冬の葉物野菜といえばハクサイとならんで春菊も有名です。
味は少し独特で香りが強いので好き嫌いはわかれてしまうかもしれませんが、鍋には欠かせない野菜です。
鍋だけでなく和え物でもおいしくいただける春菊ですが、株数をたくさん植えなくても長期間の収穫が可能ですし、収穫量もどんどん増えていきます。
そこで今回は春菊の摘心と収穫方法について紹介します。
家庭菜園には株立ち型の春菊がおすすめ
家庭菜園は栽培スペースがそれほど広くないので1つの野菜を大量に育てるのではなく、いろんな種類の野菜を少しずつ育てる方がほとんどだと思います。
その場合に重要となるのは1株からどれくらい収穫できるかですね。
春菊で収穫量を重視するなら摘み取り栽培が可能な株立ち型のがおすすめです
九州の場合、山間部などの比較的寒さの厳しい地位を除いて、株立ち型の春菊であればとう立ちの始まる春先まで収穫を続けることができます。
一方、株張り型の春菊は基本的に収穫サイズまで成長したら株ごと引き抜いて収穫となるで1度だけの収穫になります。
家庭菜園で栽培するのであれば1株から少しずつ長い期間収穫できるのが理想ですので摘み取り栽培ができる株立ち型の春菊を栽培するようにしましょう。
春菊が20cmほどに成長したら摘心する
春菊の摘心は背丈のそれほど大きくない20cmくらいの頃に済ませます。
摘心すると脇芽がたくさんでてきて収穫量がグンと増えるので摘み取り栽培で必要な分だけ収穫しながら長く楽しむことができます。
摘心のやり方はとても簡単です。
上の写真のように株の先端をチョキっとハサミでカットするだけでOK。
あまり下の方からカットしてしまうと株が小さくなりすぎて成長が鈍くなるので、摘心のタイミングは上の方の成長点をカットするだけにしておきましょう。
それでなくても春菊は成長がゆっくりですからね…
12月に入ってようやく摘心だと鍋でたくさん食べられるようになるのはいつになることやら…
脇芽は摘心と同じ要領で下葉を残して収穫する
摘心すると成長点がなくなることで脇芽がどんどんでてくるようになります。
この脇芽が20cmほどのサイズまで成長したら摘心と同じ要領で下葉を少し残してカットして収穫します。
下葉の数は5~6枚程度あればOKなので摘心よりも下の方をカットしましょう。
最初のうちは脇芽の生育もゆっくりですが、収穫を続けるほどに脇芽の数が多くなっていくので収穫量が増えてきます。
2~3株育てていれば最終的には食べきれないくらいに成長するはずです。
少しずつ株を減らしながら一定の収穫ができるように栽培していくか、最後に大量に収穫できればOKと考えるか。
家庭菜園の空きスペースと相談しながら栽培してみてください。
寒さが気になるなら寒冷紗で防寒対策をする
防虫対策として使用する寒冷紗は寒さの厳しい地域で春菊を栽培する際の凍結防止に使えます。
たったこれだけのネットであってもあるとないとでは全然違います。
主に霜が春菊を傷める原因となりますが、寒冷紗をしておけばダメージを軽減することができます。
私は九州に住んでいますし、ここのところ冬がそれほど寒くならないので寒冷紗はなくても問題なく栽培できていますが、凍結対策さえしっかりしてあげれば春菊は春先まで収穫を楽しむことができます。
春菊は春菊と書くくらいなので対策してあげさえすれば冬越しは可能ですね。
春菊は摘心しながら長く収穫を楽しもう
今回は春菊の摘心方法と脇芽の収穫方法について紹介しました。
家庭菜園はスペースが限られていますが、株立ち型の春菊を育てることで摘み取り栽培をしながら長期間収穫することが可能です。
自家消費で考えても、1度に大量に収穫するよりも少しずつ長い期間収穫できる方がうれしいですよね。
春菊は1株でもたくさん収穫できるので省スペースで栽培する家庭菜園にはとてもおすすめです。
20cmくらいの背丈まで成長したら摘心し、脇芽をドンドン収穫して春先まで春菊を楽しみましょう。
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