秋の葉物野菜はアブラナ科がメインですが、鍋にかかせないのが春菊です。
鍋以外にもおひたしなど独特の香りと味わいを楽しむことができるので、うちの家庭菜園では毎年栽培しています。
ただ、春菊はアブラナ科の野菜に比べると生育がゆっくりとしていてなかなか収穫がはじまらないのがデメリットです。
成長がゆっくりなのを見越して早めに種まきすると今度は発芽率がイマイチだったりと、栽培初めのタイミングで苦労するのが春菊の特徴ですね。
春菊は香りが強いので秋野菜のコンパニオンプランツとしても欠かすことができません。
ということで今回はコンパニオンプランツ年も効果がある春菊とホウレンソウ・チンゲンサイの混植栽培について紹介します。
キク科の春菊は害虫忌避のコンパニオンプランツとしておすすめ
夏野菜シーズンの害虫忌避コンパニオンプランツといえばマリーゴールドですが、秋野菜のコンパニオンプランツは独特な香りが特徴の春菊が定番です。
マリーゴールドと春菊はキク科の野菜なので香りで害虫を寄せ付けない効果があります。
マリーゴールドはセンチュウ対策としても優秀なので、春菊よりもコンパニオンプランツとしては優れているかもしれませんが食べることができません。
一方、春菊は摘心しながら収穫していくと収穫量がグンと伸びるので、少ない株数でも春先に花が咲き始めるまで長期間に渡って収穫を続けることができます。
コンパニオンプランツとしても機能しながらたくさん収穫できるのが春菊のうれしい特徴ですね。
春菊の定植方法
まずは春菊の定植をしていきます。
春菊は好光性種子なので発芽には太陽の光が必要になります。
種まきの際は薄く覆土するだけということを考えれば、育苗してから植え付ける際も深植えはしない方がいいでしょう。
育苗ポットから取り出したら根の張り方を確認します。
これくらいの根の詰まり方であれば特に土をばらすこともせずに定植してよいですが、根が詰まっているようであれば軽くばらしてから定植することで、定植後の根張りがスムーズになります。
地際と同じ高さになるように春菊の苗を植え付ける
先ほどもお伝えしたように、春菊の苗は深植えしない方が種まき~発芽のサイクルと同じ状態を再現できるので育苗ポットの表面と地際が同じくらいの高さになるように定植します。
特別深く植えるような感じでなければOKですし、ここまで成長していれば多少の深植えは大きく問題にはならないとは思います。
直播状態が1番ナチュラルな生育状態となるはずなので、目安としては地際レベルにして深植えしないようにしました。
他の野菜と混植するので株間距離は50cmを目安に春菊を定植
今回栽培している春菊は株立ち型で脇芽をどんどん収穫していくタイプです。
長く栽培&収穫ができるのと、株が成長していくにつれて脇芽も増えていくので株数は少なめで自家消費分としては十分すぎる収穫量になります。
今年は6株定植しました。
最初の方は物足りないくらいの収穫量になるとは思いますが最終的には食べきれずに放置することになると思います。(笑)
ホウレンソウとチンゲンサイのコンパニオンプランツとして春菊を混植するので株間距離は50cmを目安にしました。
春菊だけを単植する場合は15cm間隔くらいで十分なので、どんな畝に仕上げるか次第で株間距離を調整してください。
春菊がコンパニオンプランツなるようにホウレンソウとチンゲンサイの種をまく
春菊は収穫期間も長く、少ない株数で十分な収穫ができるので3mほどの畝に6株植え付けました。
畝の上は春菊が成長してきても若干スペースがあるくらい、成長してない植え付け段階ではスカスカの状態です。
葉物野菜かつ秋野菜なのである程度は密植しても問題ないので、春菊がコンパニオンプランツとして機能する形で両脇にホウレンソウとチンゲンサイの種をまいていきます。
ホウレンソウはそれほど害虫被害の起こる野菜ではありませんが、他の種類の野菜と混植することでより被害を少なくすることができます。
チンゲンサイはモンシロチョウの格好の産卵場になりますし、それ以外の害虫も寄ってきやすいので春菊の独特なにおいで忌避することができれば虫食いはかなり減らすことができるはずです。
春菊は比較的大株に育ちますが、ホウレンソウやチンゲンサイはそれほどでもないので春菊の生育の妨げにはなりません。
日当たりのよう側にホウレンソウの種をまき、生育旺盛なチンゲンサイは春菊の陰になる方に種まきをしたので生育もスムーズにいきそうですね。
春菊をコンパニオンプランツとして混植栽培しよう
今回は春菊の定植方法と、春菊をコンパニオンプランツとして活用したチンゲンサイ、ホウレンソウとの混植について紹介しました。
家庭菜園だとスペースが限られているのでできるだけ多くの種類の野菜を限られた畝で栽培したいですよね。
我が家の場合は手間はかかっても省スペースで収穫量を最大化することを狙って栽培しています。
そうすると必然的に脇芽が収穫できる野菜は摘み取り栽培になって長いこと頑張ってもらうことになりますが、春菊は収穫量がどんどん増えていくことになるので非常に助かります。
春菊は主に鍋で消費しますが、それ以外にもおひたしや天ぷらなどでもおいしくいただくことができます。
チンゲンサイやホウレンソウなど、他の葉物野菜と混植することで効率的に栽培することもできます。
春菊とコンパニオンプランツの混植栽培をぜひ試してみてください。
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