購入した種からでもできる!にがうり(ゴーヤ・レイシ)の実生方法

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レイシの種

うちの近所のスーパーではにがうりがレイシという名前で売られています。

にがうり、レイシ、ゴーヤなどいろいろと名前はありますが、表面にイボイボがあって食べると苦いのはどの名前であっても変わりません。

レイシの名前で売られていると苦みがマイルドな気がするのは気のせい?

あとはにがうりはきゅうりと違って若取りした実なのにしっかりと種が入っているのが特徴です。

種が入っているということは恒例の種から実生できるかも?

ということで、今回は購入した種からでもできる!にがうり(ゴーヤ・レイシ)の実生方法について紹介します。

 

にがうり、レイシ、ゴーヤは呼び方が違うだけで全部同じ野菜

にがうりと同じ見た目で売られている野菜にはレイシ、ゴーヤがあります。

にがうり=ゴーヤはみなさんよくご存じだと思いますが、レイシも同じくにがうりのことを意味します。

  1. にがうり:標準的な呼び方
  2. ゴーヤ、ゴーヤー:沖縄地方の呼び方
  3. レイシ:ツルレイシの「ツル」がなくなったもので、にがうりのことを意味する

語源は一応いろいろありますが、どれもにがうりのことを意味していて、食べてもしっかり苦いです。

近所のスーパーで売っているレイシは苦くないイメージがありましたが、何度か買っているとしっかりと苦いレイシもあったので、単純にその実が苦いか苦くないかの違いだけのようです。

あとは子供の頃よりも苦みに鈍感になった?とかもありそうかなと考えています。

味覚が鈍感になってるって全然いいことではありませんが・・・

にがうりの種から実生させる方法

ということで、さっそくにがうり(レイシ、ゴーヤ)の実生方法について紹介します。

にがうりを同じウリ科のきゅうりと同じ感覚で整理するならば、緑色のにがうりから取れる種は未熟なので発芽することはないと思うのですが、種はきゅうりと違って大きなサイズでしっかりとしています。

しっかりとした種だからなのかはわかりませんが、にがうりは緑色の若取りした果実であっても種から芽を出す=実生させることが可能です。

にがうりから取り出した種を一晩水に浸す

水に浸したにがうりの種

にがうりは食べる際にヘタの部分を取り除きます。

種はヘタの部分に含まれているので、ヘタを取り除いた際に種を取り分けておき、一晩水に浸しておきます。

にがうりの種は大きくて硬くしっかりとしているので水に浸しておくことで発芽がスムーズに進みます。

何日もつけていると種が呼吸できなくて腐ってしまうので、一晩浸け置きするだけでOKです。

一晩水に浸したにがうりの種を湿らせたキッチンペーパーで包む

水に浸したにがうりの種をキッチンペーパーで包む

にがうりの種を水に一晩浸したら、次は湿らせたキッチンペーパーで包んでアルミホイルで乾燥防止して数日放置します。

キッチンペーパーはざっと折りたたんで水をかけ、手でぎゅっと絞ってからにがうりの種を載せます。

キッチンペーパーがひたひたに湿っていると種が腐るリスクがありますが、かといって硬く絞りすぎても発芽が進みにくくなります。

1日置き程度に様子を見ながら水分量を調整してみてください。

アルミホイルでにがうりの種を包む

このような状態で包んだら完成です。

ただ、一晩水に浸した段階で育苗ポットに種まきしても問題はないので、発芽状態を観察したい方はアルミホイルにくるむのがおすすめです。

どのみち発芽を確認したら早い段階で育苗ポッドに移すことになるので、手間を減らしたい方は浸け置きが終わったら直接育苗ポッドに種まきしましょう。

1週間経過:ようやくにがうりの種が発芽しました

発芽したにがうりの種

にがうりの種を水に浸して、キッチンペーパーに包んでから1週間経過してようやく発芽しました。

種まきしたのは6個かな?ちょっと正確に数えていませんでしたが3個は発芽しているのがわかります。

今回はそんなにガッツリと育てる予定もないので発芽した3個の種を育苗ポッドに植えて育苗を進めていきます。

 

育苗したにがうりの苗をきゅうりと一緒に混植する

レイシの定植

育苗の途中経過を全然写真に撮っていなかったのですが、種まきから3週間ほどでこれくらいのサイズまでにがうりの苗が育ちました。

ちょうどきゅうりの植え付けタイミングになったのでにがうり(レイシ、ゴーヤ)も同じネットを使って栽培を進めていきます。

にがうりはきゅうりよりも葉が茂るので同じ畝に植えてしまうときゅうりが負けてしまう可能性がありますが、きゅうり8株くらいに対して3株なのでギリギリ問題ないかな?

昨年はきゅうりの畝に白ゴーヤを混植しましたが、草勢はほどほどで収穫量もほどほど。

きゅうりを圧倒するほどの茂り方はしなかったので今回も混植していきます。

にがうり、きゅうりにマメ科の四角豆と大葉をコンパニオンプランツとして混植する

きゅうり、四角豆、レイシの混植

きゅうり、にがうりは果実が大きいのでこまめに追肥していかないと株が弱って実付きが悪くなります。

うちの家庭菜園は見ての通り、雑草も多めの自然農に近い形で栽培する有機栽培でやっているのであまり肥料をガンガン投入していくのはモットーに反します。

肥料は鶏糞を使っていますが、マメ科の四角豆を混植することで窒素を固定化する根粒菌の作用を利用して減肥を狙います。

あとはもはや雑草のように畑のあちこちに生えている大葉を引っこ抜いてきて、害虫忌避を目的として畝に混植します。

今年はウリハムシの発生が少ないように思うので大葉のにおいの効果もあるかもしれません。

まぁ、株が元気なうちはウリハムシもあまり寄り付きませんので今だけかもしれませんね。

にがうりを種から育てよう

今回はにがうりの種から実生させる方法について紹介しました。

同じウリ科のきゅうりはスーパーに売っているような若取りしたものの種からは発芽しないというか、そもそもきゅうりにはほとんど種が入っていません。

きゅうりとにがうりは味だけでなく種の入り方も全然違いますが、にがうりの種は若取りした株の種からも発芽することがわかりました。

スーパーで買ってきておいしくいただいたにがうりから種を取って、発芽させて栽培し、さらには収穫までこぎつけることができればコストパフォーマンスがかなり高くなりますね。

もちろん、苗を買ってきて植え付けるのと比べると手間がかかりますが、種から育てて収穫したにがうりの方が手間暇かけた分おいしく感じるんじゃないでしょうか?

 

にがうりは若取りした実に入っている種からも発芽させて栽培することができるので、みなさんもぜひチャレンジしてみてください。

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