2月~3月が種まき時期!種から育てるナスの栽培方法

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ナスの種

ナスは夏野菜の定番ですが、苗を購入して栽培をスタートさせる方がほとんどだと思います。

私の家庭菜園のモットーは種から栽培をはじめられるものはできるかぎり種からスタートすること。

トマトやきゅうりは種からでも比較的育てやすい野菜の印象ですが、ナスに関しては少し手がかかって難易度は高めだと感じています。

一昨年は種まきしても芽が出ず失敗、昨年は無事発芽して収穫までこぎつけましたが、できはイマイチでした。

今年こそはしっかりとナス栽培を成功させたいところ。

ということで今回は2月~3月が種まき時期!種から育てるナスの栽培方法について紹介します。

 

ナスの種まきは夏に間に合わせるために2月頃からはじめる

ナスの定植

ナスに限らず、3年ほど夏野菜を種から苗を作って栽培してきましたが、ホームセンターで苗を購入して栽培をスタートする場合に比べるとどうしても出遅れやすいと感じています。

ホームセンターで売られている苗はしっかりと気温管理された環境で寒い時期から育てられたものなので生育がとても早い状態で売られているんですよね。

 

一方、自前で種から苗作りをしようとすると温度管理は難しいので暖かくなってきてからの種まきになってしまいます。

それだと周りの家庭菜園では収穫がはじまっているのに自分のところの家庭菜園ではまだ株が育っち切っていないなんて状況にもなってしまいます。

 

このため、ナスに限らず夏野菜を種から育てる場合は、出遅れ防止のために2月中旬ごろから温室などで種まきをして栽培をスタートする必要があります。

上の写真のナスは定植のころ合いのちょうどよいサイズになっていますが、このときもホームセンターには余裕で負ける生育スピードでした。

ナスを早い時期から収穫できるようにしたいのであれば、簡単でもいいので温室を準備して2月中旬頃には種まきをするようにしましょう。

ナスの発芽をスムーズにするためにキッチンペーパーに種まきする

ナスの種まき

ナスに限ったことではありませんが、私は夏野菜の種まきは水で湿らせたキッチンペーパーにおこなっています。

種まき~育苗を2月・3月のまだ気温が上がりきらない時期から始めるため、そもそも夏野菜の発芽に苦労するため、室温で管理できるキッチンペーパーへの種まきが発芽も安定してくるためおすすめです。

手順は簡単。

キッチンペーパーを濡らして、軽く手で押して水気を絞り、その上に必要な分だけ種をまいていきます。

ナスの発芽のスピードはトマトに比べると若干ゆっくりですが、購入した種からであればかなりの確率で発芽するので、あらかじめ何株くらい栽培したいかを検討しておいて、必要株数よりも少し多く種をまきましょう。

私は自家採取したナスの種を使っていますが、発芽率は60%程度あります。

自家採取した種でも結構しっかりと発芽してくれるのでナスの栽培をするなら種取りもしてみると楽しくなりますよ。

キッチンペーパーにナスの種をまいてから1週間ほどで発芽する

発芽したナス

キッチンペーパーに種まきしたナスの種は1週間ほどで発芽します。

トマトは3日ほどで発芽するものも出てきますが、ナスは1週間ほどかけてゆっくりと発芽します。

トマトもナスも種のサイズはほとんど同じくらいなので、発芽スピードも似たようなものな気がしますが、これまでの経験上ではトマトの方が早く発芽します。

種の形が似ているピーマンはナスと同じく発芽まで1週間ほどかかるので傾向は似ている印象ですね。

 

発芽に成功すればあとは温度管理にある程度気を付けながらしっかりと育苗していくだけなので一安心ですね。

発芽したナスの種を育苗ポットに植え替える

発芽したナスの種を植える

発芽したナスの種はできるだけ早いタイミングで育苗ポットに植え替えてあげます。

植え替えが遅くなると根をキッチンペーパーの上で伸ばしてしまい、植え替えの時に根を切ってしまう可能性があります。

少々切れるくらいは問題ありませんが、生育には良い影響とはいえません。

これまでの経験上、発芽してからもキッチンペーパーに置きっぱなしにしていた苗と、すぐに育苗ポットに植え替えた苗では初期の生育スピードに差がありました。

育苗ポットの方が根も伸ばせるし、養分も豊富にあるので生育もスピーディになるようですね。

 

発芽したばかりの苗は簡単に枯れてしまうので、植え替えが終わったらたっぷりと水をあげましょう。

 

育苗ポットに植え替えたナスの苗を温室など気温の高い場所で育苗する

温室に入れて気温を高くする

ナスの種を発芽させるまでは比較的簡単ですが、発芽させた後の育苗が少し手がかかります。

ナスの生育温度はざっと15~30℃くらいなので、まだ気温の上がりきらない2月・3月頃の育苗はしっかりと温度管理をしていく必要があります。

 

とはいっても家庭菜園で楽しんでいるレベルだと温室なんて持っていない方の方が多いと思いますので育苗には少し苦労します。

ただ、生育温度にピッタリ管理していないといけないかというと寒くなりすぎなければ枯れずに成長してくれるため、ビニールで覆った簡易的な温室を自作したり、日当たりのよい部屋の窓際に並べて育苗するなどで問題なく育苗していくことができます。

私はナスのほかにも夏野菜の準備を2月中旬から始めるので、毎年透明マルチのシートを使って簡易的な温室を作って育苗しています。

一応、温床も作りはするのですがそんなに温度が上がってくれるわけではないので、ビニールハウス状態です。

それでも日中は30℃近くまで上がりますし、夜は夜露が当たることもないので問題なく育苗できていますよ。

ナスの本葉が5月中旬を目安に7~8枚まで成長してつぼみを付けたら定植する

ナスの定植

ナスの定植は十分に暖かくなった5月中旬頃におこないます。

育苗した苗の成長具合の目安は本葉が7~8枚くらい、つぼみをつけはじめるタイミングが定植のベストタイミングになります。

ただし、これはホームセンターなんかでしっかりとした環境で育苗された苗におけるベストタイミングであって、家庭菜園で種から育てた場合はもっと生育が遅れている可能性が高いです。

 

生育が遅いからといっていつまでも育苗を続けるよりは気温を目安にある程度のサイズで定植してしまう方がベターです。

あくまでも家庭菜園なので作業ができる時間も限られています。

少なくとも生育に悪影響のない気温になっているのであれば、生育が遅れている苗であっても定植してしまえば十分に成長してくれます。

  1. 気温の高くなった5月中旬を目安に定植する
  2. 本葉の枚数とつぼみができ始めたら定植する

この2つは①を優先順位高めにするのがストレスなく家庭菜園で栽培を続けていく秘訣かな、と思っています。

種からナスを栽培しよう

今回は種からナスを栽培する方法について紹介しました。

種からナスの栽培をはじめる場合、種まき時期は2月~3月のまだ気温が上がりきらない寒い時期になます。

これくらいの時期から育苗していかないと夏の収穫期でもまだナスの株が小さくて収穫がどんどん後ろ倒しになっていってしまいます。

 

しかし、2月~3月の時期からナスの育苗をしていくとなると温度管理に気を付けないと生育不良の原因にもなってしまいます。

まずはキッチンペーパーを活用してナスの種を発芽させて、無事植え替えまで終わったら簡易的なビニールハウスや、日当たりのよい室内の窓辺などで暖かくなるまで育苗しましょう。

手間はかかりますし若干難易度は高いですが、種から育てたナスを収穫できたらとても満足感が高そうですね。

みなさんもぜひ試してみてください。

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