【苦手な方は要注意】家庭菜園で育てる虫のつきやすい夏野菜

この記事は約7分で読めます。

オクラの害虫

農業をやられている方ならいざしらず、家庭菜園の範囲で野菜作りを楽しまれている方は案外虫が苦手という方も多いんじゃないかと思います。

これから家庭菜園をはじめてみたいと考えている方も虫問題だけが気がかり…なんてケースもあると思います。

そこで今回は虫のつきやすい夏野菜について紹介していきます。

※虫の写真も出てくるので苦手な方は別の記事をごらんください。

 

夏野菜は気持ち悪い虫がつくことも多い

夏野菜はナスやトマト、ピーマンなどのナス科の野菜ときゅうり、カボチャ、スイカなどのウリ科野菜が王道です。

これらの王道夏野菜は気持ちの悪い虫はつきにくいですが、ピーマンは気持ち悪い虫のつき方をします。

きゅうりはウリハムシが発生しますが、個人的にはそれほど気持ち悪いものではないです。

野菜につく虫はその科の野菜を好んで食害していくので、ウリハムシはナス科には湧きません。

つまり、この野菜を育てたらどんな虫が寄ってくるかは事前に予測することが可能です。

 

虫が苦手だけど家庭菜園はやってみたい。

でもやっぱり虫が苦手…という方は野菜を育て始める前にどんな虫がつきやすいのかを調べてから栽培をはじめるようにしましょう。

オクラ:夏のはじまりに増える毛虫のフタトガリコヤガが気持ち悪い

オクラの害虫

夏野菜で苦手といわれそうな害虫がつくのがオクラです。

上の写真はフタトガリコヤガという毛虫の幼虫です。

まだ若いので見た目は青虫といった感じですが、これがもう少し成長するとこんな感じに成長します。

フタトガリコヤガ

もう見るからに毛虫ですね。

ただ、毒があるわけではなく触ると刺されるわけでもないので毛虫のように見えますが毛虫ではありません。

大量発生するわけではありませんが、7月に入ってくるとほぼ必ずオクラの葉をムシャムシャ食べている姿が確認できます。

うちの家庭菜園は無農薬でやっているのでフタトガリコヤガがいたらハサミでカットして駆除しますが、ある程度は発生するのは仕方ないと割り切っています。

 

見た目がグロテスクな上に時期が来ればほぼ確実に発生する害虫です。

有効な農薬はないようなので、この見た目が無理と感じた方はオクラの栽培はやめておきましょう。

ピーマン類:大量発生するホオズキカメムシがとにかく気持ち悪い

ピーマンの害虫

次に紹介するのはピーマン類に大量発生するホオズキカメムシという害虫です。

カメムシで想像するのは緑色のものですが、ホオズキカメムシは灰色で緑色のカメムシよりは少しスリムな体躯をしています。

まぁ、これくらい遠巻きに見る分には少しは耐えられるのですが…

ピーマンに発生したホオズキカメムシ

ここまで寄って確認するとあまりに密集しているのでとにかく気持ち悪いですね。

見つけたら株をたたいて下に落とす。袋を下に構えておけば結構簡単に捕まえることはできます。

大量発生はするのですが、たとえばピーマン類を5株植えていたらすべてに発生するかというとそうではなく、どれかの株に集中する傾向があります。

ホオズキカメムシが集まりだしたら、人柱ならぬピーマン柱としてささげてしまうことで結果としては収穫量への影響は軽微にすんだりします。

 

今年も写真のように大量発生してくれています…おかげでピーマンは全然取れていませんがししとうやトウガラシの方は被害がゼロなのでいいか、と割り切っています。

ホオズキカメムシには有機成分のみしか含まれていない木酢液が効果的です。

殺虫成分など含まれる農薬は家庭菜園ではできる限り使いたくないので木酢液を代用してホオズキカメムシ対策をしましょう。

created by Rinker
¥1,320 (2024/07/26 17:04:38時点 楽天市場調べ-詳細)

 

トウモロコシ:アワノメイガやアブラムシがつきやすい

トウモロコシ

トウモロコシといえばアワノメイガといってもよいくらいセットで現れる害虫です。

無農薬の有機栽培でやっているうちの家庭菜園ではこのアワノメイガはかなりの天敵です。

第2弾として6月あたりに種まきしたトウモロコシはアワノメイガが食い散らかしたせいで全部茎が折れてしまいました。

根キリ虫とは違って地際から折れるのではなく、膝丈くらいの高さからポキッと折れた場合はアワノメイガの被害と考えてください。

 

個人的には家庭菜園でトウモロコシを無農薬で栽培するのはかなり難易度が高いと感じています。

デナポンという殺虫剤が使えるようですが、こちらは完全なる殺虫剤です。

このデナポンに頼らないのであれば毎日トウモロコシを観察して、アワノメイガがいたら捕殺する…を繰り返すしかありません。

時間がないと厳しいので、週末農家になりがちな方は厳しいですね。

他のトマトやナスなどの夏野菜は虫がつかず育てやすい

実ったトマト

夏野菜といえばトマトやナスなどナス科が多いです。

ナス科で虫がつきやすいのはピーマン類ですが、他の野菜は虫がほとんどつかずとても栽培しやすいです。

虫がつく量が少なくても気持ち悪い虫だったらそれだけ育てたくなくなりますが、ナス科はテントウムシダマシくらいのものなので余裕です。

 

きゅうりの定植

きゅうりはウリハムシがつきやすくはありますが、株が元気に育っている間はウリハムシも手を出せないくらいです。

ちょうど上の写真くらいのサイズの時やもう少し伸び始めたくらいの頃がやっかいですかね。

逐一、畑を見に行ったりする必要はなく、ウリハムシに関してはほったらかしで問題ないです。

とう立ちした大葉の花

少しだけ気持ち悪いかもしれないのが大葉です。

9月頃になってくるととう立ちしてきますが、ベニフキノメイガというまたしてもトウモロコシと同じメイガの幼虫が増えてきます。

それでもトウモロコシほど致命的な食害があるわけではなく、葉の一部が食べられてるな程度です。

見た目は幼虫なので苦手な方は苦手かもしれませんが、個人的には全く気にならないレベルですね。

虫のつきやすい夏野菜を覚えて育てる野菜を選ぼう

今回は虫のつきやすい夏野菜について紹介しました。

農家なら虫とはうまく付き合いながら野菜を育てていく必要がありますが、虫が苦手な方が家庭菜園で栽培する場合はできる限り虫のつきにくい野菜を選んで育てたいですよね。

夏は王道のトマトやナス、きゅうりなどだけではなくオクラやとうもろこしなどいろんな野菜を育てることができます。

虫のつきやすい野菜が多いわけではありませんが、うっかり虫のつきやすい野菜を選んでしまって後悔するのはとても残念です。

夏野菜で注意すべき虫がつきやすい野菜はピーマン類、オクラ、とうもろこしの3種類です。

覚えておきましょう。

icon-caret-square-o-right夏野菜の定番!ナスとコンパニオンプランツの定植方法

 

夏野菜の定番!ナスとコンパニオンプランツの定植方法
夏野菜の定番のナスですが、今年は昨年取った種からうまく発芽させて苗を作ることができました。 さらに、育苗も順調に進んでホームセンターで売られている苗とそん色ないくらいのサイズに育ってきたのでそろそろ定植してあげる必要があります。 ただ、よく育った苗かというと少し元気がないといいますか、簡易的な温室の中だったため若干過失気味な中で育ててきたため軟弱そうな苗ではありますので不安要素はありです。 ナスは背丈が高くなるので、株元スペースも活用してコンパニオンプランツも一緒に定植してあげると家庭菜園の限られたスペースを有効活用できるのがうれしいですね。 ということで今回は夏野菜の定番のナスとコンパニオンプランツの定植方法について紹介します。

 

icon-caret-square-o-right夏野菜の王道!きゅうりとコンパニオンプランツの混植方法

 

夏野菜の王道!きゅうりとコンパニオンプランツの混植方法
夏野菜はトマト、ナス、ピーマンなどナス科の野菜が人気ですが、忘れてはいけないのが王道のきゅうりです。 ウリ科野菜も夏が旬ですし、収穫のしがいがあるので毎年栽培しています。 ただ、きゅうりはナス科の野菜とは違ってツル性なので網掛けをしてあげる必要があります。 網掛け前提でコンパニオンプランツも選んでいくと効率的になりますね。 ということで今回はきゅうりとコンパニオンプランツの混植方法について紹介します。

 

icon-caret-square-o-right食べ応え十分!ズッキーニの種まき・定植方法とコンパニオンプランツの混植

 

食べ応え十分!ズッキーニの種まき・定植方法とコンパニオンプランツの混植
ズッキーニはウリ科の野菜ですが連作障害もないのでとても育てやすいので家庭菜園におすすめの野菜です。 ズッキーニは大株に育ちますが、うちの家庭菜園では毎度生育が遅れてしまうので今年は早めに種まきをして簡易温室の中で育苗していたのですが、上の写真の通りなんとも弱弱しい苗に育ってしまいました。 育苗はちょっと失敗気味ですが、ギリギリ定植できるくらいまでは育ってきたので後は畝の上でコンパニオンプランツも一緒に植えて元気を取り戻してもらうことにします。 ということで今回はズッキーニの種まき・定植方法とコンパニオンプランツの混植について紹介します。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました