人参は発芽させるのが難しいのが特徴で、うまく栽培できないという方も割といますが、実際のところ、発芽までのハードルが高いだけで発芽さえしてしまえばあとは丈夫に育ってくれます。
人参の種まき時期は春と夏です。
育てやすさなら気温の低い春に栽培するのがおすすめです。
難しいというイメージで栽培をやめてしまわずにぜひ取り組んでみてください。
ということで今回は発芽さえすればあとは簡単!人参の種まき、栽培方法について紹介します。
人参の種まき時期は春と夏の2回
- 暖地:2月末~3月頃、7月~9月頃
- 寒冷地:4月~5月頃、7月頃まで
大雑把に色分けしましたが、暖地と寒冷地では種まきできる時期がずれています。
寒冷地というほどでもない地域の方はだいたい間の時期を目安に種まきをされてください。
暖地の場合は春まきした人参の収穫が終わったら次の人参の種まきをするようなイメージですが、寒冷地の場合は春まき人参が成長している途中でさらに種まきするような形になります。
どのみち同じ畝を使って連作するのはおすすめできないのでスペースの問題はありますが、収穫時期が被ると食べきれないリスクもあります。
寒冷地の場合はどれくらいの量を収穫したいのか、事前にしっかりと考えてから種まきした方がよいでしょう。
人参は低温にさらされるととう立ちするので要注意
人参の種まきは年に2回できるといいましたが、こうやって見てみると2回とも1年の暖かい時期に集まっている印象ですね。
これは人参が一定のサイズに成長してから低温にさらされるととう立ちしてしまう性質を持っているからです。
しかも、一定のサイズっていうのが割と小さくてもとう立ちの条件にはまってしまうらしく、春まきを早くまきすぎてもとう立ちのリスクがありますし、夏まきが遅れてしまって春まで待っても大きくならないようなケースは完全にとう立ちコース確定です。
- 春まきはは早まきしすぎない
- 夏まきは遅れたら諦める
人参はこれくらいの感覚で栽培に取り組む方が、うっかりとう立ちさせてしまって芯が入った人参ばかりになってしまうよりもいいかな、と感じています。
我が家は昨年たくさんの人参の種が取れましたが、これは完全にまき遅れが原因でした。
人参の種まき方法
今回種をまくのは紅彩と紅かおりの2種類。
紅かおりはとにかく甘い人参らしく、人参特有のクセがなくてスムージーでもいけるくらい甘いらしいです。
紅彩は春まきでもとう立ちしにくい種類なので育てやすいみたいです。
完全にトーホクさんの受け売り感満載ですが、収穫して実際に食べてみるのが楽しみです。
人参は薄く筋蒔きする
わかりにくい写真で申し訳ないですが、種が赤いのでなんとか発見できるかと思います。
人参は好光性種子なので種をまく際は覆土しすぎないように注意が必要です。
発芽率もよくないのでラインを引くように少しだけ掘り下げた溝にパラパラと筋ができるように種をまいていきます。
溝の深さは5mmくらいでOKです。
ちなみに、発芽率がよくないといっても購入した種はコーティング処理がされているので発芽率は十分高いのでご安心を。
自家採取した種に比べるとはるかに発芽率が高いですね。
筋まきしたら軽く覆土して水をたっぷりとあげる
人参の種の筋まきが終わったら軽く覆土して完了です。
厚くしてしまうと光が届かなくて発芽しにくくなってしまうので要注意です。
掘った筋を埋め返す程度で、盛らないようにしましょう。
土をかぶせ終わったらたっぷりと水をあげましょう。
人参は好光性種子で浅く種をまかないといけないので乾燥しやすいのが発芽させるのが難しいと言われる理由です。
種をまいたら水をあげる。
少しでも乾きそうなら水をあげる。
発芽するまで毎日でも水をあげる。
これくらいの心構えで栽培すればきっとしっかりと発芽してくれます。
人参の種は発芽まで1週間そこそこかかるので失敗したかな?と不安になりますが、しっかりと水やりさえしていれば大丈夫です。
種まきから10日ほど経過して無事発芽しました
ちょうど出張が重なりまくっていたので満足に水やりもできないままでしたが、無事発芽してくれました。
ひょろっとした葉が人参の葉です。
発芽率もよかったみたいなので忘れずに間引かないといけないですが、もう少し大きく成長してからなら間引き菜としておいしくいただくことができるので私はしばらく放置して育てます。
ここまでくればほとんど失敗なんてすることはないので安心です。
最初だけしっかり面倒を見ればあとは手がかからないので人参の栽培はおすすめです。
放置したのを忘れて密集して絡まりあった小さな人参になることもあります。
計画的に間引かないで欲張るからそんなことになるのよ。
春まき・夏まき人参を栽培しよう
今回は人参の種まき方法について紹介しました。
最近は野菜の値段もグングンあがってきているので家庭菜園で取れる無農薬野菜は家計にも本当にやさしくなってきています。
人参栽培は種まき直後は水やりが大変ですが、発芽さえしてしまえばあとはほったらかしでも丈夫に育ちます。
もちろん、間引きはしっかり行わないと太るスペースがないので忘れないように。
春と夏の2回を計画的に栽培できれば人参を買わなくてもいいくらいになるかもしれませんね。
皆さんもぜひ人参栽培にチャレンジしてみてください。
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