしたね。

ピーマンは家庭菜園におすすめの野菜で収穫量が多くて栽培期間も長いのが特徴。

でも、使える料理は少ないので大量消費は難しいのが課題でしょうか?(私のレパートリーが少ないだけ?)

少し小さめで収穫してあげると次から次へと花をつけるので収穫量もグッと上がります。

その分肥料を食う野菜ですので追肥は忘れずに施しておきましょう。

私は有機栽培なのでとりあえず鶏糞か油かすを施していましたね。

  1. 収穫量が多く、霜が降りるまで長く栽培が可能
  2. 小さめ収穫で収穫量は大幅にUP
  3. 2株あれば十分すぎるほど楽しめます

ピーマンは気持ちいいくらいたくさん採れる野菜なので家庭菜園におすすめです。

追肥を忘れずに施して長く収穫を楽しみましょう。

 

 

ししとうはピーマンよりもさらに収穫量が多い

家庭菜園のししとう

我が家の家庭菜園にはししとうも植えていたのですが、ししとうはピーマンよりも果実が小さいので収穫量がさらに多くなります。

焼いて食べても揚げて食べても美味しいので家庭菜園で育てるのはとてもおすすめなんですが、採れすぎることは頭に入れてから株数を決めるのがよいでしょう。

我が家のししとうは合計3株。

この3株だけで今年の夏は嫌になるくらいししとうを食べました・・・

しかも、水分が多かったり少なかったりして株がストレスを感じると辛いししとうが多くなってくるんですよね。

猛暑日が続くと水分量は相対的に少なくなるのでストレス高になります。

そしてアタリのししとうが多くなってきます。

にんにくで炒めると酒のおつまみにちょうどよいのでおすすめ。

でも、あまりにもアタリのししとうが多すぎるから

私にとっては罰ゲームに近い部分があるわね。(笑)

  1. ししとうはピーマンよりもさらに収穫量が多い
  2. 1株あれば適度に楽しめ、2株あればお腹いっぱいに楽しめます。
  3. 3株もあると配っても配っても冷蔵庫の中に余ることになります。

ししとうに関してはぜひ参考にしてください。

株数が多いと嬉しい悲鳴になること間違いなしです。

枝豆は1度収穫して終わりなので多めに植えたい

枝豆

枝豆は夏野菜の定番でビールのおつまみに最高ですが、意外と小さい子供もパクパク食べてくれるので栄養価の高い枝豆は重宝します。

ただ、育てている枝豆が早生であれば収穫量は思ったほど多くないです。

そのうえ、繰り返し収穫できるわけではなく1度採れたら終了なので採れすぎで消費に困るイメージは全くなかったです。

晩成タイプの枝豆になると収穫量も増えるので早生なのか晩成なのかは注意しつつ、株数多めに育てるのが理想です。

  1. 枝豆は採りきりタイプの野菜なので株数は多めに育てたい
  2. 保存は長く効かないので種まき時期をずらして収穫期を調整する
  3. 10~20株ほどあれば満足するだけ食べられる

どれくらい食べられれば満足なのかは主観が入る部分なので一概には言えませんが、満足するだけ食べたいのであればそれなりの株数を用意しないといけません。

家庭菜園のスペースが限られている場合は枝豆に割くスペースが広くなってしまいますので、収穫量を考慮すると枝豆は家庭菜園にはちょっと不向きな野菜というイメージですね。

モロヘイヤは株間を短くとって密集栽培がおすすめ

家庭菜園のモロヘイヤ

モロヘイヤは夏場に採れる葉物野菜としてかなり重宝します。

基本的には茹でて食べるのですが、茹でるとネバネバしてオクラなんかと合わせて食べるとかなりごはんが進むのでおすすめ。

50cmほどの背丈になったら摘心して脇芽を増やし、若芽をじゃんじゃん摘み取って食べるのですがモロヘイヤも思ったほど大量に収穫できるわけではありません。

6株ほど育てて1週間に1,2回食べられればいいかな、といった具合でした。

夏場は生育旺盛なのですが、若芽しか食べるところがないのでこちらの食欲の方が勝ってしまう感じでした。

ただ、育ててみた感触としては若干密集栽培気味に育てることで省スペースで収穫量はキープできる印象です。

  1. 若芽しか食べられないのでこまめに収穫する必要がある
  2. こまめに収穫していれば株は大きく育ちすぎることはないので30cmほどの間隔で栽培する
  3. 花が咲いたら毒性が出てきたサインなので株ごと引き抜いて収穫終了
  4. 3~5株あれば十分食べられます

株間をしっかりとって栽培できればベストですが、家庭菜園でスペースが限られていることを考慮すると30cmくらいの株間にして若干密植栽培気味に育てる方が効率的です。

ただし、風通しが悪くなるとハダニが発生する可能性もあるので株間を短くとる場合はこまめに収穫することは忘れないようにしましょう。

 

なお、モロヘイヤは花が咲きだすと毒性を持つようになります。

黄色い花が咲いていたり、つぼみができているのが確認出来たら株ごと引っこ抜いて収穫を終了しましょう。

 

株数を意識して効率的に家庭菜園を楽しもう

今回は家庭菜園で育てる夏野菜のちょうどよい株数について紹介しました。

今年の夏はいろいろな野菜を育てましたが、採れすぎて困った野菜もあればもう少し多くても良かったなと感じた野菜など様々でした。

採れすぎて困った野菜をランキング付けするなら、

  1. ししとう
  2. トマト
  3. きゅうり

こんな感じです。

特にししとうはいまだに食べきれないほどに採れ続けています。

家族もいい加減飽きてくるくらいしっかり収穫できているので嬉しい悲鳴ですね。(笑)

家庭菜園のスペースはそれぞれだと思いますので、収穫量と株数の関係を参考にして来年の夏野菜を計画してみてください。

 

icon-caret-square-o-right食べた野菜の種から育てることができる野菜5選

 

食べた野菜の種から育てることができる野菜5選
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