休眠打破した種から育てるシリーズ第1弾はリンゴです。
よく読んでいただいている方はご存知と思いますが、私の住まいは九州のギリギリ北の方になります。
リンゴといえば寒い地域の果物のイメージですが、福岡県でも栽培されているので本当にギリギリ栽培できそうな感じです。
甘くて美味しいリンゴを家庭でも収穫したい方は早速始めてみましょう。
美味しくいただいたリンゴの種を冷蔵庫に約3ヶ月間保管する
リンゴの種から育てるためには種を準備するところから。
美味しいと思った品種の種を取っておき、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の中に保管します。
我が家はとても美味しかった品種トキの種を保管しました。
種は冬の前に発芽して厳しい寒さにさらされて枯れてしまわないように休眠して春を待っているので、食べ終わったばかりの種をまいても発芽しません。
休眠状態から起こすためには一定期間低温にさらし続けて冬の環境を再現してあげなければなりません。
冷蔵庫の中の気温は10℃以下に設定されているので冬の気温を再現するにはちょうど良いんですね。
採取した種は2〜3ヶ月ほど冷蔵庫の中で保管します。
リンゴの種としてはこんな寒い季節を耐え忍んでいる気分なんでしょうね。
冬場の寒い時期はだいたいこれくらいで終わるので種も「そろそろ春かな?」と思って休眠から覚めてくれます。
この作業を休眠打破といいます。
秋口には休眠が完了することになりますが、そこから発芽させても冬場の管理が大変になるので私は丸1年冷蔵庫の中で保管しました。
保管の際は種が乾燥しないように注意する
リンゴに限らず、種は乾燥すると発芽率が落ちてしまいます。
種のことを考えればある程度水分のある環境で保管してあげた方がベターですが、カビが発生しないように注意する必要もあります。
私は「なんとかなるでしょ」と種をそのままビニール袋に入れて飲み終わったコーヒーの瓶の中に入れて冷蔵庫に保管しました。
乾燥状態になってしまったと思いますが、こだわる方はしっかりと水分管理もしてあげた方がよいでしょう。
休眠打破が終わった種を1日水に浸す
1年間の長い冬を終えて休眠から覚める時が来ました。
乾燥対策はせずに1年保管されましたが、カラッカラにはなっていないように見えます。
瓶の中で密閉されていたのはよい環境だったんでしょうか?
どこに種があるのかわかりにくいですが、休眠が終わった種は水の中に1日浸してたっぷりと水を吸わせてあげます。
こうすることで発芽率がよくなるそうです。
私はペットボトルをカットして容器を作りましたが、コップでもなんでもいいので水に浸けてあげましょう。
恵みの雨って感じなんでしょうかね?
種も呼吸をしているので水に浸けるのは1日だけにしないと窒息してしまうので注意しましょうね。
嫌光性種子なので種まきしたら軽く土をかけておく
1日水に浸したあとは土に種をまきます。
ちょうど使い終わった種まきポッドがあったのて土を入れてまきました。
リンゴの種は嫌光性種子(ケンコウセイシュシ)といって発芽するのに光が必要ではありません。
このため、まいた種は軽く土をかけておきました。
覆土の目安は種の約2倍なのてあまり深く埋めすぎないようにしましょう。
土は我が家ご自慢の粘土質の土に腐葉土を混ぜて少しだけ改良してみたものです。
正直、土の品質としてはほぼ最低ランクだと思うのでかなり心配です…。
実は種まき前に発芽していました
水に浸したあとすぐに土にまいておけばよかったのですが、あまり時間がなかったので1週間ほどは水に浸したキッチンペーパーの上で過ごしてもらっていました。
するとすでに6個の種で発芽していました。
緑色の双葉が見えかかっている種もありますね。
遅ればせながらポットに種まきしたのでスクスク育って欲しいところです。
1ポット2個なのですぐに植え替えが必要になるかもしれませんね。
種からリンゴを育ててみよう
今回は種からリンゴを実生させる方法を紹介しました。
リンゴの種は休眠するので休眠から起こすために低温状態にさらしてあげる必要があります。
今回は種まき前に発芽の確認ができてしまうとても嬉しい誤算がありましたが、本来であれば嫌光性種子なので水に浸した後は軽く覆土してあげる必要があります。
難しい管理は不要で、休眠打破さえしっかりとしてあげれば良いというのが感想です。
みなさんも自宅で美味しいリンゴを食べるために種から実生させてみませんか?
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