ズッキーニは単為結果のきゅうりとは異なり、受粉が必要な野菜です。
トマトやナスは花の中に雄しべと雌しべを持っていて自家受粉してしまうため、何もしなくても勝手に実がなります。
きゅうりの場合は受粉しなくても実が大きくなる単為結果性を持つためトマトやナスとは違っています。
ズッキーニは雄花と雌花がそれぞれにあって、さらに雄花と雌花の開花時間がずれているため受粉しずらい特徴があります。
ズッキーニは株が大きくなりやすいので家庭菜園の場合は1~2株程度しか植えていない方も多いかと思いますので自然に任せているとうまく受粉してくれない可能性が高くなります。
このため、ズッキーニは人工授粉してあげるのがベター。
ということで今回はやり方簡単!ズッキーニの受粉方法について紹介します。
ズッキーニの雄花と雌花の見分け方
冒頭の写真と全く同じで申し訳ないのですが、この写真を使ってズッキーニの雄花と雌花を紹介します。
ズッキーニの雄花と雌花の見分け方は簡単で、
- 花の付け根が膨らんでいるのが雌花
- 花の付け根が膨らんでいないのが雄花
となります。
上の写真だと左側の花が雌花です。
花の付け根に小さなズッキーニがついているように見えるので簡単にわかります。
右側のつぼみの状態のものが雄花です。
花の付け根には茎が繋がっているだけでまっすぐなストレートです。
これでもうズッキーニの雄花と雌花の見分け方は完璧です。
開花している雄花を摘んで花弁をちぎる
まずは開花している雄花をちぎります。
ズッキーニの花は簡単に取れやすいので根元からポキッと折ってしまいましょう。
次は花弁をちぎって雄しべをむき出しにしていきます。
こんな感じですね。
雄しべにたっぷりの花粉がついているのがわかります。
以前、落ちている花をのぞいたところ、ウリハムシが入っていたんですがやつらは花粉も食べてしまうんですかね?
雄しべを雌しべに擦り付けて人工授粉する
ここまでくればあとは雌しべに雄しべの花粉を付けてあげれば完了です。
むき出しになった雄しべを雌しべにすりすりすると花粉がついていきます。
花粉の量は十分にあるため他にも咲いている雌花があれば受粉していきましょう。
こちらは受粉完了後のズッキーニの雄しべ。
先端についてた花粉は全部雌しべに擦り付けてきたのでスッカラカンになっています。
今回は2つの雌花に対して人工授粉を行いました。
雌花は雄花に比べると数が少ない気がするんですが、こんなもんなんですかね?
受粉後2日のズッキーニ:すでに大きくなっています
冒頭で紹介した雌花ですが、うまく受粉できていたようで順調に生育しています。
ズッキーニの収穫は開花後5~7日程度なのでグングン成長していく姿を見させてくれそうです。
あと数日もすれば収穫して味わうことができるので楽しみです。
開花から収穫までのスピード感がなかなかにうれしいですね。
ズッキーニを人工授粉しよう
今回はズッキーニの人工授粉の方法について紹介しました。
ズッキーニの雄花と雌花は見分け方も簡単ですし、人工授粉のやり方も簡単なので一度覚えてしまえば失敗せずに人工授粉をおこなうことができます。
ズッキーニの開花時間は早朝ですので、出勤前に家庭菜園に出向いてちゃちゃっと人工授粉してしまう、なんてのもできちゃいますね。
栽培している株数が少ない場合は人工授粉が必須となりますので是非覚えておいてください。
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