昨年から栽培をはじめたイチゴですが、今年の夏は大量にランナーをつけてくれましたのでたっぷりと苗を取ることができました。
さらに、種から育てたイチゴの苗も順調に大きく成長していて定植できるサイズになってきました。
昨年はわずかに2つのプランターで栽培していましたが今年はとにかく大量の苗が準備できてしまいましたので、気合を入れて地植えして家庭菜園でイチゴ狩りができるように育てていきたいと思います。
ということで、今回はコンパニオンプランツと一緒にいちごの種から育てた苗&ランナー苗を露地栽培する方法を紹介します。
イチゴの植え付け時期は10月~11月が最適
イチゴは暑さには弱めで寒さには比較的強い特徴があります。
イチゴの旬は冬だから当たり前だよね、と思った方がいるんじゃないかと思いますが、実はイチゴの旬は春先です。
ケーキに使われるイチゴは温室やハウス栽培されたもので冬場に収穫できるように時期を調整されたものなんですね。
冬場はイチゴにとっては休眠期になりますが、暑さに弱く寒さに強い性質があるので植え付けに最適な時期は10月~11月の涼しくなってきたころです。
この記事を書いているのは11月に入ってからですのでイチゴの定植時期としてはかなり遅い部類に入るかな、といった具合です。
定植した苗が土に活着してから冬を迎えられるように、まだ植え付けが終わっていない方は早めに済ませてしまいましょう。
苗はランナーでも増やせるし種からも育てられる
イチゴの苗を準備するには3つの方法があります。
- 苗を購入する
- 苗から出るランナーから増やす
- 種から育てる
イチゴを育てたことがない方はまずは苗を購入するところからはじめるのが簡単ですね。
1度苗を購入してしまえば翌年からはランナー(徒出枝)というツタのようなものから増やすことができます。
ランナーは春の収穫期が終わると自然と伸びてくるので育苗ポットに植え付けてあげるだけで簡単に育てることができます。
上の写真は私の超手抜きなランナーの誘引方法です。
用意した育苗ポットにランナーの下側をくっつけるように誘引し、ランナーが外れないように石を置いておきます。
こうするだけでランナーは根を出して自然とポットに活着していきます。
ランナーを抑えるピンを用意するのがベストですが、今年は石を置く方法でもたくさんの苗を作ることができましたので石置きもアリだと思います。
【初心者でもできる】ランナーから翌年用のイチゴの苗を育てる方法
種から育てる場合は1年間気長に付き合おう
イチゴは種からも育てることができます。
イチゴの周りについている黒い粒々の1つ1つがそれぞれ発芽能力を持った種なので美味しいイチゴがあったら種を取っておくのもアリですね。
ただし、取ったばかりのイチゴの種は休眠状態なので冷蔵庫の中でみっちり3ヵ月ほど冷やしてから種まきする必要があります。
この作業を休眠打破といって、擬似的にでも冬を経験させてあげないと種は発芽準備が整わない性質があるためです。
休眠打破さえしてあげればイチゴの種からでも発芽させて育てることは可能ですが、種のサイズからもわかるように発芽仕立てのイチゴの苗はとにかく小さいです。
成長して果実をつけるようになるまでは丸1年ほどかかるので覚えておきましょう。
育てた苗を露地植えする
ランナーや種から定植できるサイズまでイチゴの苗を育てられたら10~11月の涼しくなってきた頃に植え付けます。
うちの場合はランナーと種の両方から苗を準備したので50株以上の苗ができてしまいました。
さすがにプランターで栽培するには多すぎるので露地植えすることに決めました。
イチゴを植え付ける際の注意点は、
- 生長点であるクラウンが土に埋まらないように浅植えにする
たったこれだけでOKです。
生長点を土に埋めてしまうと生育が悪くなってしまうのでクラウンは必ず土の上に出るように植え付けましょう。
果実はランナーと反対側にできるので植え付け時の目安にする
イチゴの果実は親株と繋がっていたランナーとは反対側に成ります。
子株からもランナーは出るので親株から切り離す際はランナーを長めに残しておくのがポイント。
こうしておけば収穫しやすい向きに果実を成らせることができるのでとても楽です。
つまり、イチゴは外に向かって実をつけていくワケですね。
親株から伸びるランナーは2~3本ほどありますが、それらはすべて外側に向かって伸びていきます。
落ちた果実の種からも発芽する可能性があるので、外向きに果実を成らせることで密集してしまうのを防いでいるんでしょうかね?
イチゴはランナーとは反対側に実をつけるということは覚えておきましょう。
コンパニオンプランツのニンニクと一緒に植え付けて収量UP
イチゴのコンパニオンプランツといえばニンニクがおすすめです。
ニンニクを植えると、
- 土壌殺菌効果がある
- 虫を寄せ付けにくい
という効果が期待できるのでうれしいですね。
ニンニク自体はそれほど葉が茂る野菜ではないのでイチゴとイチゴの間に植えることで空間を効率的に利用することもできます。
我が家の家庭菜園は基本的に無農薬・無化成肥料の有機栽培で育てていますが、虫がつきやすくなるのでニンニクの効果にはかなり期待しています。
それに1種類だけではなく複数の野菜を同じ畝で育てることで土壌環境の偏りもなだらかになるので連作障害に強い土壌にできるんじゃないかと考えています。
ニンニクは薄皮まではいでから植え付ける
ニンニクの植え付けは薄皮まではいで土に埋めるだけなのでとても簡単です。
薄皮をむかずに埋めても芽は出るようですが、生育スピードでは薄皮なしの方が早くなります。
種まきの時期がまだ暑さの残る9月頃なので早く発芽しないと腐ってしまう可能性があります。
そういう意味でも生育スピードが早くなる薄皮なしでの植え付けがおすすめです。
イチゴはコンパニオンプランツのニンニクと一緒に植えよう
今回はランナーから増やしたイチゴの苗と種から発芽させた苗をコンパニオンプランツのニンニクと一緒に植え付ける方法を紹介しました。
ニンニクはイチゴのコンパニオンプランツとしてだけでなく、他の野菜と一緒に植え付けても優秀なコンパニオンプランツとして機能します。
今年は大量に苗が準備できたので収穫期にはイチゴ狩りをするのが目標です。
ですが、イチゴは甘い果実ですので虫もつきやすいのが課題なのでニンニク効果でイチゴを守りつつ消毒作用で健康に育てていくのにうってつけになります。
なによりイチゴの株と株の空間を効率的に利用できるのがうれしいですね。
イチゴの植え付けの際はコンパニオンプランツとしてニンニクも植え付けるのをおすすめしますよ。
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