初夏~晩秋までかけてじっくりと栽培するさつまいもですが、11月終わりになってきた今日この頃ではほとんどの方が収穫を終えていると思います。
さつまいもの収穫はゴロゴロ芋が採れるので楽しいですが、問題は収穫後に残る大量のツルですね。
栄養価が高く、食用にも使えるのは知っていますが、さすがに全部を食べきるには多すぎます。
畑の片隅に積み上げてもいいのですが、それでも量が多すぎてちょっとスペースを圧迫してしまうので何とか処理していきたいところ・・・
ということで、今回は収穫後のさつまいものツルを畝に埋め戻して畑に還元する方法を紹介します。
これで収穫後のツルの処理もばっちりで来年以降の畝作りにも有効活用できますよ。
収穫終わりにおいしくいただく!収穫したさつまいものツルの食べ方
さつまいものツルは栄養価も高いが有機質としても優秀
さつまいものツルはやわらかい茎の部分を食べることができます。
ちょっと手間はかかりますがとてもおいしいですし、栄養価も高いことで知られています。
ヒトが食べても栄養価が高いということは、ゴミとして捨ててしまうのではなく有機質として畑に還元して再利用することができれば畑にとっても好都合ですね。
SDGsとしてサステナブル=持続可能な社会への取り組みが提唱されていますが、畑だって循環型栽培ができるに越したことはありません。
ということで食べきれなかったさつまいものツルは全部畝に埋め戻して畑に還元してしまいましょう。
さつまいものツルを乾燥させて畝に穴を掘って埋める
さつまいものツルは量も多いのでたい肥にして使えればベストですが、逆に量が多すぎてたい肥にするのも一苦労ですよね。
土に有機質を供給するのがたい肥の目的なので、さつまいものツルを畝に埋めて土の中で微生物に分解されてしまえば最終的には同じような効果が見込めますね。
まずは、サツマイモを植えていた畝の真ん中部分を写真のように掘っていきます。
深さはだいたい30cmほどでもOKですが50cmくらい掘れればもっとベターです。
畝にさつまいものツルを入れてカットする
畝に掘ったら穴にサツマイモのツルを入れていきます。
とりあえずツルを伸ばしながら均等な厚みになるように入れていきましょう。
そんなに神経質になる必要はないのでザっとでOKです。
ツルを入れ終わったら剪定はさみで20~30cm程度の長さにカットしていきましょう。
細かい方がたい肥としての分解がスムーズに行われるので、余裕のある方はもっと細かくカットしてください。
私はちょっと量が多かったのでさぼって30cmくらいで諦めてしまいました…
さつまいものツルのカットが終わったら埋め戻す
さつまいものツルをカットし終えたら畝に土を埋め戻していきます。
ツルがかさばっているところは足で踏み固めた後に土を埋め戻す方が隙間ができなくてよいです。
仮に土を埋め返した後に山のように少し膨らんでしまったとしてもそのうち分解されて嵩が沈んでいくので問題はありません。
これであとは時間をかけて土の中の微生物がさつまいものツルを分解して有機質として還元してくれます。
次の野菜を栽培する頃には畝の下には有機質たっぷりのよい土壌が生成されていることになるので、栽培する野菜の出来もよくなりそうですね。
ツルはしっかり埋めないと根がついてしまうことも
さつまいものツルを埋め戻した畝は春まで遊ばせておくのはもったいないのでチンゲンサイ、聖護院カブ、ホウレンソウを植えたのですが、上の写真を見てもらうとわかりますがさつまいもも葉を広げていますね。
さつまいもは苗を植え付ける際もめったなことでは枯れないのでひょっとしたらこんなこともあるかと思っていましたが、想像通りでした。
畝に土を埋め戻す際にしっかり土をかけて踏み込んだつもりでしたが、少しだけツルが顔を出している部分がありました。
その部分が見事に葉を広げてしまっているというのがこの写真の状況です。
さつまいものツルは生命力が強いので、埋め戻す際は地表にツルが顔を出さないように注意しましょう。
さつまいものツルは畑に還元しよう
今回はさつまいものツルを畝に埋めて畑に還元する方法を紹介しました。
さつまいものツルは長くて量もかなり多いので、収穫後の処理も一苦労。
たい肥にできればベストですが、やはり量が多いので大変…なので直接畝に穴を掘って埋め返してあげることで土壌中で分解されて有機質たっぷりの畝に変えることができます。
注意点はすぐに次の野菜を植えると発酵熱やガスでうまく育たない可能性があること。
今回は畝を遊ばせるのももったいないと思ったので葉物野菜を中心に種まきしてみましたが、あまりにもたくさんのツルを畝に埋め戻した場合は春先まで畝を休ませるのがベターです。
その代わり、春からは土壌環境がしっかり整った畝になっているのでいい野菜が収穫できそうですね。
みなさんも参考にしてみてください。
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