ネコブセンチュウを減らしてくれる畑の救世主的なコンパニオンプランツのマリーゴールド。
センチュウだけでなくアブラムシやアオムシも遠ざけてくれるので、病害虫対策ならマリーゴールドを植えておけばOKといえるくらいですね。
メインである野菜を元気に育てるためなら、スペースの限られた家庭菜園でも有効活用していきたいコンパニオンプランツです。
ということで、今回は種取りしたマリーゴールドの種から発芽させる方法について紹介します。
【例もつけて紹介】コンパニオンプランツは相乗効果と空間活用の2種類の考え方を覚えておこう
マリーゴールドは花が枯れる秋以降にできる
マリーゴールドはかなり長い間花を咲かせて楽しませてくれますが、秋から冬に移り変わるくらいの気温が下がってきた頃には枯れてしまいます。
上の写真だと枯れかけている花とすでに枯れてしまっている花しかなくなっていますね。
ここのすでに枯れてしまっている花については花弁の根元の部分に種ができています。
花が落ちてしまうと残るのはこの白い花柄の部分です。
この花柄を摘み取って開いてみるとたくさんの種が出てきます。
枯れたマリーゴールドの花柄から種を取り出す
ということで、枯れてしまったマリーゴールドの花柄をいくつかつんできました。
この状態ではどんな形の種が入っているのか想像できませんが・・・
開いてみるとこんな形の種が出てきます。
小さい頃に草むらで遊んでいると服にたくさんついて困っていたバカの種によく似ていますね。
このバカの種は調べてみるとセンダングサというキク科の雑草のようです。
マリーゴールドも同じキク科の草花なので種の形が似ているのは同じ科だったからですね!
ちょっとした豆知識になりました。
1つの花柄からこれだけたくさんの種が取れました。種の出来がいいのか悪いのかさっぱりわかりませんが、仮に発芽率20%だったとしても種の入った花柄は軽く10個以上はあるので今年のマリーゴールドには困らないでしょう。
発芽率が不安なら種を買ってくるのが確実です。メーカー目安は70%の発芽率みたいですね。
取れたマリーゴールドの種をまく
それではさっそくマリーゴールドの種をまいていきます。
ずーっと畑でほったらかしていた種なので発芽率に不安がありますが、マリーゴールドの種は初めてまくので今回は観察しやすいようにカットしたペットボトルにまいていきます。
スペースが限られているので写真のように突き刺すような形で水を湿らせた土に差し込んでいきます。
マリーゴールドは嫌光性種子なので光を遮断する
植物の種には好光性種子(こうけんせい)と嫌光性種子(けんこうせい)の2種類があります。
- 好光性種子:土の上に種まきして光が当たるようにすることで発芽する種
- 嫌光性種子:種に浅く土を被せて光が当たらないようにすることで発芽する種
マリーゴールドは嫌光性種子なので光を遮断してあげないと発芽しにくくなります。
すでに土を目いっぱい入れてしまっているので覆土はしにくいため、今回はアルミホイルでカバーしました。
ただ、水分が蒸発しにくくなってしまいますので穴をあけて過湿状態を少しでも避けられるようにしておきます。
数日後:無事発芽したものの、過湿で元気がない
種まきから数日で発芽したマリーゴールドですが、アルミホイルを被せていたので過湿気味でした。
その影響なのかわかりませんが、あきらかに元気がないですね…
このまま育てても生育に影響が出そうな感じなので土にまきなおしてみます。
軽く覆土して数日:元気に発芽
過湿気味にならないように今度は土にまきなおしてみました。
嫌光性種子なので覆土しますが、あまりにも厚いのは考えものなので軽めに覆土しました。
今度は元気に発芽して双葉を広げています。
茎が赤色で、ペットボトルにまいたものは双葉の色は緑で茎も赤くはなかったのですが土まきしたものについてはなぜか茎が赤いですね。
ちょっと疑問ではありますが、この双葉の開き方を見る限りでは元気いっぱいなのでこのまま育てていきます。
マリーゴールドを種から育てよう
今回は昨年育てたマリーゴールドから取れた種を使ってマリーゴールドを発芽させました。
マリーゴールドは嫌光性種子なので種まきの際は光を遮断できるくらい覆土する必要があります。
乾燥には弱いみたいですが、かといって過湿状態では生育が悪くなるようなので注意した方がよいようです。
今回はカットしたペットボトルにアルミホイルでカバーするという特殊な環境での種まきだったので過湿気味にはなりましたが、普通に土に種まきする分にはしっかり水やりをしてあげるだけで問題ないでしょう。
キク科の植物は発芽率が低いので、同じキク科のマリーゴールドも気持ち多めに種まきしてあげると狙った数の株数を発芽させることができます。
それほど難易度が高い印象もなかったので、みなさんもぜひ種からマリーゴールド育ててみてください。
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