【例もつけて紹介】コンパニオンプランツは相乗効果と空間活用の2種類の考え方を覚えておこう

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相乗効果狙いのコンパニオンプランツ

家庭菜園をはじめていろいろと調べていると意識するようになってくるのがコンパニオンプランツ

家庭菜園なので限られた畑の中でできる限り効率的に育てようという思考になってしまう方は多いんじゃないかと思います。

夏野菜は家庭菜園のメインともいえるワケですが、トマト・ナス・きゅうりは連作障害の起きやすい野菜なので限られた畑の中で育てるには結構難易度が高くなってくるわけですね。

連作障害の緩和にも有効なコンパニオンプランツですが、情報収集していると目的がいろいろとあるように見えます。

そこで今回は目的別のコンパニオンプランツの考え方を紹介します。

 

コンパニオンプランツってなに?

コンパニオンプランツ(または共栄作物、共存作物)とは、農学や園芸学において、近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる2種以上の植物の組み合わせ、またはそれらの植物のこと。コンパニオンプランツを2種類以上、近傍に栽培することを混植または混作と呼ぶ

野菜類等とハーブ類等をうまく組み合わせて一緒に植えると、病害虫を防いだり、成長を促進したり、収穫量が増えたり、風味や芳香を良くしたり等、様々な良い効果を生み出すと言われている。例えばマリーゴールドは線虫に対する殺虫効果をもつため、作物に対する病害の抑制に用いられている。

参照: Wikipedia > コンパニオンプランツ

Wikipediaからコンパニオンプランツの説明を拝借しましたが、お互いの成長に良い影響を与えあう植物を2種類以上混色することをいいます。

ここでいう、「お互いの成長に良い影響を与えあう」というのは、

  • 病害虫被害を防ぐ
  • 成長を促進する
  • 風味など食味をよくする

ということを指します。

けれど、WEB上で得られる情報を見る限りではこれら3つに加えて、

  • 空間の有効活用

という意味でコンパニオンプランツと定義しているものもあります。

どのような意図でコンパニオンプランツと書かれてあるのかを意識しないと、たとえば連作障害を防ぐことを目的として植えた野菜が全く効果がなかった、なんてことも考えられるので要注意です。

成長を促進するコンパニオンプランツ

トウモロコシとエダマメの混植

成長を促進するコンパニオンプランツの代表例はマメ科の野菜だと思います。

たとえば、

  • トウモロコシ×インゲン豆・エダマメ
  • にんじん×エダマメ
  • きゅうり×エダマメ

などがあります。

マメ科の野菜が持つ根粒菌が大気中の窒素をアンモニアに変換して根っこに固定するため、窒素分の安定供給に繋がります。

窒素の役割は葉や茎の成長。

マメ科の野菜を混植してあげることで野菜の葉や茎の生育が良くなる効果が期待できます。

 

上の写真だと、トウモロコシの窒素供給源としてエダマメを植えています。

トウモロコシの背丈とエダマメが近いのはジャガイモの後作として植え付けたばかりだからなんですが、エダマメの根粒菌が頑張ってくれることに期待です。

トウモロコシもエダマメも背が高くなるので株元は空きスペースになることも考えて小松菜を植えています。

混植することで病害虫の被害を防ぐコンパニオンプランツ

マリーゴールド

夏の葉物野菜は特に虫がつきやすくて困りますが、混植することで病害虫の被害を防ぐことができるコンパニオンプランツもあります。

その代表例といっていいのがマリーゴールド。

マリーゴールドは根菜類の大敵であるセンチュウに対して殺虫効果があるだけでなく、独特な匂いからアオムシやアブラムシを遠ざける効果があります。

害虫を遠ざけるという意味では大葉やバジルなども効果があるので、ハーブ類などの香りの強いものを混植することでも効果が得られます。

ただし、センチュウへの対策としてはマリーゴールド一強といったところなので、彩を加えるという意味でもマリーゴールドを植えるのはおすすめです。

ネギ類も害虫忌避効果がありますが、これはネギの香りと根に共生する微生物が作る抗生物質が土の中の病原菌を減らしてくれるためです。

食べられるネギ類か彩重視でマリーゴールドかで好みは分かれそうですが、香りの強い野菜はコンパニオンプランツに使える可能性が高いので思い浮かんだものがあれば調べてみましょう。

相乗効果狙いのコンパニオンプランツ

こちらは冒頭の写真ですが、あれこれ植えまくっていますがメインはパプリカです。

赤文字でというのが見えていますが、売れ残りで半額になっていたパプリカを植えましたが、もともとこの場所にはパプリカが植わっていたのになぜかうまく育たずに枯れていった場所だったため、

  • パプリカ:メインで育てたい野菜
  • 枝豆:窒素固定の栄養補給要員
  • セロリ:害虫除け

として植えています。

セロリが端によっているのでパプリカにまで作用してくれるのかは不明ですが、こういった感じでそれぞれに目的を持たせて混植していくのがコンパニオンプランツの極意ですね。(まだ素人ですが)

まぁ、個人的には依然植えていたパプリカが枯れてしまった理由は写真の左にちらっと映っているトマトのせいだと踏んでいます。

やっぱり、同じ科の野菜を隣同士に植えるのは組み合わせとして悪すぎますね。

 

空間を有効活用するコンパニオンプランツ

オクラと枝豆、小松菜の混植

最後に紹介するのはコンパニオンプランツというよりは単に空間の有効利用になります。

まだ全部小さいのでわかりにくいですが、

  1. 左側:オクラ
  2. 右側:枝豆
  3. 奥側:小松菜
  4. 手前側:ホウレンソウ

の4種類を混植しています。

オクラはプランターで育てる分にはそれほど背が高くなりませんが、地植えするとかなり大きくなります。

背は高くなるのですが葉が生い茂るわけではないのと、実を付けたら下葉は落としていくので株元は割とスペースに余裕ができます。

そこで小松菜とホウレンソウをグランドカバーのようなイメージで植えています。

  • 小松菜:アブラナ科
  • ホウレンソウ:ヒユ科

小松菜とホウレンソウでは寄ってくる虫の種類が同じではないのですが、2種類を混植すると虫がごったがえすかというとそうではなく、お互いにけん制しあうような形で虫が寄りにくくなります。

枝豆は窒素固定による栄養分の供給要員として植えています。

小松菜の成長が想像以上に早く、オクラと同じ背丈まで成長してしまっているのでちょっと想定外なのですが、あれほどカメムシのよってくる小松菜が食害のあともなくきれいに成長していることを考えるとある程度効果は出てきているようです。

根の張る深さも意識して空間を有効活用

地面より上の見えている部分の有効活用だけでなく地面より下の根の部分にも注目すると、

  • 根を深く張る野菜
  • 根を浅く張る野菜

の2種類が存在します。

たとえばナスは根を深く張るので、土の表面部分はフリーな状態。

浅く根を張るコンパニオンプランツが有効です。

 

逆にきゅうりは浅く根を張るので地面の深い部分がフリーな状態。

長ネギを植えて土の深い部分を有効活用することができます。

 

こういった具合に根の張り方でも空間の有効利用ができるのでよーく検討してみましょう。

ネギ類とマメ類は混植すると効果が下がるので要注意

害虫忌避のコンパニオンプランツとして有効なネギ類ですが、根に共生する微生物が生成する抗生物質はマメ類の根粒菌も殺してしまいます。

マメ類は窒素固定化を狙って植えるのにネギ類で根粒菌を殺してしまっては意味がないですね。

いろんな野菜を混植することの相互作用でコンパニオンプランツとして作用することを期待できますが、組み合わせによっては悪影響が出てしまうことも忘れてはなりません。

マメ類と組み合わせて植えるのであればネギ類ではなくマリーゴールドなどの香りが強くて害虫忌避効果のあるものがよいでしょう。

肥料食いの野菜にはマメ類、そうでもない野菜にはネギ類を植えることでうまく育てることができそうですね。

 

混植することで連作障害を防ぐことができる?

家庭菜園は狭いので連作障害をさけることはできません。

我が家の畑は比較的大きい方ですが夏野菜を植え終わってみると、

  • 1/4がナス科
  • 1/4がウリ科
  • 1/4がアブラナ科・ヒユ科・アオイ科など
  • 1/4はまだ未開墾
  • コンパニオンプランツは枝豆とニラが多数

という状態です。

昨年引っ越してきたばかりで荒れ放題だった畑を整備していっている段階なのでまだ買い込んできていない部分はありますが、畑のほとんどを輪作年限の長いナス科とウリ科で埋めてしまいました。

だって、ナスやトマト、きゅうりは夏野菜の定番だから仕方ないですよね?

このあたりを植えずに夏野菜のシーズンを終えてしまうのは家庭菜園レベルであれば非常に残念なはずです。

一応、畑を4分割して輪作しようと考えていますが、すでに4分割でうまく回せるかどうかといった状況なのでどこかは連作障害が起こる可能性があります。

この連作障害のリスクを少しでも下げるために取り組んだのがコンパニオンプランツの植え付け。

枝豆とニラをコンパニオンプランツとして多用しましたが、単純に「どこに植えるか」という点ではこの2つも連作障害があるので来年もコンパニオンプランツとして植えた際にリスクがある状況です。

 

しかし、来年も元気に生育してたくさんの野菜を収穫することができたなら、コンパニオンプランツの効果で連作障害を緩和することができた証になります。

WEB上でいくら情報を集めても連作障害がなくなるとは書かれていませんので輪作ベースでコンパニオンプランツも駆使して育てていくのが家庭菜園では必須条件になりそうです。

目的別にコンパニオンプランツを使い分けよう

今回は目的別のコンパニオンプランツの考え方について紹介しました。

コンパニオンプランツの目的は大きく分けて、

  • 病害虫被害を防ぐ
  • 成長を促進する
  • 風味など食味をよくする
  • 空間の有効活用

の4つになります。

具体的にわかりやいのは防虫・成長促進・空間の有効活用ですね。

我が家の場合は成長促進を目的としてあっちこっちにエダマメを植えています。

相乗効果がうまれているのかはまだよくわからない部分はありますが、マメ科の窒素固定化は減肥にもつながるのでおすすめです。

感覚的にはネギ科とマメ科をうまいこと使い分けることでコンパニオンプランツとしての機能は成立すると思っています。

また、我が家では空間の有効活用として小松菜・ホウレンソウをコンパニオンプランツとして植えています。

この2つを植えている部分は梅雨時期にもかかわらず雑草が少なくて手入れも楽です。

雑草代わりにはやしておいて収穫して食べることもできるなら一石二鳥です。

 

限られたスペースを利用することになる家庭菜園ではコンパニオンプランツが必須アイテム。

少しでも効率的に育てていくためにコンパニオンプランツについてもよく勉強していきたいですね。

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