実際の苗を比べてわかった気温の高低がトマトの苗の生育に与える影響

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完熟したトマト

今年から我が家も家庭菜園ができるだけのスペースができたのでせっせといろんな野菜を種から実生させているのですが、思ったように成長してくれないものが多くて困っています。

昨年も種からトマトを実生させたりして順調に育てることができたんですが・・・なにが違う?

ということでいろいろ考えた結果、答えは気温だということに気づきました。

そこで今回は実際の苗を比べてわかった気温の高低がトマトの苗の生育に与える影響について紹介します。

 

トマトの生育温度

発芽してすぐに植え替えたトマトの苗

トマトに限らず、野菜には最適な生育温度が存在します。

その温度でなければ成長が止まってしまうものもあるので要注意。

家庭菜園初心者の私くらいのレベルだと生育温度を外れたときにどんな生育差が出るのかが全くの未知数なんですよね。

トマトの生育温度は、

  • 発芽:10~35℃
  • 昼間の生育:23~28℃
  • 夜間の生育:10~15℃

が目安となります。

最低気温が10℃と考えれば比較的育てやすい野菜になりますね。

ただし、昼間の生育温度は約30℃と夏野菜のイメージが強い割には厚さに弱いのが特徴です。

低温にさらされた苗とそうでない苗の生育比較

生育が異なるトマトの苗

昨年の夏と同じように今年も意気揚々とトマトの種から育て始めました。

発芽までは簡単に進んでサクサク育てられそうだな、と思っていたのが4月のはじめでした。

4月のはじめはまるで冬のような寒さになったり初夏のように汗ばむ日があったりと、とにかく気温の変化が激しかったです。

それでやらかしてしまったのが左側の苗です。

  • 左側の苗:発芽は3月下旬
  • 右側の苗:発芽は4月中旬

発芽した時期は左側の苗の方が2~3週間ほど早かったのですが、生育状態を見れば一目瞭然で4月中旬に発芽した苗の方がよいです。

 

3月下旬に発芽した苗は低温対策をしていない中、外気温10℃にさらされることが数日ありました。

風が吹いていれば体感温度はもっと下がるので比較的低温にも強いトマトでも低温障害になってしまったようで、その後はほとんど成長していません。

 

一方、4月中旬に発芽した苗は気温のムラも少なく、気温自体もだいぶ暖かくなっていた時期なので低温障害になることもなく順調に生育しています。

写真を撮った頃から1週間ほど経過した現在では生育差はさらに大きくなっています。

これまであまり意識したことはありませんでしたが、適切な生育温度に保って育苗(いくびょう)することは苗の成長をスムーズにして収穫時期の遅れも防ぐことができると学びました。

 

家庭でできる育苗時の低温対策

今年は種から発芽させる場合の温度管理、とくに低温対策について頭を悩ませました。

  • なかなか発芽しない
  • 思ったように生育しない

とにかくこれに尽きました。

種をまけば勝手に育ってくれるようなイメージを持っていましたが、野菜といっても生き物ですのでしっかりと手をかけて育ててあげる必要があります。

とはいえ、家庭菜園レベルの畑の方は種から発芽させて育苗していくためのツールにはそれほど費用をかける余裕もないと思います。

そこで家庭でもできる低温対策を紹介します。

家庭菜園レベルと考えると温度を管理するというよりも温度が高くなりやすい環境を整えてあげるのがポイントです。

ビニールハウス

ビニールハウスというと農家の畑にある大きなビニールハウスを想像してしまいますが、家庭用で使える小さなビニールハウスもあります。

値段もお手頃で長い目で見ればコスパもよいですね。

2段くらいのビニールハウスであれば複数の種を同時に育苗することも可能な広さになります。

家庭菜園だけど本格的にやりたい方におすすめの育苗アイテムです。

収納ケースの中で育苗


ビニールハウスは育苗している空間を外部と切り分け、ビニールを通すことで得られる温室効果を利用して育苗しています。

同じ原理を利用して収納ケースなどの容器の中で育苗するのもおすすめ。

上の画像はちゃんとした育苗ケースですが、収納ケースを使ってこれと似たような環境を作り出すことはできますよね。

収納ケースのサイズが育苗できる苗の数に直結するので一度にたくさんの苗を育てるのには不向きですが苗が少ない場合にはピッタリ。

湿気がこもりやすいこと、気温が上がりすぎるのもよくないので適度に外気が入れ替わるくらいの隙間をあけておくのがポイントです。

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切り欠いたペットボトルをラップでくるむ

ペットボトルにラップをまいた簡易育苗ケース

1番コストがかからないのがペットボトルを切り欠いてラップでくるむ方法。

育苗する苗が少なくスペース的にも育苗初期しか利用することができませんが、

四角いペットボトルを縦に切り欠いて土を入れて苗を育てるのが安定感もあっておすすめ。

今はほとんど何も残っていない状態ですが、我が家の場合は水耕栽培っぽく育ててみました

育苗する際は温度管理に気を付けよう

今回は実際に苗を比べてわかった気温の高低が生育に与える影響について紹介しました。

夏野菜を長く収穫するためにはまだ寒い頃から苗を育てていく必要があります。

しかし、苗には最適な生育温度があるため家庭菜園レベルで畑を楽しんでいる方にとっては温度管理が難しく、苗を買ってくる方が手間がかからないということも。

でも、やっぱり苗を育てて収穫期が終われば翌年用の種を収穫して、また種から育て始めるというサイクルに憧れる方もいると思います。

そんな方は苗の温度管理は避けては通れない絶対条件になってくるので、できるだけ手をかけずに最適温度に保ってあげる方法を探していきたいですね。

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