グングン成長する発芽した桃の苗の植え替え方法

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発芽した桃の苗の植え替え
昨年食べた桃の種を冷蔵庫で休眠させて、今年の4月に実生した苗ですがいい感じに育ってきてくれました。

これが野菜の苗であればもう少しポットで育てて、いい頃合いで畑に地植えすればいいのですが桃の苗の場合は適当に地植えにすることもできません。

かといって、活動量の落ちる秋口あたりまで待っているとかなり窮屈な状態になってしまいそうな感じです。

そこで、若干リスクは伴いますが大きめの鉢に植え替えることにしました。

今回は発芽した桃の苗の植え替え方法について紹介します。

 

発芽~ポットに植え付け後1ヶ月で10cm程度の高さに成長

芽が出た桃の種

今回植え替えを行う桃の苗は【種全般に使える】桃の種を冷蔵庫の中で休眠打破&発芽させる方法で紹介した休眠打破して冷蔵庫から取り出した際にすでに発芽してしまっていたものになります。

4月あたまに植え付けるとすぐに写真のように芽を出しましたが、そこから1ヶ月ほど経過すると高さ10cmくらいまで成長しました。

桃は木なので野菜の苗に比べると同じくらいの背の高さでもしっかりしている印象です。

同時に植え付けした残り2個の苗はいまだに芽を出していませんが、少なくとも1つは発芽して根を伸ばしている状態です。

殻が固いのか、なかなか芽を出してきませんが気長に待つことにします。

桃の植え替え・植え付けは冬~春先までがベスト

今回は5月に入って気温もグッと上がってきたタイミングで鉢への植え替えを行いますが、本来であれば冬~春先までの活動量が落ちている時期に済ませるのがベストです。

  • 寒くなってきた11月頃~暖かくなり始めた3月頃まで

おすすめは11月頃~3月頃まで。

植え替えは事前にたっぷりと水を吸わせてから行い、植え付けが終わったらまたしっかりと水をあげます。

植え替えを寒い季節に行う理由は、木の活動量が下がっている=葉からの水分の蒸発量も少ないので給水があまり必要がない、つまり木への負担が少ないからです。

仮に夏場に植え替えを行ってしまうと葉からどんどん水分が蒸発していくのに新しい土に根がしっかりとついていないために給水がうまくいかないという負の連鎖が起こってしまいます。

こうなると木にとっては大きなストレスですし、最悪の場合は枯れてしまいます。

そうならないためにできる限り活動量の少ない時期を選んで植え替えをしてあげる必要があります。

鉢の植え替えや地植えを検討されている方はしっかりと覚えておきましょう。

こんなことを言いながら結構気温の上がってきた5月頭に植え替えをおこなっちゃいました。

窮屈なポットで成長期の夏を過ごすのと大きくてゆったりとした鉢で過ごすのでは生育に差が出てしまいそうだもの。

リスクは承知で植え替えを行う価値がそこにはあるはずよ!

 

桃の苗の植え替え手順

それではさっそく桃の苗の植え替えを行っていきます。

いきなり大きすぎる鉢に植え替えても悪天候時の避難が大変になるので、30cmくらいの高さの鉢への植え替えを行います。

これくらいの大きさがあれば1年くらいはほっておいても大丈夫な気がするのですが・・・どうでしょうね?

鉢の底にボラ石を敷き詰める

ボラ石を鉢の底に敷き詰める

まずは水はけをよくするために鉢の底にボラ石を敷き詰めていきます。

今回使用する鉢は横にスリットが入っているタイプなので元々水はけのよいタイプになるのですが、念のためボラ石でさらに水はけ性を高めておきます。

水はけ性がよく通気性もよい素焼きの鉢もおすすめですが、あちらは高価すぎて成長過程の仮住まいでしかないこのタイミングでは選びませんでした。

予算に余裕があるのであれば断然素焼き鉢がおすすめです。

 

鉢の半分くらいまで培養土を入れる

野菜用の土を入れる

次は培養土を入れていきます。

私が入れたのはホームセンターで買ってきた野菜用の培養土。

「100日間肥料いらず」とか書かれているような培養土をイメージしてください。

  • 赤玉土7割
  • 腐葉土3割

なんてのをよく見ますが、2種類用意するのは大変ですので培養土だけでもいいと思います。

ちなみに、腐葉土を入れる場合は要注意。

腐葉土は最初は水の吸いが悪く、乾くとパリパリになってしまいます。

うまい具合に混ぜないとかえって苗を痛めてしまうんじゃないかな、という印象です。

だったら腐葉土の代わりに培養土を使っている方が確実だと感じています。

あとは赤玉土はガシガシ混ぜると崩れて砂状になってしまいます。

砂状になってしまえばただの赤土なので水はけがかなり悪くなります。

それでは何のために混ぜたのかわからなくなるので優しく混ぜるように心がけましょう。

赤玉土をいれて混ぜる

赤玉土を入れる

次に赤玉土を入れていきます。

が、この写真は悪い例ですね。

苗の横に赤玉土を入れているだけで混ぜていない手抜き工事です。(汗)

鉢の上の方は排水性が高く、下の方が培養土の排水性になってしまうイメージです。

まぁ、なんとかなると思いますが、先ほども言ったようにうまい具合に混ぜるのが基本ですね。

大宮GS 特選 赤玉土 小粒 16L

最後に見た目を整えて完成

赤玉土を敷き詰める

最後に見た目を整える感じで薄く赤玉土を敷き詰めたら完成です。

なんかお洒落な感じに仕上がりましたね!

そして最後にたっぷりと水をあげて新しい土と根が張っている元々の土をなじませてあげましょう。

一回りどころかかなり大きな鉢に植えましたのでしばらくはのびのびと成長することができるはずです。

これから気温がグッと上がってくる季節になるので、成長過程を引き続きウォッチしていきます。

大きく育てたいのであれば小さなポットで育てるのはNGなのでみなさんも2・3年に1回は適切なサイズの鉢へ植え替えるようにしましょう。

大宮GS 特選 赤玉土 小粒 16L

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