【家庭菜園でもできる】ツルムラサキの種取り方法

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ツルムラサキの種

夏のネバネバ野菜の定番はオクラですが、両脇を固めているのがモロヘイヤとツルムラサキです。

ツルムラサキの知名度は若干低いですが、名前につるが含まれるようにつるがどんどん伸びていくのが特徴で、グリーンカーテンにすることもできます。

写真は茎が赤い紫茎種で、どちらかというと観賞用として育てられることが多い種類です。

茎が緑色の緑茎種は食用メインとして栽培されますが、紫も緑も味に違いはありません。

生育が旺盛なので夏バテ防止にも一役買ってくれるとても栄養価の高い野菜です。

栽培を始めたならば種を取って来年からは自前の種で栽培してみたいと思うのが家庭菜園の醍醐味ですよね。

ということで今回はツルムラサキの種取り方法について紹介します。

 

ツルムラサキは7月頃からつぼみのような花を咲かせる

ツルムラサキの花

ツルムラサキの花は他の草花の花とは違ってつぼみのような花が咲きます。

上の写真の薄いピンク色のつぼみのようなものがツルムラサキの花です。

花をつけ始めると葉が硬くなったり葉が増えなくなったりする野菜も多いですが、ツルムラサキの場合は葉や茎が硬くなることはなく花が咲いていても収穫を続けることができます。

花が咲いたら栽培も終わり、ではなく花を楽しみながら収穫を続けることができるのがツルムラサキ栽培のうれしいところですね。

ツルムラサキの種

ここからさらに熟成が進むと先ほどのピンク色の花が紫色に変わります。

先に花をつけた茎の根元側から実が充実しはじめ、先端の方はまだツルを伸ばしながら花を咲かせているので熟した紫色の果実とピンク色の果実のグラデーションが楽しめますね。

紫色に熟したツルムラサキの種を手で摘み取る

収穫したツルムラサキの種

紫色に熟したツルムラサキの種は手で簡単に摘み取ることができます。

まずは熟したものだけを選んで種を取ります。

ツルムラサキは1株でもツルがどんどん伸びて茂っていくので栽培する株の数はそれほど多くなくても十分に収穫できます。

上の写真でも50個以上の種が取れていますので数年分以上の種になります。

育てている野菜の種類にもよりますが、1株からでも使い切れないほど種が取れるものもあります。

取れるなら取れるだけとってもOKですが、種取りも手間ではあるので必要な分だけ取るのがおすすめです。

ツルムラサキの紫色の果実を取り除く

ツルムラサキの果実を取り除く

調べてみても特に情報は出てこないのですが、種の周りの果実の部分はだいたいの植物は発芽抑制物質を含んでいます。

ツルムラサキも同じだろうと想定して、紫色の果実の部分は取り除いておきます。

今回はキッチンペーパーの上で指でプチプチと押して取り除きましたが、指はしっかりと紫色に染まってしばらく色が残りました。(笑)

まぁ、想像通りでしたが服についてしまったら大変なことになりますね。

指についた紫色もなかなか落ちないから、気になる方はビニール手袋を

はめてから果実を取り除くのがおすすめです。

果実を落としたツルムラサキの種

すべての種から果実を取り除くとこんな感じになりました。

見た目にも紫色なので発芽抑制物質があるとすればもうひと手間かけてあげた方が来年の種まき時の発芽がスムーズになりそうです。

 

果実を落としたツルムラサキの種を水で洗う

洗ったツルムラサキの種

もう少ししっかりと果実を落としてあげたいのでツルムラサキの種を水洗いします。

種についていた紫色は完全には取りきれたわけではありませんが、種表面の茶色が見えてくるようになりました。

これくらいまでやっておけば来年種まきした際もしっかり発芽してくれそうですね。

ツルムラサキはこぼれ種でも生えてくるそうなので、時間をかけて果実が取れ、洗い流され、気温が変化してくる過程を経て発芽するのでしょうね。

そう考えると果実を落として洗い上げる過程は季節を春先くらいまですっ飛ばしてしまったようなものなのかもしれませんね。

洗い終わったらしっかりと水分を取り、数日乾燥させて保管する

乾燥させたツルムラサキの種

こちらは洗い終わったツルムラサキの種をキッチンペーパーの上に並べたものです。

水気が取れてくるとまた紫色が強くなってきましたが、とりあえずここまでで処置は終わりとして、あとは数日間しっかりと乾燥させてから保存します。

私はジップ付きのビニール袋に乾燥剤代わりにキッチンペーパーを入れて冷蔵庫の中で保管しました。

常温でもOKですが、常温の方が種は傷みやすくなります。

保管スペースが準備できるならば冷蔵庫の中に入れておくのがおすすめです。

来年用のツルムラサキの種を取ろう

今回はツルムラサキの種取りについて紹介しました。

ツルムラサキはちょっと変わった花をさかせて紫色の果実をつけます。

しっかりとした紫色なので種から果実を取り除く作業は汚れてしまいますが、この種取りにかける手間暇も家庭菜園の醍醐味ですね。

今回は50個以上の種を取りましたので数年は種に困ることはなさそうです。

ちなみに、今回は種を買って育てたのですがパッケージだと緑茎種も入ってそうなのに全部紫茎種でしたね。

緑茎種狙いで来年は購入した種と自家種の両方をまいてみたいと思います。

みなさんもぜひ参考にしてみてください。

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