空間を有効活用できるトウモロコシとメロン・マメ科の混植方法

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トウモロコシの畝の混植

トウモロコシは背丈が大きく成長する野菜ですが、株元はスッキリとしていてほかの野菜との混植にはもってこいです。

選択肢はいろいろと考えられるのですが、縦に伸びて株元スッキリのトウモロコシはとにかく混植がしやすいのでおすすめです。

ポタジェガーデンとまではいきませんが、今年のトウモロコシの畝はかなり多様性のある畝に仕上がりましよ。

ということで今回は空間を有効活用できるトウモロコシとメロン・マメ科の混植方法について紹介します。

 

トウモロコシは縦に伸びるので畝の上の平面空間を活用する

トウモロコシ畑

トウモロコシは人の背丈ほどの高さまで伸びて、葉がものすごく茂るというほどでもなくほどほどに茂るタイプの野菜です。

そのおかげで株元は雑草の処理さえすればスッキリしますし、葉が茂って日が当たりにくいということもないので、とにかくほかの野菜が植えられそうな感じが想像しやすいと思います。

上の写真のように密植してしまうとさすがに日当たりは悪くなってしまいますが、家庭菜園レベルでここまでの密植は考えにくいので、株元はほどほどに日当たりを確保することができます。

平面空間の活用にはウリ科のスイカ・メロン・かぼちゃがおすすめ

メロンの苗

トウモロコシの株元に混植する野菜としては地面にツルを伸ばして栽培するウリ科野菜がおすすめです。

  1. スイカ
  2. メロン
  3. かぼちゃ
  4. 地這いきゅうり

ウリ科の野菜はたくさんあるので同じ考え方でマクワウリなども混植に適しています。

きゅうりはウリ科ですが、トウモロコシに巻き付いて伸びあがってしまいそうです。

さすがにトウモロコシを支柱にして育てるには実が成りすぎるようなイメージがあるので、どちらかというと地這いきゅうりの方がベターなんじゃないでしょうか?

 

ということで今回はメロンを混植することにしました。

苗は2年前においしくいただいたアカニクメロンから採取した種から育てています。

 

メロンの定植方法

ばらしたメロンの苗

まずは苗を1株ごとにバラしていきます。

本当なら1つのポットには苗が1つになるように間引いて育てていくのがベターなのですが、ポットをいくつも用意して苗を準備するのが手間なので毎度バラして植え付けを行っています。

株間距離は70~80cmくらいは開けておきたいので、結構スペースを取るのがメロンやスイカなどのウリ科野菜のデメリットですね。

だからこそ、今回のようなとうもろこしの株元を利用した栽培が栽培スペースの限られた家庭菜園ではおすすめです。

メロンは浅く根を張るので深植えしない

メロンの定植

メロンの根は直根性ではなく浅く根を張るので植え付けの際は深植えしないように注意しましょう。

今回混植するトウモロコシはひげ根で真下に深く根を張るタイプの野菜なのでメロンとは根の張り方が異なるので栄養分の取り合いになることもありません。

空間の有効活用を狙ってトウモロコシの畝にメロンを植えることにしましたが、地中の方もうまく空間の活用ができていることになります。

コンパニオンプランツの選定の1つの要素なので根の張り方の組み合わせも意識してみてください。

マメ科の枝豆とモロッコインゲンを混植して根粒菌から栄養を供給する

モロッコインゲンの苗

今回はトウモロコシの畝にメロンを混植するだけでなく、マメ科野菜の枝豆とモロッコインゲンを植えて地中に窒素を固定する根粒菌を介して栄養分を供給していきます。

ちょっと畝の中で密植しすぎている気がしますが、生育に影響がありそうなのは1番日当たりが悪くなってしまう枝豆ですね。

モロッコインゲンはツルが伸びてトウモロコシに巻き付いていくので日当たりは気にしなくてOKですし、メロンはツルが畝の外に伸びていくので日当たりは確保できます。

まぁ、枝豆とモロッコインゲンは同じマメ科なので同じ畝には植えない方がいいですが、連作障害を気にしなければいけないのはマメ科野菜の後作に植える場合なので今回は問題なく栽培できそうです。

 

モロッコインゲンの植え付け

トウモロコシとモロッコインゲンの混植

モロッコインゲンはトウモロコシとトウモロコシの間に植え付けていきます。

モロッコインゲンの根は直根性なので下に向かって伸びていきます。深植えしても問題ないので苗の状態を見ながら植え付け深さは決めましょう。

やけに徒長していたりしなければ普通に穴を掘って畝と同じ高さくらいになるように植え付ければOKです。

 

トウモロコシはひげ根で下向きに根を張っていきますが、やや広めに根を張っていくのでモロッコインゲンの根粒菌からの窒素供給に期待できます。

メロンも浅く値を張っていくのでモロッコインゲンの方にまで根を伸ばしてきて根粒菌の恩恵を受けられます。

枝豆の植え付け

枝豆の植え付け

枝豆も同じようにトウモロコシとトウモロコシの間に植えていきます。

写真を撮り忘れていたので別の畝の写真ではありますが、枝豆は双葉が土に埋まらないくらいの深さに植え付けるのがおすすめです。

枝豆も直根性ではありますが、強風がふけば傾いてしまうこともあるのである程度育ったら土寄せしてあげた方がベターです。

今回はトウモロコシに囲まれて育つことになるので風よけは十分すぎるくらい。

特別深植えしなくても大丈夫でしょう。

コンパニオンプランツを組み合わせてトウモロコシ・メロン・マメ科野菜を一緒に育てよう

トウモロコシとメロンとマメ科の混植

今回はトウモロコシの畝の空間をうまく活用してメロンを混植しつつ、コンパニオンプランツのマメ科野菜のモロッコインゲンと枝豆を混植する方法について紹介しました。

上の写真が最終的な混植状態です。

追肥の仕方が適当すぎて汚いのと、春菊がまだ撤収できていないので成長してくるとかなり密植した状態になりそうですが、それぞれがコンパニオンプランツとしてうまく機能して成長してくれればいいなと思います。

みなさんもぜひ参考にしてみてください。

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