甘くておいしいイチゴは冬が旬と思っている方が多いかと思いますが、実はイチゴの本来の旬は3~4月の春先頃なんです。
ケーキには必須アイテムなので年中手に入るようなイメージもありますが、冬場に出回っているいちごはハウス栽培や輸入品になります。
とにかく冬場は引っ張りだこなイチゴですが、つぶつぶの種がたくさんついているのはみなさんご存知ですよね?
種があるということは種まきすればきっと発芽するはず・・・
ということで、今回は種まき時期は春先がおすすめ!種から育てるイチゴの実生方法について紹介します。
食べる前にイチゴの種をあつめる
まずはイチゴの種をあつめるところから。
食べる前に表面にびっちりついているイチゴの種をスプーンなどですくって採取しておきましょう。
ちょうどこの試みを思いついたのが8月だったのでいちごは旬でもなんでもなく、スーパーでも売っていないような時期です。
ということで、イチゴの種はショートケーキのイチゴから採取することにしました。(笑)
果たして、ショートケーキに使われているイチゴから発芽させることができるのかは不明ですがとりあえずチャレンジです。
できればイチゴが出回る時期のブランドものでやりたかったですが待ちきれませんでした。(笑)
まずはチャレンジしてみることが大事よ!
あつめたイチゴの種から果肉を取り除く
イチゴから種をあつめる際は表面をそぎ取るような形になるため、どうしても果肉がたくさんついてきます。
ついてきた果肉は腐敗の原因にもなりますし、発芽抑制物質も含まれているのできれいに取り除きます。
汚くて申し訳ないのですが、上の写真はイチゴの種をキッチンペーパーに押し付けて果肉を取り除いたあとの写真です。
キッチンペーパーの上に果肉付きのイチゴの種をおき、押し付けるような形で伸ばすことで果肉と種を分離することができます。
種の小さいキウイから種をあつめるときも同じような手順で行いました。
種が小さいとこういった部分で苦労しますね。
あつめたイチゴの種を一晩水に浸ける
あつめたイチゴの種は一晩水に浸けて、十分に水を吸わせておきます。
水に浸ける理由は発芽率を高めることができるからですが、
- 種が柔らかくなるから発芽しやすい
- 発芽抑制成分が薄れるから発芽しやすい
のどちらを狙っているのかよくわかりませんが、おそらくどちらも狙っていると考えられます。
水に浸けること自体は悪くありませんし、浮いている種は発芽不良を起こしやすいイチゴの種なので選別することができるメリットもあります。
とりあえず、一晩おいてから種まきをすることにします。
湿らせたキッチンペーパーの上にイチゴを種まきする
今回はキッチンペーパーの上にイチゴの種をまきます。
イチゴの種は好光性種子なので発芽するために光が必要となります。
イチゴは種が小さいので乾燥には注意が必要ですが、好光性種子なので覆土は浅くする必要があります。
種が小さいタイプの野菜や果物で好光性種子という組み合わせは結構管理が面倒くさいので、今回は観察しやすさも加味してキッチンペーパーの上に種まきしていきます。
土よりも乾燥しやすいですが状態は監視しやすいですね。
毎日湿らせることを忘れないようにします。
いちごの種まきから1ヶ月経過:ようやく発芽
めちゃくちゃピンボケしていますが、イチゴの種まきから1ヶ月経過してようやく発芽しました。
というか、イチゴは休眠期間を経て発芽する可能性が高いことを種まき後に知りました。
開花、受粉、受精、結実の段階を経て、タネは完熟し発芽力を持つようになりますが、野菜の種類によっては、普通にタネまきしただけでは発芽しない現象が見られます。これは、タネが成熟するに伴って、自然に休眠するために起こる現象で、一次休眠(きゅうみん)といいます。
これとは別に、タネがある不利な条件におかれたとき、それに耐えるために休眠に入る現象が見られる場合があり、これを二次休眠と呼び、この休眠中も発芽が抑制されます。レタス、ゴボウ、ホウレンソウなど数種の野菜が、このような性質を持ち、目覚めるのを待ってタネまきするか、休眠打破処理をしてタネまきをします。
イチゴの休眠の場合は一次休眠が該当します。
種まきから1ヶ月かかってようやく発芽したわけですが、イチゴの本来の旬の時期が3~4月であることを考えると、寒さの厳しくなる冬までに発芽してある程度成長しておこうとしていると考えれば、休眠が完了して発芽したんでしょうね。
桃とかぶどうは休眠期間は冬の間=3ヶ月くらいのようなので、そのあたりの性質は違いそうですね。
これまでの経験上、キッチンペーパーの上にいつまでも置いていても成長は遅れるばかりなのでペットボトルのキャップに土を入れて簡易ポットを作ってみました。
もう少し大きく成長したら種まきポットに移してあげようと思います。
写真で見えるのは2つの発芽した苗だけですが、まだ種の殻をかぶったままの苗が2つ入っています。
大事に育てていきますよ。
イチゴの種まきは一冬越した春先がおすすめ
イチゴの種まきをしてみたあとに知った休眠ですが、これは春に実った果実が中途半端な秋口などに発芽して冬の寒さにやられて枯れてしまうのを防ぐ目的です。
つまり、種取りしたイチゴは冷蔵庫に2~3ヶ月ほど保管することで疑似的に冬を体感してくれるので休眠状態を終わらせることができます。これを休眠打破といいます。
ただ、休眠打破した後は育苗していくことになるので、結局はイチゴを育てやすい季節に発芽させるのがベストになります。
ということで、イチゴの種を採取したら春になるまで冷蔵庫で保管してから種まきするのがおすすめです。
冬になるとイチゴがスーパーなどに並ぶようになるので、冬に買ったイチゴから種を取って冷蔵庫に保管、そして春になったら種まきするという流れがスムーズですね。
イチゴは種から育てることができます
今回は種から育てるイチゴの実生方法を紹介しました。
イチゴの種を実生させる場合、食べた種をそのまままいても発芽までに時間がかかります。
根気よく水あげをして、乾かないようにするのがポイントです。
あとは種がすごく小さいので発芽した直後はとても小さな双葉を広げます。
ある程度の大きさになるまでは丁寧にお世話してあげた方がよさそうです。
みなさんも、イチゴの種から発芽させてお家でイチゴ狩りしてみませんか?
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