1月も下旬となってきたのでホームセンターには春じゃがいもの種イモが並び始めましたね。
前回紹介した春じゃがいもの残りを使って秋じゃがいもを育てる方法は途中で日に当てすぎてしまったために発芽せず、収穫はほとんどできませんでした。
結局、デジマの自家製種イモを使った春~秋じゃがいもの栽培は2シーズン目で途切れてしまいましたが、仕切り直していきます。
今回は春じゃがいもの芽出しをはじめるタイミングになってきたため、春じゃがいもの芽出しと種イモのカット方法について紹介します。
自家製種イモで栽培したいため春じゃがいもは秋栽培も可能な種類を選んでいる
はじめに我が家の家庭菜園はできる限り自家採取して、栽培→収穫→種取り→苗づくり→栽培…のサイクルを自分の手で行うことをコンセプトにしています。
とはいえ、何もないところからはじめることはできませんので最初はホームセンターで苗を買ってきたり、種を買ってきたりします。
もちろん、苗づくりがうまくいかなかったり、思っていたよりも準備できていなくて少し株数を増やしたいときはホームセンターで購入します。
100%自家製を目指してしまうと大変すぎるので、できる範囲で準備するようにしています。
それでも90%くらいは自家採取した種を使って家庭菜園を楽しむことができています。
今回はとうやとアンデスレッドを種イモに選んだ
じゃがいもも例外ではないので春じゃがいもとして収穫したものを種イモにして秋じゃがいもを栽培し、その種イモを春じゃがいもに回すサイクルが理想的なので休眠期間の短いじゃがいもを選んで栽培しています。
秋じゃがいもの栽培におすすめなのは、
- デジマ
- ニシユタカ ※デジマを母体にしたもの
- アンデスレッド
などがあげられます。
春~秋栽培としてはデジマが収穫量も多くておすすめのようですが、個人的にはあまり収穫量が多くは感じませんでした。
元々収穫量が少ない秋栽培でデジマを選んだから印象が微妙なだけで、春栽培だったら満足できていたと思います。
今回はホームセンターにデジマが並んでいなかったので秋栽培も可能なとうやを選びました。
あとはスーパーなどではあまり見かけない種類も育てたかったのでアンデスレッドも選びました。
アンデスレッドも秋栽培ができるのでおすすめですね。
男爵やメークインはじゃがいもの王道ですが、秋栽培には適さないので春じゃがいもを種イモにして秋じゃがいもを栽培したい方は選ばないようにしましょう。
種イモを日に当てて芽出しする
じゃがいもの植え付け時期は2月末~3月中旬くらいになりますが、時期がまだ1月ということもあり購入した種イモはまだ芽がそんなに動いていない状態でした。
2~3週間ほど、直射日光が強すぎず熱がこもりすぎない場所において芽出ししてあげることで写真のように芽が出てきます。
時期的にはまだ寒さが厳しいのでじゃがいもが熱くなりすぎることはないと思いますが、秋じゃがいもの芽出しをする際は種イモが高温になりすぎて腐ってしまわないように注意が必要です。
私は秋じゃがいもでここをミスってしまって種イモをだめにしてしまいました。
ちなみに、この過程は芽を出しているのではなく、芽を育てている過程だそうです。
芽出しっていうと語弊があるってことですね。
大きな種イモはヘソから縦にカットする
じゃがいもの種イモは大きい方が収穫量も多くなりますが、大きければ大きいほど収穫量が増えるわけではなく、60g以上は収穫量に影響がありません。
このため、60g以上の種イモはカットしてあげることで種イモの数を増やすことができるので収穫量UPにつなげることができます。
じゃがいもにはヘソとくぼみがあります。
ここが親芋とつながっていたのですが、このヘソには発芽を抑制する成分が含まれていて芽が出にくい部分になります。
そのかわり反対側は芽が出やすい状態になっています。
こちらがヘソとは反対側になります。
くぼみがないだけなのでよくわかりませんね。時期もまだ早いので芽も小さく、余計にわかりにくいですが…
種イモをカットする場合はヘソから反対側に向かって包丁を入れます。
半分にカットでもいいですし、それでも大きい場合はヘソから縦に3分割してください。
カットした種イモそれぞれに芽がしっかりと残るように切り分けるのがポイントです。
秋じゃがいもの栽培では種イモはカットせずに植え付ける
春じゃがいもの栽培時期は春先にかけて低温から初夏くらいの軽く汗ばむ程度の気温下でおこなわれます。
一方、秋じゃがいもはまだ夏の暑さが残っている時期に植え付けるので、種イモが腐りやすくなっています。
カットした種イモは特に腐りやすいので要注意。
秋じゃがいもの栽培では大きな種イモは無駄が多くなってしまうので、種イモを購入する際は小さいものを選びましょう。
春じゃがいもを種イモにする場合は、食べるにはちょっと小さいくらいの小芋を種イモとして残しておくのがおすすめです。
カットした種イモを数日間乾かす
カットが終わった種イモは数日間放置して乾かします。
こうすることで腐敗しにくくなるので断面はしっかりと乾かしておきましょう。
乾かず場所は雨のかからない場所で直射日光も強すぎない方がいいです。
3日くらい放置していれば十分乾きますよ。
草木灰を塗る方法もありますが、家庭菜園だとそこまでするのは面倒なので乾燥させるのがおすすめです。
カットした種イモが乾燥したら植え付け準備完了
こちらが数日置いて乾燥した種イモです。
表面の水っぽさが消えていれば乾燥したと思っていいですので植え付け準備は完了です。
ただ、たいして芽も出ていないのに今回はヘソから縦に適当にカットしてしまいました。
上の写真もよく見てもらうとわかるように、あんまり芽が出ているわけではありませんね。
本来は芽が出た後にカットして種イモに確実に芽がある状態にしてあげるのがベターです。
種イモは芽出しが終わってからカットするように気を付けてください。
ボーッと作業していたらダメですね。
ヘソから縦にカットしてあるし芽は出てくれると思うけど、
うまく芽が出なかった種イモは使えないわね。
じゃがいもは連作障害が出るので密植気味に植え付けてるのがおすすめ
じゃがいもはナス科の野菜ですが、夏野菜の主役であるトマトやナス、ピーマンもナス科の野菜となります。
ナス科野菜は連作障害を避けるために2~3年は同じ場所で栽培しない方がいいのですが、家庭菜園の限られたスペースでナス科野菜の栽培を行うのはかなり工夫が必要となります。
でも、収穫量も安定する春はやっぱりじゃがいもを育てたいですよね。
そこで私はじゃがいもを密植気味に植え付けることで若干小ぶりなじゃがいもになっても省スペースで収穫量をUPさせる方針にしています。
じゃがいもは30cm間隔で植え付けるのがよいとされていますが、そこを25cm程度の距離に縮めて抵触します。
さらに植え付け間隔は畝に対して千鳥に定植していくとより密に栽培することができます。
上の写真だと結構株間が取れているので、もっと密植していきたいところ。
ただし、密植しすぎると取れるじゃがいものサイズが小さくなるので、25cm間隔を目安に畝のスペースを有効活用して植え付けることでナス科野菜のオンパレードに備えていきましょう。
春じゃがいもを栽培しよう
今回は春じゃがいもの芽出しと種イモのカット方法について紹介しました。
春じゃがいもの栽培は2月末頃からはじめられるので、どちらかというとまだまだ寒い時期からの栽培スタートとなります。
意外とゆっくりしているとすぐに栽培時期がやってくるので早めに種イモの芽出しをはじめて畝も整理していかないといけません。
梅雨前には収穫を済ませておきたいので早めに準備に取りかかった方が安心です。
春じゃがいもはカットした種イモを使うことができるので株数を増やしやすいので収穫量も期待できます。
個人的には秋より春の方がじゃがいも栽培は簡単でたくさん取れるので気合が入りますね。
もうじき2月がやってきますので、そろそろ春じゃがいもの準備を始めてみてもいいころ合いですね。
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