みずみずしくて甘みもあって美味しいトマトはお家でも育てやすいですよね。
プランターで育てやすいミニトマトもいいけど、大きなトマトも育ててみたい。
そんな欲求がフツフツとわいてきたので実際にチャレンジしてみたいと思います。
そうはいっても、苗を買ってきて育てるのでは面白くないので種から育ててみたい。
ということで今回は種から育てるトマトの実生方法についてご紹介します。
トマトの種を集める
まずはトマトの種を集めます。
用意したのは1玉分のトマトスライスとスプーン。
購入したトマトの種から育てるのが今回の試みになります。
トマトスライスを食べる前に種をスプーンでかきだして避けておきます。
もちろん、採取し終わったトマトは塩をかけて美味しくいただきました。
トマトの種の周りの果肉を洗い流す
トマトの周りには果肉がついているので洗い流してできるかぎり取り除きます。
キウイの実生の時と同じですが、トマトについても発芽抑制成分についてハッキリとしたソースが見つかりませんでしたが、トマトの果汁には発芽抑制成分が含まれている可能性が高いので果肉は丁寧に洗い流しておくのがベターです。
種をざるに移してから指の腹を使って押し洗いすると果肉が取れやすかったです。
トマトの種はある程度のサイズがあるため、ざるのメッシュ穴を通り抜けていかないので洗いやすいですね。
水を含ませたキッチンペーパーの上に種をまく
果肉の洗い流しが終わったら水を含ませたキッチンペーパーの上にトマトの種をまきます。
トマトは嫌光性種子(けんこうせいしゅし)なので土にまく場合は上から土をかけてあげるようにしましょう。
キッチンペーパーの上で育てる場合はどうしても光があたってしまいますが、普通に発芽するのでそこまで気にする必要はありません。
種がたくさんあるので土にまいてしまうと後で苗を別々により分ける際に手間になる可能性大。
キッチンペーパーの上で発芽させてからプランターなどに移してあげた方が管理しやすくなるのでおすすめです。
わずか2日で発芽を確認
種をキッチンペーパーの上にまいてからわずか2日でかなり多くの種から発芽を確認。
暗い場所に置いていたわけではありませんので、嫌光性であっても必ずしも暗くしてあげないといけないわけではないようです。
もうしばらく芽が伸びるまでキッチンペーパーの上で育ててみます。
4日目:芽がかなり伸びてきました
発芽後4日目です。
芽がかなり伸びてきました。
バラツキはありますが、8割くらいの種から発芽しているように見えます。
そこで一部の種を種まき用ポットに移してみました。
ここで問題が発生。
根が思いのほか伸びていて、キッチンペーパーに食い込んでしまっています。
根はまだやわらかいので慎重にひっぱらないとちぎれてしまいました・・・
キッチンペーパーは手軽に育てることができるけど、発芽率が高いことを見越して初めから間隔をあけて地植えしてしまった方が楽かもしれませんね。
ひとまず、キッチンペーパーごと破ることで無事にポットに移すことができました。
発芽した種は十分すぎるほどありますので実験ですね。
2週間後:きれいな双葉になりました!
キッチンペーパーからの植え替え時に根がちぎれてしまったりもしましたが、無事活着してくれました。
きれいな双葉に成長してくれています。
一方で、発芽率がかなり高かったので一度にすべての苗をキッチンペーパーからポットに移すことができなかったのですが、土に植え替える時期がずれると成長に差が出てきました。
キッチンペーパーの上だと水分しかないので発育を促す栄養分が不足してしまったことが原因と推測。
どれくらいの差が出たかは種から発芽したトマトの苗の植え替えタイミングにまとめましたので参照ください。
【初心者でもできる】種から発芽したトマトの苗の植え替えタイミング

1ヶ月経過:茎も太く、1番花が咲きそうなくらいに成長しました!
発芽後1ヶ月でかなり立派に育ちました。
もうすぐ1番花でてくるかな?というくらいですね。
ホームセンターで購入する苗よりも立派なレベルに育ってきましたので、あとはしっかりと脇芽かきをしていけば問題なさそうです。
欲張ってこのサイズのプランターに3本植えているのは心配ですが、まずはきれいな1本仕立てにしていければと思います。
私は脇芽かきを忘れがちなのでサボらないようにしないといけませんね。
1ヶ月3週間経過:芽かきを忘れた結果、生い茂りました。
大雨が続いたことなどもあり、なかなかゆっくりと世話をすることができなかった結果、脇芽がもはや脇芽といえないほどに成長した状態になっていました。
食卓に並んでいたトマトの種から発芽させたこともあり、もともとの姿がわからなかったのですがかなり大きくなる模様。
ミニトマトとは葉のサイズからかなり違います。
ポツポツと花を咲かせ始めました。
トマトは1番花を実らせることが豊作への第一歩なので大切に育てていきたいですね。
栄養成長と生殖成長
- 栄養成長:茎を太くしたり葉を生い茂らせる
- 生殖成長:花を咲かせ、果実をつける
この成長には2つの違いがあり、トマトの場合は1番花からしっかりと果実を実らせることで生殖成長を促すことができます。つまり、実をつけやすくなるということ。
その分、苗自体の成長に影響が出てしまうので苗の状態も見ながら判断しましょう。
できれば大量に収穫したいので1番花は実ってほしいんですが、なにやら最近は虫が少ないような気がします。
夏まっさかりな気温になってきたことも影響しているんでしょうか?
少しだけ不安ではありますがもう少し様子を見てみます。
購入したトマトの種から育て始めることができます
今回は種から育てるトマトの実生方法を紹介しました。
トマトは毎日のように食卓にならぶ人気野菜です。
店頭に並ぶようなトマトは形もよく、もちろん出来もよいので種を採取するのにはもってこいです。
種から育てて収穫したトマトは購入したトマトや苗から育てたトマトよりも手間暇がかかっている分美味しく感じるはずです。(実際の味については不安がありますが)
キッチンペーパーの上で簡単に発芽させることができるのではじめるまでのハードルもかなり低いのがメリット。
興味がある方はスプーンを用意して種を採取するところから始めてみましょう。



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