【初心者でもできる】種から育てるキウイの実生方法

この記事は約5分で読めます。

キウイ

キウイは甘さと酸味の両方を楽しむことができるとても美味しいフルーツ。

マタタビ科の植物でもあるので猫にあげると喜んでくれる意外と知られていない一面もあります。

さて、このキウイですが黒くて小さい種がたくさん入っているのはみなさんご存知ですよね?

この種からキウイを発芽させて育てる=実生(みしょう)させることができます。

今回は初心者でもできるキウイを種から育てる実生方法を紹介します。

初心者の私がキウイの実生に挑戦しますよ!

 

キウイの種を集める

キウイの種
まずは種を集めます。

キウイを切って、スプーンで種をかき出します。

1個分でも十分なだけの種を採取することができます。

キウイの種の周りの果肉を洗い流す

キウイの種を洗う

採れた種の周りにはまだ果肉が残っているのでできる限り洗い流しておきます。

いろいろと調べてみたのですがハッキリとしたソースはでてこずわからないままでしたが、果物の果汁には発芽抑制成分があるようです。

果肉が残っていると果汁が残っているのと同じことになるので、できる限り果肉を取り除いておきます。

キウイの種を指の腹で洗う

私は指の腹の部分で押し洗いしてみました。

少なめの水につけて数回に分けて「洗う」→「流す」→「洗う」・・・と繰り返すことで少しずつ果肉が落ちていくので面倒くさがらずにやっておきましょう。

 

キッチンペーパーに水を含ませて種をまく

キウイの種をキッチンペーパーの上にまく

果肉を洗い流し終わったら種まきです。

いきなり土にまいてしまう方法もアリだとは思いますが、

  • 発芽の状況がわかりにくい
  • 育ってきた際に植え替えが面倒
  • 好光性なのか嫌光性なのかわからない

ということもあるので水を含ませたキッチンペーパーの上に種まきをしました

牛乳パックなのがまるわかりですが、適当なサイズにカットして使いやすいのでおすすめです。

問題なのはキウイの種が好光性なのか嫌光性なのかがわからないこと。

 

好光性種子と嫌光性種子の違い

  • 好光性種子:発芽に光が必要な種子のこと。まいた後に上から土をかけてあげる必要がありませんが乾燥には注意が必要。
  • 嫌光性種子:発芽に光が必要ではない種子のこと。まいた後は上から土をかけます。

基本的なことなのかもしれませんが、初心者の私にはわかりません。

いろいろと調べてみましたも明確にソースは得られませんでしたが、同じように種から発芽させている方は上から土をかけずに発芽させているようでしたので発芽に影響はないようです。

あとはキッチンペーパーが乾いてきたらこまめに水を含ませてあげて発芽を待ちましょう。

キウイの種は休眠打破が必要

キウイを発芽させるには食べ終わった種をそのまますぐにまいてもOKですが、この場合は休眠期間が必要になるためいつまでたっても発芽しない状況になります。

もちろん、休眠期間が終われば発芽するのですがかなり気長に待つ必要があります。

このため、採取した種は冷蔵庫で3ヶ月間寝かしましょう。

手順は以下ようにすると比較的簡単に発芽させることができます。

  1. 採取した種をキッチンペーパーで包んで水に浸す
  2. キッチンペーパーごとビニール袋に入れ、コーヒーの空き瓶などに入れて密閉する
  3. 冷蔵庫で3ヶ月間寝かせる

重要なポイントは赤文字で書いた①キッチンペーパーで包んで水に浸すこと。

これをすることで冷蔵庫の中で休眠打破させている間に発芽までしてしまう可能性が高くなります。

発芽したキウイの種

種が小さいうえに発芽したばかりなのでわかりにくいですが、矢印の先に芽が出ているのがわかるでしょうか?

キッチンペーパーで包んで水に浸した状態で休眠打破することで、休眠を終えた種は発芽準備にうつります。

休眠期間は約3ヵ月なので、じっくり寝かしてあげましょう。

休眠打破が完了したらアルミホイルで包んで発芽を待つ

休眠打破が完了したキウイの種

冷蔵庫の中でキウイの種を3ヶ月間寝かせて休眠打破をしましたが、冷蔵庫の暗い環境でも発芽したことを考えれば、キウイの種は嫌光性種子の可能性が高いです。

休眠打破完了後は同じように水に浸したキッチンペーパーで種を包んで、アルミホイルで包んで保管することで発芽から双葉を広げるところまで成長させることができます。

少なくとも発芽済み、もしくは発芽寸前の種ばかりになっているので水を切らさないようにさえ気を付けておけば問題なく発芽させることができます。

キウイは種から育てられます

今回は種からキウイを育てる方法について紹介しました。

果物や野菜を種から育てるメリットはお店で売っているような出来の良い果物や野菜から採れる種を使って育て始められること。

さらに、苗から育てるよりも達成感が大きいこともメリットです。

実生キウイは4~6年後に実をならせるのが目安のようなので興味がある方は早い段階で取り掛かっておいて、発芽したら気長に育てていくしかありません。

種から育てるのは実際に収穫できるようになるまでかなり時間がかかりますが、収穫までこぎつけたときの喜びはすごいだろうな、と簡単に想像できますね。

興味があれば試してみてください。

icon-caret-square-o-right【初心者でもできる】ミカン(甘夏・晩柑・グレープフルーツ)の種から育てる実生方法

 

発芽も簡単!みかんを種から育てる方法
みかんは甘くておいしいですが、ちょっと酸味が強くてグレープフルーツに近い味の甘夏や晩柑などもとてもおいしいですよね。みかんに比べると日持ちもしていく分リーズナブルなのでたくさん食べやすいのもメリットですが、とにかく種が多いですよね。そうなると試してみたくなるのが種から育てることですね。(すでにこのくだりはご理解いただけているかと・・・)甘夏や晩柑はひと手間必要ですが、種から育てることができます。今回は発芽も簡単!みかんを種から育てる方法を紹介します。

 

icon-caret-square-o-right【初心者でもできる】種から育てるぶどうの実生方法

 

【初心者でもできる】種から育てるぶどうの実生方法
種から育てる×休眠打破シリーズ第3弾はぶどうです。 今回おいしくいただいた種からの実生にチャレンジするのはハニービーナスという白ブドウ。 スーパーで安売りしていたものですが美味しかったので種を取っておくといういつもの習性から今回のチャレンジに発展しました。 ぶどうはつる性の植物なのでリンゴやミカンなどに比べると省スペースで育てることができるのでチャレンジしやすいですよ。 ということで、【初心者でもできる】種から育てるぶどうの実生方法を紹介します。

 

icon-caret-square-o-right【初心者でもできる】種から育てるイチゴの実生方法

 

種まき時期は春先がおすすめ!種から育てるイチゴの実生方法
甘くておいしいイチゴは冬が旬と思っている方が多いかと思いますが、実はイチゴの本来の旬は3~4月の春先頃なんです。ケーキには必須アイテムなので年中手に入るようなイメージもありますが、冬場に出回っているいちごはハウス栽培や輸入品になります。とにかく冬場は引っ張りだこなイチゴですが、つぶつぶの種がたくさんついているのはみなさんご存知ですよね?種があるということは種まきすればきっと発芽するはず・・・ということで、今回は種まき時期は春先がおすすめ!種から育てるイチゴの実生方法について紹介します。

 

 

コメント

  1. サカタ より:

    始めまして、ネットで拝見しメールしました、キウイの種から発芽ですが、キウイには受粉樹(オスの木)が必要だと思うのですがどの様に見分けたら良いでしょうか?
    種の段階では不可能だと思うのですが皆さんどの様に苗を育てているのでしょうか?
    宜しければ教えて下さい。

    • サカタ様

      キウイは雄株と雌株がありますので、ご記載の通り受粉樹=雄株・雌株の両方が必要となります。
      花が咲いてみないことには見分けが難しいようです。

      いろいろと調べてみましたが実生させたキウイの雄株と雌株の割合がどれくらいになっているのかもはっきりとわかるものはありませんでした。
      雌株の方が少なくなる傾向ではあるようですが、実際にやってみないことにはわかりませんね。

      私もまだ種から育てている段階ですので、とりあえず10株程度育ててみて様子を見ているところです。
      明確にお答えできず申し訳ありません。

タイトルとURLをコピーしました