梅雨入り前に済ませておきたい!ニンニクの収穫時期と収穫方法

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ニンニクの収穫

昨年の9月に植え付けてからじっくりと長期間に渡って栽培してきたニンニクの収穫時期がやってきました。

ニンニクは5月~6月にかけて大きく成長するのですが、引っこ抜いてみないことにはどれくらい成長しているのかわからないのがネックですね。

試し掘りして成長具合を確認しながら収穫時期を探るのもアリですが、葉の枯れ具合やとう立ちなどの状況からも収穫の目安を判断することができます。

ということで今回は梅雨入り前に済ませておきたい!ニンニクの収穫時期と収穫方法について紹介します。

 

ニンニクの収穫時期は5月中旬~6月にかけておこなう

収穫時期のニンニク

ニンニクは9月に植え付けてから約10ヶ月近くの長期間に渡って栽培していく野菜です。

栽培期間は長いですが、植え付けてからは追肥をする以外はほとんど手がかからないし、スーパーで購入したニンニクからも栽培をはじめることができる手軽さもあるのでニンニクは家庭菜園にもおすすめの野菜です。

ニンニクの収穫時期は気温の上がってきた5月の中旬から6月にかけておこないます。

鱗片が大きく成長するのもこの時期なので、収穫は焦らずに、しっかりと成長具合を見極めてからおこないましょう。

ニンニクは下葉が枯れ始めたら収穫の目安

大きく成長したニンニク

ニンニクは下葉が黄色く変色して枯れ始めたらの収穫目安となります。

1ヶ月ほど前までは上の写真のように緑でしっかりしていたニンニクも収穫時期が近づくと下の写真のように下葉が黄色く変色してきます。

ニンニクの収穫

写真で見比べると一目瞭然ですが、ここまでくれば地中に埋まっていて成長具合のわからない鱗片もしっかりと成長してくれているはずです。

とはいえ、引っこ抜いてみないことには成長具合がわからないので、収穫前に試し掘りしてみて、しっかりと成長していることを確認してから収穫を進めるようにしましょう。

ニンニクとう立ちしてから1ヶ月もすれば収穫サイズに成長します

伸びはじめたニンニクの芽

4月に入るとニンニクは芽がのびてきてとう立ちをはじめます。

とう立ちを放っておくと鱗片の成長ではなくトウの成長に栄養分を使ってしまいますので必ず摘んでおきましょう。

このニンニクのとう立ちがはじまると収穫時期が近づいてきている目安で、今回はニンニクの芽を収穫してから1ヶ月後には収穫時期になっていました。

ニンニクの芽がのびてきたらそろそろ収穫だな思って下葉の変化に注目しておきましょう。

ニンニクの芽は摘むだけじゃなくて調理しておいしくいただくことができます。

スーパーで売っているニンニクの芽はほとんどが中国産なので、

家庭菜園で取れる純国産のニンニクの芽はとても貴重ですよ。

おいしくいただきましょう!

下葉が枯れてきたらニンニクの収穫目安

下葉が枯れてきたニンニク

こちらが収穫の目安の下葉が枯れ始めたニンニクです。

下葉が3~4枚枯れ始めたタイミングの収穫でしたがいい感じに鱗片が大きくなっています。

収穫したニンニク

これくらいのサイズまで大きく成長してくれれば大成功といえそうですね。

ニンニク1つあたりに6~8個の鱗片ができているので1つだけでもしばらくは料理に困りません。

収穫時期前のニンニク

こちらはまだ下葉が枯れはじめていないニンニクです。

ニンニクは全部収穫してしまいたかったのでやむなく引っこ抜いたのですが、鱗片の肥大はまだ進んでいませんでした。

鱗片が肥大していないニンニク

鱗片は膨らんでおらず、まるで長ネギみたいな見た目になっています。

これを下葉が枯れるまでしっかりと生育させていれば十分大きく成長したニンニクが収穫できていたように思います。

葉は十分茂っていましたが、鱗片肥大のタイミングは葉が茂っているかどうかよりも下葉が枯れ始めたかどうかがポイント。

実際に収穫してみて違いがハッキリしましたので収穫の目安にしてみてください。

 

ニンニクは晴れた日に収穫し、収穫後は2~3日乾燥させる

収穫したニンニク

ニンニクの収穫はとても簡単で、上に引っこ抜いてあげればOKです。

収穫時期の来ているニンニクは根も弱ってきているので比較的簡単に引き抜くことができます。

上の写真は右側が9月に植え付けたもの、左側が食べる用のニンニクが芽を出したので1月頃に植え付けたものです。

1月植え付けでも育たないわけではないですが、9月植え付けのニンニクに比べると差は一目瞭然ですね。

 

収穫の終わったニンニクは畝の上で天日干しして乾かします。

この乾かす工程でニンニクの保存性が変わってしまうので、ニンニクの収穫は晴れた日におこなってしっかりと乾かしましょう。

2~3日ほどは根も葉もつけた状態で乾燥させます。

まだ夜露が降りる時期ですので畝の上で半日ほど乾燥させた後は屋根の下で夜露が当たらないようにして乾燥を進めましょう。

乾燥が終わったニンニクは吊るして保存する

乾燥が終わったニンニク

2~3日ほど乾燥させると葉も枯れてきます。

土もカラカラに乾燥しているのでここまで来たら根と茎をカットします。

茎の部分を10~15cmくらい残してカットすると後の保存が簡単になるので覚えておきましょう。

根と茎をカットしたニンニク

根と茎のカットが終わったら表面の土を落としたいので何枚か皮をむいておきましょう。

100%土を落としきれるわけではありませんが、これでだいたいの土を落とすことができます。

麻ひもを使ってニンニク3個を束ねて吊るす

ニンニクを束ねる

ニンニクは吊るしたりネットに入れたりして長期保管します。

ニンニクといえば私たちの大嫌いなあの虫が好んで寄ってくるので床に置きっぱなしよりは吊るして保管する方がベター。

今回は麻ひもで束ねて吊るすことにします。

上の写真のように3個のニンニクの茎を交差させます。

ニンニクを束ねる

次に麻ひもを適当にグルグルと巻き付けていきます。

そんなにきれいに縛らなくてもOKですが、茎まで乾燥しきっているわけではないのでキツく結んで乾燥が進んでも緩まないように注意しましょう。

吊るしたニンニク

最終的には3個で結んだニンニクの束をまとめて吊るしてしまえば完成です。

あとはしっかりと乾燥させましょう。

うちは小屋の中に吊るしていますが、湿気のこもらない場所であればどこでもOKです。

しっかりと乾燥するまで待ってもいいし、少しずつ食べていくのもアリですね。

自家製ニンニクをおいしくいただこう

今回はニンニクの収穫方法と保存方法について紹介しました。

ニンニクの収穫目安は下葉が枯れ始める5月中旬~6月ですが、数日雨が降っていないときに収穫したいことも考えると梅雨入り前に収穫を済ませておきたいところです。

ニンニクはしっかりと乾燥させて保存することで長期間に渡っておいしくいただくことが可能です。

 

秋口になればまたニンニクの定植時期が来ますので、今回収穫したニンニクの一部は来年の栽培用として使いますが、数えてみると約200個の鱗片が収穫できました。

さすがに1日1個ペースで食べることはないのでちょうど使いきれるくらいの量になりそうです。

もう少し密植できなくはなさそうだったので、来年分の栽培に生かしていきたいと思います。

 

ニンニクは手もかからず簡単に栽培できるので家庭菜園におすすめです。

みなさんもぜひ参考にしてみてください。

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