薬味として食卓には欠かせないのがショウガですが、ショウガの苗は意外と高いので安価に準備する方法がないかな、と思っていました。
収穫したショウガの苗を順繰り使っていければいいのですが、昨年は満足に収穫できなかったので種ショウガがありません。
そこで思いついたのが市販のショウガ、スーパーで薬味として売られているあのショウガを種ショウガとして利用すること。
ホームセンターで売っている種ショウガに比べると格段に安上がりになるので選択肢としてはアリです。
ということで、今回はスーパーで買える市販のショウガを使って苗を作る方法を紹介します。
春先にスーパーでショウガを購入する
スーパーで購入する種ショウガ用のショウガは春先に購入します。
早々と購入してしまってもいいですが、やはり保管の手間を考えると植え付け時期の少し前に購入するのが楽ですね。
逆にどのような状態で保管されていたのかも不明ではありますが、腐っていなければ基本的に問題ないでしょう。
種ショウガは40~50g程度を目安に手で分ける
購入したショウガはそのまま植え付けるのではなく、40~50g程度を目安に手で折って分けます。
40~50gといってもピンときにくいですが、手で握ってスッポリ収まると小さいので収まらないくらいのサイズにします。
4~5cmくらいのサイズ感です。
ショウガの生育初期はイモの持っている養分で成長するので小さい種ショウガだと生育が悪くなってしまいます。
なので種ショウガはある程度のサイズを確保するようにしましょう。
芽は種ショウガについているイボのようなふくらみの部分から出てきます。
上の写真だと右上の種ショウガの芽が少なそうですが、残りの種ショウガは何個も芽が出てきそうですね。
種ショウガに土をかけて1ヶ月ほど育苗する
40~50g程度に手で分割したら育苗ポットに入れ、土をかけていきます。
土をかけたら水やりをして乾燥させないようにしましょう。
育苗ポットに植え付けしてから1ヶ月ほどで芽が出てきますので、水切れしないように土が乾いてきたら都度水やりをして気長に発芽を待ちましょう。
見かけは土が入っているだけのポットになってしまいます。
他の育苗ポットと見分けがつくようにしておくと「これなんだったっけ?」とならなくてよいですよ。
植え付けから2ヶ月経過:ようやく発芽しました
植え付けから2ヶ月が経過しました。
いつまで待っても芽が出てこないのですっかり忘れてチェックもしていなかったんですが、気づけば発芽していました。
まだ発芽したばかりですが、気長に待っていた甲斐がありました。
写真は3つしか映っていませんが、植え付けた4つの種ショウガ全部で発芽を確認できました。
発芽率100%なので市販のショウガを種ショウガにしたにしては十分すぎですね。
秋を迎えて順調に成長し、収穫することができました
畝に植え付けるところを更新するのをすっかり忘れたまま収穫期を迎えました。
まだもう少し成長の機会はあるので1株だけ試し掘りしてみます。
ショウガは乾燥を嫌うため株元には周りの雑草を摘み取って草マルチしていましたが、しゅうかくのためにのけます。
株元近くにスコップを入れるとショウガを傷つけてしまう恐れがあるので、少し離れたところにスコップを入れ、周りの土ごと持ちあげるようなイメージで掘り返します。
収穫したショウガがこれですが、左側の古びた感じのショウガが種ショウガで色の良いショウガがこの半年間ほどかけて成長した新ショウガとなります。
種ショウガの2倍くらいのサイズに成長していますが、思っていたよりは小ぶりな感じですね。
試し掘りしたのは1番生育の悪そうなものだったのでこんなものかもしれません。
ちなみに、種ショウガも食べることができるので捨てずに美味しくいただくようにしてくださいね。
スーパーで買える市販のショウガを使ってショウガの苗を作ろう
今回はホームセンターで売ってある種ショウガを使わずに、スーパーなどで手に入る市販のショウガを種ショウガにして苗を作る方法を紹介しました。
ホームセンターで売っている種ショウガは意外と値段が高く、量も多いので少し手が出しづらいと感じています。
家庭菜園で楽しむレベルなのであまり大量に種イモがあっても使いきれません。
その点、スーパーで売っているショウガを種ショウガにすることができれば栽培したい分だけ確保して、残りはおいしくいただいてしまえばいいのでとても使い勝手がいいですね。
まだ収穫までこぎつけていないので喜ぶのは時期尚早ですが、発芽させることはできたのでスーパーで売ってあるショウガを種ショウガとして使うことはできるようです。
ホームセンターの種ショウガに手が出ない方はぜひ試してみてください。



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