【初心者でもできる】熟したきゅうりから来年用の種を取る方法

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熟したキュウリ

きゅうりの成長はすごく早くて、1日収穫が遅れるだけで信じられないほど大きくなるのですが、先日きゅうりの株の下の方に黄色く変色しだした特大きゅうりを発見しました。

収穫期が終わるまでにはきゅうりの種を採取しようと思っていたのですが、都合よく種取できそうなきゅうりを見つけることができました。

ということで、今回は【初心者でもできる】熟したきゅうりから来年用の種を取る方法について紹介します。

このきゅうりももちろんF1種なので来年の苗がどんな出来になるかは不明ですが、種取りして畑にあったきゅうりに変えていきます。

 

種取用のきゅうりを育てる

まずは種取用のきゅうりを育てるところからはじめます。

購入して食べるきゅうりにはほとんど種がありませんが、あれはきゅうりの種自体が未熟だからわかりにくいという理由もあります。

ズッキーニの種もそうですが、未熟な種はやわらかいのであまり気にせず食べることができます。

 

今回は種を収穫するので、実も種も熟してもらう必要があります。

黄色く変色したら種取り準備が終わりつつある合図です。

長い期間にわたって実を付けておくことになるため株は弱ってしまうことになります。

F1種の場合は種をとっても来年また同じように収穫できる保証はありませんので、F2種でもいいから種取りして来年は自家播種したいと考えている方でないのであればおすすめはしません。

来年の予定まで考えてから種取りするかどうかを検討しましょう。

種取用のきゅうりを開いて種を取る

種取用のきゅうり

いい具合に黄色くなってきたので収穫した種取用のきゅうりですが、まっすぐ伸ばせば30cmほどの巨大きゅうりになっていました。

種を割らないように注意しながら半分に開く

開いた種取用のきゅうり

この種取用のきゅうりを種を割らないように気を付けながら包丁を入れて開きます。

開いてみて驚いたんですが、これだけ大きく成長したのに種はスカスカでほとんど入っていませんでした。

きゅうりは単為結果する野菜ですが、他の株からも受粉しやすい性質があるようです。

種があるということは受粉していたんでしょうが・・・これは少なすぎないかい?

種がないきゅうり

ここの部分なんてスカスカで全く種がありません。

この穴にできるはずだった種はどこにいったんだろう?

きゅうりの種

こちらの方は空の部分も目立ちますが種ができているものもあります。

種の部分をかき出してざるに受けます。

 

 

種のゼリー状の部分を取り除いて乾燥させる

ざるに取ったきゅうりの種

あれだけ大きなきゅうりだったのに種があったのはたったのこれだけでした。

嘆いていてもしょうがないのでこの種のゼリー状の部分を取り除いていきます。

方法としては3つほど。

  1. ビニール袋に集めて2~3日ほど置き、ゼリー状の部分を腐敗させてから種だけを取り出す
  2. 水でゼリー状の部分を洗い流す
  3. キッチンペーパーの上に種を取り出してゼリー状の部分を取り除く

1番のやり方がネット上で見る限りは1番メジャーな方法ですね。

たしかにトマトなんかでもゼリー状の部分がついたまま数日放置していると腐敗して種取りしやすくなります。

はじめてチャレンジされる方は1番がおすすめです。

 

2番はゼリー状の部分を水で洗い流すわけですが、ゼリー状の部分は発芽抑制成分が含まれています。

この発芽抑制成分を取り除いて発芽を促す水を加えることになるのであまり推奨はされていません。

種取り直後に発芽されても困るので推奨されない理由はよくわかるのですが、個人的には神経質になりすぎなくても大丈夫かな、という印象です。

どうせすぐに乾燥させてしまうので発芽するほどの水分量にはなりません。

 

3番は種が少ない今回のようなケース限定でおすすめです。

きゅうりのゼリー状の部分を取り除く

ということで、ゼリー状の部分をキッチンペーパーに擦り付けて分離します。

これだけ種が少ないと楽チンですが、大量にある場合は手間以外のなにものでもないのでおすすめできませんよ。

水に沈んだ種を選んで乾燥させる

水に沈んだきゅうりの種

ゼリー状の部分を取り除いたらいったん水に浸けて種の選別を行います。

結局、種の選別をするには水に浸けることになるんだし、神経質になりすぎなくてもいいというのが私の持論です。

きゅうりの場合、充実した良い種は水に沈みます。

ズッキーニの場合は浮いた種が良い種のようですが、その違いは素人にはよくわかりません。

 

中身がスカスカの種は浮いてしまうので種取用には向かないため捨ててしまいます。

実際に水に浸けてみたところ、50%くらいの種は浮いてしまっていますね。

 

キッチンペーパーの上に並べて乾かす

キッチンペーパーの上に並べて乾かす

沈んだきゅうりの種を集めたら、キッチンペーパーの上に並べて乾かせば種取り完了です。

最終的に来年用の種として使えそうなきゅうりの種は16個しかありませんでした。

あれだけ大きなきゅうりからたったこれだけの種しか取れないなんて驚愕です・・・

購入したきゅうりの種もホウレンソウやチンゲンサイなんかと比べれば数が少ないので、種が少ない傾向があるってことなんでしょうね。

他にも2本のきゅうりから種取りして合計で80個以上の種を確保できたわ。

F2種にはなっちゃうけど、来年もきゅうりは楽しむことができそうね。

来年用のきゅうりの種を取ろう

今回は【初心者でもできる】熟したきゅうりから来年用の種を取る方法を紹介しました。

種取り自体は難しいわけではなくて、収穫が遅れて大きくなりすぎてしまったきゅうりをそのまま黄色くなるまでならせておくだけなのでとても簡単です。

ただ、大きいきゅうりだからたくさん種が取れるというわけでもなく、結局3本のきゅうりから種取りをしても80個ほどしか種が取れませんでした。

2本目・3本目は種も大量でしたが大半の種は浮いてしまって使えない状態でした。

 

それでも80個あれば何年間かは困らない数になるので助かります。

来年はF2種になるので生育はばらついてしまうことが予想できますので、多めに種まきして様子見ですね。

みなさんも自家採取して来年用のきゅうりの種を収穫してみてはどうですか?

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