コンパニオンプランツと混植!オクラの栽培方法

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オクラの定植

夏野菜は夏バテ予防にもうってつけのネバネバ野菜がたくさんあります。

オクラもそのネバネバ野菜のうちのひとつですが、水溶性食物繊維のペクチンやβカロテン、ビタミンB1など優れた栄養価が特徴です。

体にいいというのもありますが、なによりオクラはおいしいので個人的には夏場は絶対育てておきたい野菜の1つになります。

ただし、オクラはネコブセンチュウの被害も受けやすいのが特徴なので土壌環境には配慮して栽培していきたい野菜になります。

ということで今回はコンパニオンプランツと定植するオクラの栽培方法について紹介します。

 

オクラは高温を好むので種まきは4月以降におこなう

発芽したオクラの種

オクラは高温を好む野菜なのと生育はナスやトマトに比べて早く進むので種まきは4月以降の寒さが抜けてきたタイミングで行います。

あまりにも悪い土に種まきした写真しかなかったのですが…

  1. 4月の種まき:育苗ポッドにまいて温度管理もしたい
  2. 5月以降:直播可能

という具合で暖かくなり始めた時期に種まきするのであれば育苗ポッドへの種まきがおすすめです。

簡易的なビニールハウスなどで温度を高く保つことができれば生育もスムーズに進みます。

直播で栽培をはじめたいならば十分に気温が高くなってきた5月以降がおすすめです。

 

ネット情報だとオクラは直根性の野菜なので移植は得意ではないと書かれていますが、育苗ポッドで育ててから定植しても栽培は可能です。

たしかに定植直後の生育は緩慢な気がしますが、ある程度大きくなってくると生育スピードもグンと早くなるので最終的には十分な収穫量が見込めます。

オクラは成長が早いので2本仕立てにすると取り遅れを防げる

2本仕立てのオクラ

オクラはとにかく成長の早い野菜です。

2日ほど目を離すと食べられないことはないけど、硬くて美味しくないオクラになってしまいますし、3日目を離せば食べられない硬さになります。

それくらい成長が早くて取り遅れしやすいのがオクラの特徴ですが、2本仕立てにしてオクラ1株あたりの成長を遅くしてあげると硬いオクラになりにくくなります。

その分、1株あたりの収穫量は下がることになりますが、2株で1株分の収穫量にはなるのでトータルでは影響ありません。

苗は余分に必要になりますが、こまめに畑を見て回れない方も多いと思うので参考にしてみてください。

あとは丸オクラも硬くなりにくい種類なのでおすすめですよ。

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オクラは花が咲き始めてからは2週間間隔を目安に追肥する

オクラは実をたくさんつけるので肥料食いの野菜です。

成長も早いので取り遅れないようにこまめに収穫もしないといけないですが、2本仕立てにすることで生育を若干緩やかにすることができます。

ただし、追肥はしっかりとしていかないと収穫量が落ちます。

生育を緩やかにしたいから2本仕立てにする → 肥料切れしないように追肥する → 順調に生育する

というゆっくり育てたいのかグングン育てたいのかよくわからない状態になりがちでもあります。

まぁ、2本仕立ての場合は1株当たりの生育は単純計算で1/2に遅らせることができるので効果は確実にあります。

追肥を忘れるととたんに生育も悪くなるので、花が咲き始めたら2週間に1度の追肥を忘れずにおこないましょう。

オクラの病害虫予防にコンパニオンプランツと混植する

オクラとコンパニオンプランツ

オクラはネコブセンチュウ被害の出やすい野菜です。

枯れたりするような被害は少ないもののほかの野菜に比べると害虫被害は多い印象です。

それじゃなくても7月くらいからはフタトガリコヤガの幼虫の食害がほぼ100%起こります。

トマトやナス、きゅうりは成長促進を目的としてマメ科野菜と混植していきたいですが、オクラについてはどちらかというとゆっくり成長してくれる方が柔らかいオクラを食べることができます。

実はどんどんつける野菜なので追肥はしっかりしていかないといけないので、オクラとマメ科の混植もおすすめです。

オクラのコンパニオンプランツとしておすすめなのは

  1. マリーゴールド:ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウを減らしてくれる
  2. 大葉:香りが強いので虫を寄せ付けにくい
  3. つるありいんげん、枝豆:窒素を固定する根粒菌で成長を促進

この3つです。

マメ科野菜を混植する場合は枝豆もありですが、いんげんがオクラを支柱として成長してくれるので混植しやすいですね。

オクラとマリーゴールド、大葉を混植する

オクラの栽培

今年はオクラと混植するコンパニオンプランツとしてマリーゴールドと大葉を選びました。

オクラといえばネコブセンチュウなので、センチュウ被害を減らしてくれるマリーゴールドをチョイス。

マリーゴールドは花もきれいなのでコンパニオンプランツとしてたくさん植えています。

とはいえ、オクラはハイビスカスと同じ科の野菜なので花もとてもきれいです。

マリーゴールドは足元でひっそりと咲いている感じになるので目立たないかもしれませんね。

 

香りで害虫を減らしてくれる大葉は畑のあちこちに自生してしまっているので、いい感じのサイズのものを引っこ抜いてきました。

大葉は割と大株に育ちますが、オクラの方が背が高くなるので成長を阻害するような組み合わせにはなりませんので安心してください。

 

スペースを利用してオクラの畝にスイカを混植する

オクラとスイカとマリーゴールドの混植

オクラは背が高く育つ野菜なので日照を妨げられるようなことはあまりない野菜です。

逆に株元はすっきりしていて日当たりも悪くはないのでスペースを活用してスイカを混植しました。

上の写真だとスペースが有効活用されているようには見えないくらい込み合っていますが、オクラの背丈がもう少し高くなってくるといい感じになるはずです。

スイカの苗は昨年おいしくいただいたスイカの種から発芽させて準備しました。

スイカの種は食べた直後のものをまいてもすぐに発芽するので、早生のスイカを食べてそのまま栽培をはじめるパターンもありです。

今は7月上旬なので、さすがに7月から始めるとちょっと栽培期間が足らないかもしれないですが6月からなら十分間に合います。

 

マリーゴールドはスイカのツルに若干押され気味ですね。

スイカを植えていない方の畝ではいい感じなので、スイカとマリーゴールドの組み合わせはマリゴールドにとっては要検討ですね。

もう少し距離を離しておけばよかったかな。

コンパニオンプランツと一緒にオクラを栽培しよう

今回はオクラとコンパニオンプランツの混植について紹介しました。

オクラは夏のネバネバ野菜の定番で、収穫量も多くて花もきれいなので毎年欠かさず栽培しています。

ただ、オクラの栽培が終わったときに引っこ抜いてい見るとネコブセンチュウの被害は見られるので、しっかりとコンパニオンプランツで対策していかないといけないと感じています。

今年はマリーゴールドでセンチュウ対策を実施、ついでに大葉で他の害虫もよけてしまおうという作戦ですが、フタトガリコヤガの被害はどうでしょうね?

フタトガリコヤガ対策については今年の栽培状況を見て来年に活かしていこうと思います。

みなさんも参考にしてみてください。

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icon-caret-square-o-right霜が降り始めるまで長く栽培できるピーマン・ししとう・トウガラシとコンパニオンプランツの定植方法

 

霜が降り始めるまで長く栽培できるピーマン・ししとう・トウガラシとコンパニオンプランツの定植方法
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コンパニオンプランツも混植。トマトの定植方法
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購入した種からでもできる!にがうり(ゴーヤ・レイシ)の実生方法
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