里芋の収穫時期は11月~12月頃ですが、大きくて食べ応えのある里芋ばかりではなく小粒な里芋も収穫されます。
里芋を長期保存する場合はもみ殻の中に入れて置いたり逆さにして地中に保存したりしますが、春先くらいまでなら案外簡単に保存が可能です。
余った里芋や食べるには小さい里芋はそのまま種イモとして使うことができます。
里芋の苗はホームセンターで購入することができますが、果菜類のように摘み取りしてたくさん収穫できるわけではないので欲しい分だけ苗が必要になります。
意外と里芋の苗は高いので何とかしたいですよね・・・
ということで、今回は余った里芋を種イモとして発芽させる方法を紹介します。
余った種イモはもみ殻の中で保管する
収穫した里芋はもみ殻の中に入れて保存しておくと春先まで腐らせずに持たせることができます。
よくあるのは土に穴を掘り、掘った穴の中にもみ殻を入れてその中に保存するものですが、私は穴を掘るのが面倒だったので、発泡スチロールの底に穴をあけてもみ殻を敷き詰めた中に保存していました。
一応、フタはして置いていましたが、外で保管したにもかかわらず無事冬越し出来ました。
畑で収穫した里芋が余った場合はこれでOKですが、買ってきた里芋の場合は常温もしくは野菜室で保管していると思います。
腐らずに春を迎えられればなんとかなりますが、常温の場合は冬場の暖房で腐ってしまわないようにある程度低い温度に保つようにしましょう。
かといって、低すぎ(8℃以下)もダメですので、寒風が当たるようなところは避けた方がよいでしょう。
育苗ポットに里芋を植え付ける
里芋はじゃがいもとは違い休眠打破=陽の光に当てて発芽を促す必要はなく、気温が上がってくると自然と発芽します。
このため、春を迎えた4月頃に育苗ポットに植え付ければ1ヶ月ほどで発芽します。
まずは上の写真のような感じで育苗ポットの半分くらいまで土を入れて、その上に里芋の種イモを載せます。
あとは頭まで全部土にかぶるように培養土をかけてあげれば終了です。
発芽するまでそれなりの期間があり、見た目は全く変化がないのでうまくいっているのか不安になりますが、気長に待ちましょう。
ちなみに、私も変化がなさ過ぎて心配になり土を何度かいじってしまいましたが変化はなく、ただただ種イモがそこにあるだけでした。(笑)
植え付けから2ヶ月経過:ようやく発芽しました
里芋の芽出しは失敗してしまったのかな・・・と諦めていた5月中旬になりようやく発芽しました。
よくよく考えると種イモの植え付けをしたのが3月中旬と早かったので気温が上がるまで育苗ポットの中で待機していただけのようですね。
ちゃんと手入れしていなかったので種イモが土から顔を出していますね。
植え付けの際はしっかりと土を被せてあげたいと思います。
植え付けた種イモは合計6個でしたが、6個全部で発芽が確認できているので結果としては上出来ですね。
育苗ポットに里芋の種イモを植え付けるメリット
収穫した里芋を種イモとして使う場合、通常は子芋を使うようですが、今回準備できたのはおそらく孫芋ばかり。
栽培数が少なかったので食べつくしてしまったのが原因ですね。(笑)
今回は種イモを直接畝に埋めるのではなく、育苗ポットに植えつけて発芽を待ちました。
実際のところ、家庭菜園という限られたスペースで野菜作りを楽しむのであれば育苗ポットに植え付けるのがメリットばかりでおすすめです。
里芋の種イモを育苗ポットに植え付けるメリット
- 冬~春野菜の収穫が終わっていなくても育苗を開始できる=栽培スペースの有効活用
- 発芽を確認してから計画的に畝に植え付けができる
- 管理がしやすい
冬~春野菜といえば玉ねぎ・じゃがいも、あとは収穫が終わっていない白菜や春菊などの葉物野菜などがあります。
白菜は4月頃にはとう立ちしてしまうので収穫終了ですが、春菊は4月でもまだ収穫できなくはないです。
玉ねぎは6月くらいまでかかるものもありますし、じゃがいもも同じ感じですね。
スペースが十分にあれば里芋を直接畝に植え付けてもいいのですが、家庭菜園の限られたスペースをできる限り有効活用したい場合、里芋の植え付け時期である4月頃というのは少し微妙な時期なんですね。
なので、育苗ポットで芽出しを始めていれば冬~春野菜の収穫が終わってすぐに植え付けができるのが大きなメリットになります。
あとは、しっかりと発芽しているのを確認してから植え付けることができるので計画的に植え付けができます。
不足した分は買ってきて足せばいいので予定通りの株数を植え付けやすいですね。
管理の手間は正直あまりないかもしれないですが、育苗ポットなら水やりしやすいところに置いておけるので楽です。
実際にやってみてわかりましたが、やはり家庭菜園向けには里芋の芽出しは育苗ポットで行うのがおすすめですね。
余った里芋を種イモにして栽培しよう
今回は余った里芋を種イモにして発芽させる方法を紹介しました。
まず大事なのは春まで腐らせずに種イモを保存すること。
そして、家庭菜園なら育苗ポットを使って芽出しするのがスペース活用の上でおすすめです。
里芋の苗はなぜか結構高いのでたくさん用意するのはちょっとハードルが高いですが、栽培して余った里芋を種イモにして翌年の苗にできるならとても嬉しいですね。
やっぱり、家庭菜園の醍醐味は自前で苗を準備して手間はかけるけどお金はかけないことです。(笑)
買ってきた里芋でも発芽させることはできるので、とにかく余った里芋があれば試してみてください。
コメント