【初心者でもできる】踏み込み温床の作り方と2月から始める夏野菜の育苗

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踏み込み温床

昨年の夏野菜は育苗が遅れて収穫開始もかなり遅れてしまったので今年は早めに取り掛かりたいと考えていました。

ただ、種まきに適した気温ではない時期に温度管理をしないまま種まきしてしまったために発芽が遅れたことが原因だったことを考えるとやっぱりハウス栽培みたいな感じで温度を高くキープしてあげる必要があります。

そこでいろいろと調べて出てきたのが踏み込み温床という自然の力を利用した温床作りです。

ということで今回は【初心者でもできる】踏み込み温床の作り方と2月から始める夏野菜の育苗について紹介します。

 

夏野菜の発芽と生育に必要な温度

夏野菜を種から育てる場合、種が発芽するまでの温度管理と発芽してからの生育温度に気をつかう必要があります。

  1. 発芽温度より低い:いつまで待っても発芽しない
  2. 生育温度より低い:成長が遅い、止まる

夏野菜のメインはトマトやナス・きゅうりなどの果菜類ですが、自然界に存在していたならば夏場の内に十分に成長して落下、または枯れ落ちて翌年の春を待つことになります。

つまり、発芽に関しては最適な温度まで上がってくれば勝手に発芽してくれると考えてよいですね。

 

生育温度は文字通り成長することができる気温のことを意味します。

生育温度よりも低い外気温では生育は悪くなりますし、生育温度を著しく下回ってしまった場合は低温障害により枯れてしまったり、葉の変色が起きてしまったりします。

生育に影響を受けてしまうと収穫時期がかなり後ろ倒れしてしまったり、場合によっては収穫できないことも考えられるので十分に注意して育苗していく必要があります。

  1. トマト:発芽温度10~35℃ , 生育温度5~40℃
  2. ピーマン:発芽温度10~35℃ , 生育温度20~30℃
  3. きゅうり:発芽温度15~40℃ , 生育温度18~32℃

参考までに定番の夏野菜の発芽温度と生育温度はこちら。

ソースはタキイの種で有名なタキイの野菜さんからですので間違いないですね。

 

トマトやピーマンは10℃でも発芽可能ですが、きゅうりだと15℃必要になります。

トマトは5℃でも生育するので低温には強いですが、ピーマンやきゅうりは20℃前後の温度が必要なので温度管理が大変な部類と考えてよさそうですね。

2月~3月あたりから夏野菜の準備を始める場合、発芽まではなんとかなってもうまく生育させることができず、結局生育が遅れて収穫も遅れてしまうことになりやすいのは温度管理が大変なことが理由となります。

昨年はトマトの育苗に失敗してかなり収穫が遅れてしまった苦い記憶があります。

トマトやピーマンは生育が少しゆっくりなイメージがあるからできるだけ早めに準備に取りかかりたいんだけど、やっぱり温度管理が大変ね。

自然の力を利用した踏み込み温床で育苗床を準備する

踏み込み温床

ここで今回のメインテーマである踏み込み温床の登場です。

踏み込み温床は枯葉やもみ殻、枯草などと米ぬかや鶏糞などの有機物を混ぜ込むことで発行を促し、発生する発酵熱を温床として利用するものです。

この発酵熱のおかげで春前のまだ寒さが残る時期からの夏野菜の準備を手助けしてくれますよ。

温床用のレイズドベットを準備する

レイズドベットの部材

まずは温床を作るためにレイズドベットを準備していきます。

レイズドベット=枠で囲った高畝のことですが、踏み込み温床はどんどんと枯葉やもみ殻を踏み込んでいくのである程度しっかりとした枠が必要になります。

家庭菜園で枠を準備する場合はホームセンターで木材を買ってきて作るのがなんだかんだ簡単なんじゃないかと思います。

今回はDIYで余っていた端材を使ってレイズドベットを作っていきます。

 

端材をビス止めして組み立てる

端材を組み立てる

レイズドベットに使うだけなのでそんなに厳密に寸法は確認せずにチャチャっと組み立てていきます。

端部をクランプでとめて支柱材と枠材のすきまをゼロにしたらいきなり電動ドリルでビス止めします。

ポイントは支柱材と枠材のすきまをゼロにすること。

コースレッドは全ねじなので、枠材に下穴をあけずにビス止めしていく際に支柱材と枠材にすきまがあるままビス止めしてしまうとすきまは埋まりません。

 

まぁ、レイズドベットなのですきまはあってもいいのですが、きれいに仕上げたいなら下穴をあけてからビス止めするのがベストで、ある程度でいいならすきまゼロでビス止めするのがベターですね。

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出来上がったレイズドベットを設置する

レイズドベットを埋める

レイズドベットができあがったら温床を作る場所を決めて設置していきます。

なお、今回は木材に防腐剤は塗らずに、素材のまま使っていくことにします。

温床づくりなので木材にとっては非常に腐食しやすい環境になりますが、発酵が完了した後は育苗土として使っていきたいので枠材に余計なものを塗りたくはありません。

そのまま自然に返ってくれればベストと考えて防腐剤は塗りませんでした。

支柱材が土に埋まるようにちょっとだけ穴を掘ってあげればレイズドベットの設置完了です。

枯葉や米ぬかなどの有機物を準備して踏み込み温床づくりを開始する

踏み込み温床づくりの流れ
  • STEP1
    枯草・枯葉を敷き詰める
    枯草・枯葉に加えて野菜の残渣なども加えてOK
  • STEP2
    米ぬか・鶏糞をまぶす
    牛糞たい肥や油かすもOK
  • STEP3
    水をたっぷりかけて踏み込む
    踏み込み&水分が多いほど発酵がマイルドに
  • STEP4
    STEP1~3を6~7回ほど繰り返して嵩を増やす
    ある程度のボリュームがないと発酵熱が確保できない

それではさっそく踏み込み温床づくりを開始します。

踏み込み温床ではたくさんの枯葉や野菜の残渣などが必要になるので秋口から準備をはじめておく方がいいでしょう。

結構な重労働になるのでおチビさんにも手伝ってもらいます。

レイズドベット内に枯葉をまんべんなく敷き詰める

レイズドベットに枯葉を敷き詰める

まず1層目は枯葉をまんべんなく敷き詰めます。

畑のすみに昨年の夏野菜の残渣を積み上げていたので、そちらを使いました。

米ぬか・鶏糞を上からまぶして水をかける

米ぬかと鶏糞を上からまぶす

踏み込み温床は微生物の力を借りて枯葉を発行させることで発生する発酵熱を利用します。

微生物に活発に活動してもらうために米ぬかや鶏糞などの有機物をエサとして入れ込んであげる必要があります。

有機物のエサ=窒素分の供給ですね。

こんな感じで米ぬかと鶏糞を枯草の上からまぶしていきましょう。

まぶし終わったらたっぷり水をかけます。

枯草の上からしっかりと踏み込む

温床をしっかりと踏み込む

おチビさんたちに協力してもらって、枯草をしっかりと踏み込んでいきます。

水がたっぷりなので長靴を履いてもらって飛んだり跳ねたりしてもらいました。

子供の体重だと踏み込みが甘い部分もあると思うので私も一緒になってドンドン踏み込んでいきました。

6~7回ほど繰り返して嵩を増やす

踏み込み温床

レイズドベットの上面から少ししたくらいまで層を積み上げたら踏み込み温床作りの完了です。

合計6~7回ほど繰り返してやっとこれくらいの嵩になりました。

畑の隅に積み上げてあった夏野菜の残渣も結構スッキリしたので一石二鳥です。

その辺に積み上げてあったカヤの枯草なんかもドンドン踏み込んでこの嵩なのでかなりの詰まっていますね。

最後に土を軽く盛ってもみ殻を敷き詰めたら踏み込み温床作りは完了

温床の上に土ともみ殻を敷き詰めて完了

発酵熱が収まってきたらそのままハーブ類なんかを種まきしたいと考えているので温床の上に軽く土を敷きました。

最後に保温目的でもみ殻を敷き詰めたら踏み込み温床作りは完了です。

思っていた以上に重労働でしたがしっかり踏み込めたのであとは発酵熱が出てくるのを待つだけですね。

 

高温をキープするために簡易ビニールハウスを作る

簡易ビニールハウス

夏野菜の育苗は踏み込み温床の上に育苗ポッドを並べておこなうので、どうしても外気温に左右されてしまいます。

夜の温度低下は免れないので透明マルチを使って簡単なビニールハウスを作りました。

長さが十分ではなかったので透明なテープでペタペタくっつけただけの簡単なビニールハウスですが、霜が降っても直撃を避けることができるので効果は十分なんじゃないかと思います。

温床を作って1週間経過:日中温度は40℃、温床内温度は20℃に上昇

温床の温度

温床内の温度確認用に棒状温度計とダイヤル式温度計を準備しました。

ダイヤル式温度計は湿度計付きです。

棒状温度計もダイヤル温度計も100均に売っているので探してみてください。

 

肝心の温度ですが、

  1. 温床内温度:20℃
  2. ビニールハウス内温度:42℃

いい感じに上がってきています。

温床内温度は思っていたよりも低いですが、ビニールハウスの効果で日中は生育温度上限くらいまで暖かくなっています。

育苗ポッドの中はもう少し温度が低くなると思うのでいい感じかと思います。

 

ただ、夜間・早朝は外気温+5℃程度、温床内温度も15℃くらいまで落ちてしまいます。

温床も頑張ってくれているんですが、もう少し温度を高く保ちたいですね。

発酵熱がいつまでたっても20℃なので踏み込みすぎたか水が多すぎた可能性がありますね。

それでも外気温よりはずっと高い温度を維持できているのでOKとします。

夏野菜の種まきをして温床の上で育苗開始

種まきした夏野菜

踏み込み温床の準備が整ってきたので夏野菜の種まきをします。

まずは前日から1日ほど水に浸して発芽準備を開始しておきます。

今年の夏野菜は昨年採取しておいた種から栽培をすることができるので楽しみですが、もちろんF1種の種も混じっているためうまくいくかは未知数な部分があります。

そういった部分を含めて楽しんでいきたいし、楽しんでいくことができるのが家庭菜園の醍醐味でもありますね。

種まきした夏野菜

種まきが完了したので踏み込み温床の上に作った簡易ビニールハウス内に置いていきます。

寒暖差がすごく激しい感じになっていますが、うまく発芽してくれるでしょうか?

昨年のトマトは発芽に失敗してかなり出遅れてしまったので今年はスタートダッシュを決めたいところです。

まずは育苗ポットにまとめて種まきして、発芽して成長してきたら個別の育苗ポットに移していく予定。

トマトなんかは発芽率が優秀なのですが、それでも踏み込み温床での発芽ははじめてのことなので多めに種まきしています。

上手く発芽したら使わない苗も出てくる計算ですが、それはそれで捨てるのがもったいなくて育苗ポットでちんまり育ててしまうんですよね…

 

とにかく、うまく発芽するように見守っていくしかありませんね!

踏み込み温床を作って夏野菜の育苗をはじめよう

今回は踏み込み温床の作り方について紹介しました。

踏み込み温床があれば自然の力を利用して寒さの残る2~3月でも夏野菜の育苗ができるくらいの地温を確保することができます。

枯葉・枯草があれば作ることができますし、昨年育てた野菜の残渣も活用することができます。

夏野菜の育苗に早めに取りかかることができれば、収穫も長く楽しむことができます。

ヒーターを使って育苗するのもアリですが、自然の力を利用して育てていくのも魅力的です。

興味のある方は試してみてください。

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