早くもビワの出回る時期になってきました。
ビワは梅雨時に収穫期を迎える果物で、九州地方でもよく栽培されています。
栽培というか、庭に植わっていることが多い印象の果物ですね。
私はそんなに興味を惹かれるワケではないのですが、嫁さんが大好物のビワなのでやらないわけにはいかないんです。
というわけで今回は【初心者でもできる】種から育てるビワの実生方法を紹介します。
ビワの実生前に知っておくべきこと
ビワは種から実生しやすく比較的はじめやすい果物ですが注意点もあります。
- 最大10mほどまで大きくなる可能性がある
- 寒さに弱い(耐寒性は-10℃くらいまで)
- 未熟な実や種を食べると食あたりの可能性がある
まずはじめに知っておきたいのはビワの木は最大10mほどまで成長する高木の部類ということ。
地植えを検討している場合は十分な広さの土地があることを確認してから実生に取り組んだ方がよいでしょう。
高木=庭が日陰になりやすいということなので、グングン育つのが嬉しくない・・・なんてことも考えられます。
次にビワは寒さに弱いこともポイント。
耐寒性は-10℃ほどまであるようですが、主に栽培されているのは九州地方です。
最も北の生産地としては千葉県ですが、温暖な気候であることを考えると冬場は雪が積もるのが当たり前の地域での栽培は難しいのかもしれません。
鉢植えならなんとかなるんでしょうけども・・・
最後に未熟なビワの実、ビワの種を食べるとシアン化合物が含まれている可能性があり、体内で分解されると猛毒の青酸を発生させます。
これは青梅と同じですね。
未熟な状態では食べないこと、種は特にリスクが高いため食べないことが重要です。
気をつければ大丈夫なので過度に心配はしなくてもよいですが、ビワを育てたいのであれば知識として知っておきましょう。
スーパーでビワを買ってきておいしく頂き種を取っておく
毎回恒例ですが、種は実際に食べた果実から採取して発芽させるのがこのプロジェクトの醍醐味(プロジェクトというほどではないですが)。
ということで、今回もスーパーで売られていたビワをおいしくいただいた後に種を取っておきます。
ビワの種はリンゴやナシなんかとは比べ物にならないくらい大きく、1番近いのは柿の種でしょうか?
それでもひとまわりくらいビワの種が大きいくらいですね。
ちなみに、ビワの種は休眠打破として冷蔵庫などで仮の冬状態を再現しなくても取り蒔きで発芽します。
ビワは休眠打破がいらないので他の果物の種に比べると非常にはじめやすい果物ですね。
ビワの種をよく洗い、薄皮をむく
採取したビワの種はよく水洗いしてから薄皮をむきます。
種の周りに果実が残っていると発芽を抑制してしまう、というのはありますがビワはとても発芽率のよい果物のようなので、どちらかというと衛生的にきっちり洗っておくという面の方が強いですね。
薄皮を向いたら白い種が見えてきますね。
水に浸したキッチンペーパーで包む
ここまできたらあとは水で浸したキッチンペーパーでビワの種を包んだら準備完了です。
種からの実生シリーズではお馴染みのキッチンペーパーですね。
薄皮を向いたばかりの種は白みがかった部分が多いですが、時間がたつと全体的に緑色に変わってきます。
発芽の準備が進んでいるのが目に見えるようで楽しいですよ。
種まきから5日後:早くも発芽を確認
種まきしたわけではないですが、薄皮をむいてキッチンペーパーで包んでから5日後。
早くも発芽しているのを確認しました。
キッチンペーパーで包む段階から先端に白いものが見えていたんですが、これが発芽して根になる部分だったようです。
そういう意味では食べ終わった段階ですでに発芽していたようなものなんですよね・・・
いや、ここまで簡単だと発芽を心待ちにする楽しみさえないですよ。(笑)
5個中2個に根を確認、残りの3個も先端の白っぽいものが大きくなってきているのでこのまま根をだしてくれるでしょう。
簡単すぎて困るくらいですが、もう少し根を出させてからポットに移してあげることにします。
ビワは種から育てられます
今回は種から育てるビワの実生方法を紹介しました。
ビワの種はとても発芽率が高く種から育ててみたい方にとっては比較的始めやすい果物です。
最大10m近くまで成長する高木なので安易な地植えは大変なことになりますが、ビワは常緑性なので庭の目隠しに使いやすいメリットもあります。
大きめの鉢植えにしてしまって樹高を抑えるのもありかもしれませんね。
ただ、ビワは結果(=実をつける)まで8~10年ほどかかるのんびり屋さんということも忘れてはいけません。
流通量が少なく耐寒性もそれほど高くないことから栽培できる地域も限定されてしまいますが、手はかからないのでおすすめです。
興味を持った方はビワを購入するところから始めましょう。
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