種から育てる×休眠打破シリーズ第3弾はぶどうです。
今回おいしくいただいた種からの実生にチャレンジするのはハニービーナスという白ブドウ。
スーパーで安売りしていたものですが美味しかったので種を取っておくといういつもの習性から今回のチャレンジに発展しました。
ぶどうはつる性の植物なのでリンゴやミカンなどに比べると省スペースで育てることができるのでチャレンジしやすいですよ。
ということで、【初心者でもできる】種から育てるぶどうの実生方法を紹介します。
まずは美味しいぶどうを買ってきて味わい、種を取っておく
種から実生させる場合はまずは美味しいぶどうを買ってきて食べるところからはじまります。
1番最初に美味しい思いをして、そこから実際に育てていくというステップを踏むことで愛着がわくという算段です。(ちがいますw)
種を取り終わったら果肉をきれいに洗い流します。
- 果肉には発芽抑制成分が含まれている
- 休眠期間がある
ことなどから果肉はしっかりと洗い流しましょう。
種を休眠打破するために冷蔵庫で保管する
洗い終わった種は休眠打破させるために冷蔵庫で保管します。
ぶどうの種に限らず、ほとんどの植物の種はすぐにまいても発芽しない休眠状態に入っています。
たとえば冬前に発芽してしまってひょろひょろの状態で越冬しなければならなくなった場合、耐えきれずに枯れてしまうことは容易に想像できますよね?
そうならないために種は休眠期間を経て、発芽状況が整ったら発芽をはじめます。
美味しくいただいた直後の種は休眠に入りますので、冬の状態を再現するために約2ヶ月間冷蔵庫の中に入れて保管します。
種が乾燥してしまうと発芽率が下がってしまうため、水に浸したキッチンペーパーに包んだりしてから冷蔵庫に入れてあげるとよいです。
ただし、この場合は冷蔵庫の中で発芽してしまうことがよくありますので冷蔵庫での保管期間がある程度たったら定期的にチェックするようにしましょう。
休眠が終わった種を1日水に浸す
休眠打破が完了した種は1日水に浸けてたっぷり吸わせます。
こうすることで発芽率を高めることができるので忘れずにやっておきましょう。
ただし、何日も水に浸けたままにしてしまうと種が窒息してしまうので1日以上は浸けないように注意してください。
最初は水に浮いてしまうものもありますが、1日経てば下に沈んでしまいますよ。
種まきしたら軽く覆土する
1日水に浸したら取り出して種まきに移ります。
ぶどうはどうやら嫌光性種子(けんこう)のようです。
嫌光性種子というのは発芽するのに光を必要としない種のことをいいます。
種まきの際は種の大きさの2倍程度を目安に覆土してあげることで光を遮り、発芽を促します。
ちなみに、「どうやら」という表現を使ったのはぶどうについては明確に嫌光性種子と書かれている資料が見つからなかったから。
普通に種まきして覆土したものが発芽していることから嫌光性種子と判断しています。
まぁ、好光性種子(こうこう)の方が少ないイメージですし、とりあえず迷ったら覆土しておけばOKなような気もしています。
今回は数が多いのでカップ麺の容器にはしで水抜き穴を作っただけの簡易鉢で発芽に挑みます。
ピンぼけしてますが、あとは軽く覆土して種まき完了です。
種まきから1ヶ月経過:忘れたころにようやく発芽
種まきから約1ヶ月が経過しましたが、ようやくぶどうの種から発芽しました。
毎回思うのですが、はじめて発芽させる種は出てきた葉の形がわからないので雑草と間違えそうになります。
今回もどっちだ?と思ったのですが、さすがにぶどうで間違いないようです。
カップ麺の容器に穴もあけずに適当撒きしてしまったので水はけが悪かったりカチカチに乾いてしまったりと極悪な環境ではありましたが、無事発芽してくれて安心です。
ちなみに、今回発芽したのは覆土されていた種です。
時間が経過して種が土の上に出てきているものもあるのですが、こちらからは発芽していませんでした。
嫌光性種子(けんこう)という予想は当たっていたとみてよさそうですね。
発芽後2ヶ月経過:プランターへ移植して元気に成長中
発芽して約2ヶ月経過しました。
これまでの経験上、育苗ポットでは割と早い段階で成長が緩慢になるので発芽後1ヶ月くらいのタイミングでプランターへ移植しました。
すると予想通り、成長スピードがUPして元気に育っています。
ある程度大きくなるまではこのプランターで育てていきますが、ちょっと大きくなるだけで狭くなってしまいそうですね。
庭のどこに植えるかを早めに考えておいた方がいいですね。
発芽後4ヶ月経過:成長はマチマチながらも順調に生育中
発芽後4ヶ月経過しました。
8月は記録的な大雨もあり、左から2番目の株は葉が全て落ちてしまうハプニングもありましたがまだ生きていたようで葉を復活させました。
他の株もそれなりに元気そうに成長しています。
生育の差はありますが小さいうちはちょっとしたことで株が痛んでしまいやすいので、少しずつでもいいので元気に育ってもらいたいですね。
ぶどうは種から育てることができます
今回はぶどうの種からの実生方法について紹介しました。
今年の春はいろいろな果物の種を発芽させていますが、とりあえずぶどうはつる性植物なので場所はそれほど気にしなくてもいいかな?ということでやってみました。
順調に成長してたわわに実らせることができたら今回の試みは大成功ですね。
さて、どうなるかな?
みなさんもぜひ実践してみてください。
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