モロヘイヤの収穫方法&目安とおすすめの食べ方

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モロヘイヤの収穫

葉物野菜の少ない夏場に重宝するモロヘイヤですが、収穫方法については意外とWEB上でも情報が不足している印象です。

そもそもモロヘイヤって健康にいいイメージはあるものの、どちらかというと自分で栽培して食べるような野菜のイメージはなかったので、思ったよりも知名度のない野菜ですね。

当然、「モロヘイヤってどうやって食べるの?」という方も多いはずなので、今回はモロヘイヤの収穫方法&目安とおすすめの食べ方について紹介します。

 

モロヘイヤは摘心するイメージで収穫する

生長点を収穫したモロヘイヤ

モロヘイヤの収穫方法はとても簡単で先端の生長点を部分をカットするだけです。

イメージとしては枝豆とかきゅうりの摘心のイメージですかね?

写真のような位置でハサミを入れて収穫しますが、

  1. 枝の色が濃くない、緑色の部分をカットして収穫する
  2. カットする部分の下側には葉を1節ほど残して脇芽の生長点を作る
  3. 手で折れる範囲が収穫にちょうどよい

というのがポイントになります。

手で折れるくらいの枝なら茹でれば食べることはできますが、手できれいに折れないくらいの堅さになると茹でても芯が残ります。

モロヘイヤの収穫は贅沢に生長点付近のやわらかい部分だけにするのがおすすめです。

モロヘイヤは花が咲きだしたら収穫終了の目安にする

モロヘイヤの種子には、強心配糖体(強心作用のある成分)ストロファンチジンが含まれ、身体に有害であることが知られており、家庭菜園で栽培したものなどで老化した枝葉や種子を誤って摂取した場合、少量でもめまいや嘔吐などの中毒を起こしますので、絶対に食べてはいけません。
長崎県で、実のついたモロヘイヤを食べた牛が死亡するという事例が報告されています。

モロヘイヤの強心配糖体は、成熟した種子に最も多く含まれるほか、成熟中の種子、成熟種子の莢(さや)、発芽からしばらくまでの若葉などにも含まれます。
しかしながら、収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾(つぼみ)発生期の葉、茎、根、蕾の各部位には含まれず、野菜としてのモロヘイヤ、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶などからも検出されないことが報告されています。

参照:農林水産省 > モロヘイヤの毒

モロヘイヤは体によいイメージばかりかもしれませんが、強い毒性もあります。

強心配糖体(強心作用のある成分)ストロファンチジンという成分が含まれていて、少しの量であっても嘔吐などの症状が出てしまうそうです。

農林水産省も注意喚起していますが、毒=危険と捉えるのは間違いではないのですが毒が含まれるのは種と莢(さや)、そして発芽直後の葉だけです。

市販のモロヘイヤを購入する場合、発芽直後の葉が含まれていることもないですし種やサヤがついたものも販売されていないので安全です。

花が咲いたモロヘイヤ

家庭菜園の場合は収穫の判断はご自身でされるはずですので要注意です。

この写真はモロヘイヤの花が咲いているのを発見したので撮影したもの。

花の段階では毒性はありませんが、花が咲きだしたということは収穫間隔があいている間にサヤや種ができている株が出てくるリスクが発生したということです。

 

安全性を優先するのが1番ですので、モロヘイヤに花が咲き始めたら収穫終了の合図と考えてできるだけ早いうちに撤去してしまいましょう。

モロヘイヤの種取りはやらない

我が家の家庭菜園ではできる限り翌年用の種を収穫して自家種を使って苗づくり~収穫までを楽しむのがモットーとなっています。

夏野菜も秋冬野菜も同じように種を採り、保存して使っています。

 

でも、モロヘイヤはこの種が毒を持っています。

種取りをする場合はどうしてもこぼれ種が出てしまうので、畑や家の中に毒をばらまくリスクがあるということです。

ちょっと大げさかもしれませんが、個人的にはモロヘイヤの種は専門家の方に任せて購入するスタンスで栽培しています。

 

モロヘイヤのおすすめの食べ方

茹でたモロヘイヤ

生長点付近で収穫したモロヘイヤは水洗いしてゴミを落としたら茹でて食べるのがおすすめです。

茹で時間は2~3分ほどで茹で終わったらさっと冷水をかけてさまします。

硬そうな茎があればこのタイミングで取り除いておきます。

叩いたモロヘイヤ

茹でただけではモロヘイヤ特有のネバネバはまだそんなに出ていませんが、適当なサイズにカットしたあとに包丁でたたくとネバネバがでてきます。

ガッツリたたいてペースト状にするのもいいですし、適度な食感が残るようにたたくのもありです。

たたかないよりはたたいた方が美味しい気がしますね。

 

あとはポン酢やレモン醤油をかけてさっぱりいただきます。

一味をかけるのもピリ辛で美味しいですよ。

オクラや納豆などネバネバ仲間をトッピングするのもおすすめ

モロヘイヤとオクラ

モロヘイヤはネバネバ系野菜なので同じネバネバ食材との相性が抜群です。

よく一緒に食べるのは茹でオクラを刻んだもの。

オクラ自体は茹でずに刻んでも十分食べれてとても美味しいですが、モロヘイヤに近い食感の方が口当たりがよいので茹でた方がベターです。

茹で時間も3分ほどでOKですので、モロヘイヤと一緒に茹でてしまいます。

 

他には納豆も相性がよいので、醤油とごま油で美味しくいただくのもいいですね。

モロヘイヤを育てて美味しくいただこう

今回はモロヘイヤの収穫方法と美味しい食べ方について紹介しました。

モロヘイヤは葉物の少ない夏の食卓に欠かせない貴重な葉物野菜です。

茹でて食べるのがメインなので葉物野菜の用途とは異なる食べ方にはなりますが、栄養満点で食卓の緑を彩る野菜としてとても重宝します。

収穫方法も簡単で先端の生長点の下からカット、もしくはてでポキッと折るだけでOKです。

 

花が落ちてサヤや種がつき始めると毒性を持つようになるので注意は必要ですが、花が咲き始めたら収穫を終了させるようにすれば安心安全に栽培を楽しむことが可能です。

モロヘイヤは虫食いも少なく育てやすい野菜ですのでみなさんもぜひ育ててみてください。

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