種から発芽させたリンゴ・ナシの植え替えと生育状況

この記事は約6分で読めます。

発芽したナシの苗

休眠打破したリンゴの種からの実生方法ではリンゴだけしか紹介していませんでしたが、実はナシも一緒に発芽させていました。

リンゴもナシも同じバラ科の植物なので、基本的には発芽の方法も成長の仕方も変わりません。

順調に成長してきたので早めに鉢上げしてあげることで成長スピードをグッと上げることができるのはこれまでの経験で知っているのでさっそく鉢上げしていきます。

更新をすっかりサボっていたので鉢上げ自体は5月に済ませていて、現在ではかなり大きく成長させることができています。

そこで今回は種から発芽させたリンゴ・ナシの植え替えと生育状況について紹介します。

 

休眠打破完了時にはすでに発芽していたリンゴとナシ

冷蔵庫の中で発芽していたリンゴの種(秋映)

リンゴやナシは食べた後にすぐに種をまいても発芽しません。

リンゴもナシも秋口に収穫を迎える果物なので、すぐに訪れる冬を乗り越えるために休眠に入る一種の防衛反応が働いているからです。

この休眠状態は種を低い温度に保つことで擬似的に冬越し体験させて終了させることができます。

これを休眠打破というのですが、だいたい冷蔵庫の中に3ヵ月間保管することで休眠打破することができます。

 

詳しくは休眠打破の終わった果物の種子からの実生方法をごらんください。

上の写真は休眠打破が完了して種を取り出した際のものですが、すでに冷蔵庫の中で発芽してしまっていました。

冷蔵庫の中で発芽したナシ(新高)

こちらはナシですが、同じように冷蔵庫の中で発芽まですませてしまっていたのであとは育苗ポットに移し替えてあげるだけで簡単に成長してくれます。

休眠打破完了時に発芽まで済ませてくれているパターンが1番楽チンですね。

発芽後1ヶ月経過したので鉢上げする

発芽後1ヶ月経過したナシ

発芽後1ヶ月でここまで元気に成長しています。

冒頭でも書きましたが、枯らしてしまわないように細心の注意は払う必要がありますが、種が発芽まで済ませているのであれば育苗ポットに早く移した方が成長が早いですし、育苗ポットから鉢へも早く上げてあげた方がよいです。

育苗ポットだと土が少なすぎて根を張るスペースが限られているのが原因ですね。

ということでさっそく鉢上げしていきます。

まずはプランターもしくは鉢を用意して半分ほど培養土を入れます。

 

 

育苗ポットからプランターに移し、土を入れる

プランターに移したナシの苗

根も元気に張り巡らせているので育苗ポットをひっくり返すと簡単に取り外せます。

土が固まってしまっているなら根を痛めないようにほぐしてあげてもいいですし、気になるならそのままでもいいです。

私は予算の都合上、いったんプランターに押し込みますが鉢植え出来るなら鉢の方がいい気がしますね。

プランターに移したら培養土を周りに足していきます。

赤玉土を上に盛ったナシの苗

最後に上に赤玉土を持ったら完了です。

赤玉土は排水性が高いので本来なら培養土に混ぜ込むのがベターなんですが、見栄え重視で上に敷きこんでしまいました。(本来の使い方を知るのが遅かっただけですw)

結果的に適度に水はけがよくなっているように見えるので問題なしですね。

育苗ポットに植えたリンゴ

同じようにリンゴの苗についても鉢上げしていきます。

成長具合はリンゴもナシも似たような感じですが、似ているのは姿かたちも同じです。

スプーンに名前を書いていなかったら確実にわからなくなっていましたね。

植え替えが完了したリンゴの苗

同じように培養土の上に赤玉土を敷きこんで完了です。

本来の使い方からは外れていると思いますが、赤玉土を上に敷きこむとかなり見た目がいい感じになります。

あとは雑草が生えても引き抜き安いメリットはありました。

赤玉土がボロボロになって排水性が悪くなるまではこのままでいきます。

 

発芽後4ヶ月経過したリンゴとナシ

発芽後4ヶ月経過したリンゴとナシ

こちらが発芽後4ヶ月経過したリンゴとナシです。

  1. 左側:リンゴのトキ
  2. 右側:ナシの新高

背景が汚くて申し訳ないですが、リンゴもナシもかなり大きく成長しました。

まだまだ幹は細いので支柱は絶対に必要ですが、たった4ヶ月で1m近くまで成長するものもあるなんて予想外でした。

すでにプランターじゃ手狭になっていそうな気がしますね。

今は9月のはじめなのでまだまだ暑さは厳しいので、10月すぎたら鉢増しを検討していこうと思います。

リンゴやナシはお家でも育てることができます

今回は種から発芽させたリンゴ・ナシの植え替えと生育状況について紹介しました。

リンゴやナシを種から育てるなんて本当にできるかどうか疑心暗鬼な状態で始めましたが、植物の成長力はすごいようでほとんど手をかけずにたった4ヶ月間で1m近くまで成長しています。

無事発芽させたらできるだけ早く育苗ポットに移してあげることで成長を促すことができますし、ある程度成長したら鉢やプランターに移してあげるとさらに成長スピードを加速させることができます。

ただし、暑い夏場の鉢上げ・鉢増しは株への負担が大きいので比較的気候が穏やかな春先や秋口を狙っておこなうようにしてください。

初心者でもリンゴやナシは種から育てることができるので興味のある方はぜひ試してみてください。

icon-caret-square-o-right休眠打破したリンゴの種からの実生方法

 

休眠打破したリンゴの種からの実生方法
休眠打破した種から育てるシリーズ第1弾はリンゴです。 よく読んでいただいている方はご存知と思いますが、私の住まいは九州のギリギリ北の方になります。 リンゴといえば寒い地域の果物のイメージですが、福岡県でも栽培されているので本当にギリギリ栽培できそうな感じです。 甘くて美味しいリンゴを家庭でも収穫したい方は早速始めてみましょう。

 

icon-caret-square-o-right休眠打破の終わった果物の種子からの実生方法

 

休眠打破の終わった果物の種子からの実生方法
寒さも和らいで春のポカポカ陽気が嬉しい季節になりました。春は出会いと別れの季節ですが、芽吹きの季節でもありますね。我が家は果物大好き(主に私ですが…)なので、自宅で採れた果物が食べられたらいいなぁ、と考えだしたのが2020年の春ごろ。そこから食べた種を採取しては冷蔵庫で保存して、ついにこの春の季節を迎えました。ということで、休眠打破の終了した果物の種たちの実生プログラムを開始します。

 

icon-caret-square-o-right【種全般に使える】桃の種を冷蔵庫の中で休眠打破&発芽させる方法

 

【種全般に使える】桃の種を冷蔵庫の中で休眠打破&発芽させる方法
休眠打破した果物の種を実生させるシリーズ第2弾は桃です。 第1弾のリンゴの種の休眠打破&実生の続編みたいなものですが、今回は休眠打破しながら発芽させてしまった特殊例になります。 というか、もはや休眠打破するならこの方法で保管するのがベストなんじゃないかと感じるようになりました。 ということで、今回は桃の種を冷蔵庫の中で休眠打破&発芽させる方法について紹介します。

 

大宮GS 特選 赤玉土 小粒 16L

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました