夏野菜はトマト、ナス、ピーマンなどナス科の野菜が人気ですが、忘れてはいけないのが王道のきゅうりです。
ウリ科野菜も夏が旬ですし、収穫のしがいがあるので毎年栽培しています。
ただ、きゅうりはナス科の野菜とは違ってツル性なので網掛けをしてあげる必要があります。
網掛け前提でコンパニオンプランツも選んでいくと効率的になりますね。
ということで今回はきゅうりとコンパニオンプランツの混植方法について紹介します。
きゅうりは冬の寒さがなくなった5月頃から定植できる
きゅうりはあまり寒さに強くないので、定植は冬の寒さがなくなった5月以降におこないます。
さすがに5月に入れば霜が降りることはないかな、と思いますが私は九州に住んでいるのであくまでも九州ベースの話です。
まだまだ霜が続く時期であれば行灯仕立てやトンネルで保護してあげましょう。
うちの場合は自家採取した種から苗作りをはじめるので、どうしても育苗は遅れがってになります。
早く定植しないといけないと焦るくらい順調に生育させてみたいものですね。
畝があくまではタマネギと一緒に混植する
タマネギの収穫時期は梅雨前の5月中旬から6月にかけてとなります。
少しずつ倒伏してきたものを収穫し、空いたスペースにきゅうりの苗を植えつけてタマネギの収穫が終わるまでの間は混植して育てました。
というのも種まき~定植までの期間が思ったより長くなってしまったのでポットの肥料が切れてきているような葉色になってきたので、できるだけ早く定植してしまいたかったからです。
ウリ科は根を浅く張るのでタマネギの収穫の際に根を痛めてしまいそうな怖さはあるため、混植する場合もきゅうりのすぐ近くにタマネギがあるような状態よりは、ある程度間引き収穫してタマネギの株とは15cmくらいはスペースをあけた方がよさそうです。
混植期間は2週間程度でしたが、きゅうりが活着してグッと成長し始める前にタマネギの収穫を終えることができたので今のところは影響はなさそうです。
土壌はタマネギの根に共生する菌がつくる抗生物質のおかげで病原菌が少なくなっている状況ですので、比較的病気の発生しやすいきゅうりの前作にタマネギを栽培しておくのはおすすめです。
ツル性を活かしてきゅうりとマメ科を混植
きゅうりは地這いキュウリもありますが、うちで栽培しているのは一般的なきゅりなのでツル性です。
支柱を立てて、今年は麻ひもで手作りネットを作成してツルを絡ませて登れるようにしました。
きゅうりの収穫は9月になる頃には終わってしまうので支柱とネットは撤去できますが、せっかく立てた支柱を撤去するのももったいないので、マメ科の四角豆を混植します。
施肥量はできる限り少なくしたいですがしっかりと生育してほしいことを両天秤にかけると、マメ科野菜と共生する根粒菌からの窒素供給はとてもありがたいですね。
インゲンもツルありのものがあるので同じようにきゅうりのネットを利用して栽培することができますが、
- 四角豆:収穫は9~11月
- ツルありインゲン:年3回栽培できて、7月のまきで10月に収穫
ツルありインゲンは平さやも選ぶことができますが、どちらかというときゅうりの栽培時期とラップしてツルが伸びあがっていきます。
一方、四角豆の場合はきゅうりの栽培が終わるぐらいになってからツルが伸びあがってくるので日照条件的にはきゅうりの陰になることもなく恵まれた時期の栽培になります。
コンパニオンプランツとしてはツルありインゲンの方が効果的かもしれませんが、どうしても単植した場合に比べると収穫量は落ちやすくなるので、食べきれないくらい収穫できる四角豆の方を選んでしまいました。
同じウリ科のレイシ(にがうり)も混植
先日購入して食べたレイシが苦すぎずとても美味しく、さらにしっかりとした種が入っていたので種まきしてみたところ、しっかりと発芽してくれました。
レイシ=にがうりですが、きゅうりと同じウリ科なので本来であれば同じ畝に植えてしまうと競合してしまいます。
でも、きゅうりの支柱・ネットはレイシにも使えますし、レイシときゅうりが生育面で競合するならばきゅうりときゅうりも同じことといえると考え、今回混植してみます。
昨年は白ゴーヤを混植しましたが、きゅうりに負け気味で収穫はあまり多くはなかったです。
どちらかというと樹勢が強いのはゴーヤの方なので今年はどうなるか楽しみですね。
きゅうりとマメ科コンパニオンプランツ、レイシの混植方法
毎度のことですが、畝の雑草をきれいに抜くことはしていないのでどれが野菜なのかわかりにくくて申し訳ありませんが、
- きゅうり
- レイシ
- きゅうり
- 四角豆
の順で左から植えています。
マメ科のコンパニオンプランツの四角豆は株数が多く準備できなかったので、きゅうり2~3株につき1株という割合で定植しました。
きゅうり10株くらいに対してレイシは2株だけ植えています。
ウリ科であるきゅうりとレイシは浅く根を張るので深植えしないように注意します。
四角豆は根が太く成長して食べられたりするちょっと変わった野菜ですが、植え付け深さは特に注意せずに植え付けてOKです。
実は畝の上にはこぼれ種から生えてきた大葉がありましたが、こちらも香りが強くて害虫忌避効果が期待できるt前コンパニオンプランツとしてそのまま残しています。
ちょっと大株に育ってしまうのと、種があっちこっちにはびこって大葉だらけになるのは若干困ったところですが、あえて栽培しなくてもこの時期になってくると畑のあちこちにあるので助かりますね。
きゅうりとツル性のマメ科野菜を混植しよう
今回は夏野菜の王道といえるきゅうりの栽培方法とマメ科野菜との混植方法について紹介しました。
地這いきゅうりという種類のきゅうりもありますが、やっぱり一般的なのはツルになって伸びあがるきゅうりの方です。
支柱を立ててネットを張る必要があるので他の野菜に比べると手間はかかる方ですが、せっかく立てたネットは同じくツル性のマメ科野菜と混色してあげることでネットの有効活用とマメ科野菜と共生する根粒菌からの窒素供給が期待できるので、結果として肥料を減らすことができます。
きゅうりは成りはじめると次々と収穫できるのでなり疲れ防止のためにも追肥は必要にはなりますが、一緒に育てるだけで生育をサポートしてくれるマメ科野菜の存在はきゅうりに限らず他の野菜でもとても助かりますね。
みなさんもぜひ参考にしてみてください。
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