スナップエンドウは春先が収穫時期となりますが、種まきは暑さのやわらいできた秋におこないます。
秋~冬の間はそれほど大きくは成長しませんが、春になって暖かくなると急激に成長します。
耐寒性の高い野菜ですが、厳しい冬の寒さに耐えられずに枯れてしまうものもあるため、枯れることも見越して多めに種まきしておくのがおすすめ。
防寒対策も考えておいた方がいいですね。
ということで今回はスナップエンドウの種まき・栽培と防寒対策について紹介します。
スナップエンドウは種まき前に水に浸しておく
今回種まきに使うのは今年の春に栽培したスナップエンドウから採取した種です。
秋には種蒔きすることを考えると、なんだかんだスナップエンドウとは半年くらいの付き合いになります。
写真のしわにある種が水を吸わせる前のもの、まん丸な種が1番水に浸しておいたものとなります。
見た目で分かるようにかなり体積が変わります。
水を吸わせてから種まきすることで発芽が早くなるため、スナップエンドウや枝豆などマメ科野菜では水に浸す工程を挟むのがおすすめです。
なお、スナップエンドウの種を購入する場合はこういった発芽を促すコーティングがされているかと思いますのでこのまま植え付けてOKです。
このコーティングは薬剤なので好みは分かれると思います。
我が家も昨年はこの種を使って栽培しましたが、自家採取して種を確保したので今回はコーティングの無い裸のままの種から栽培をはじめることができます。
コーティング=悪ではないので、個人の好みで選ぶようにしてください。
スナップエンドウの支柱はしっかりとしたものを用意する
昨年は風にやられてスナップエンドウの支柱が倒れてしまうアクシデントがありました。
他にもキュウリの支柱も倒れましたし、トマトの支柱は雨で倒れてしまいました。
しっかり立てたつもりでも支柱は思ったほど頑丈ではないときがあります。
スナップエンドウは春先には生い茂ってきますので風が吹けばあおられるようになります。
弱い支柱では倒れやすいですし、株も風に揺らされやすくなってしまいます。
普段はエコな笹竹の支柱を使っていましたが、今年の反省を生かして支柱は頑丈な緑色のよくある支柱を使いました。
畝にスナップエンドウの種をまいていく
スナップエンドウ用の畝はあらかじめ用意していたのであとは植え付けていくだけです。
スナップエンドウはマメ科なのでそれほど施肥は不要で、肥料が多すぎるとツルボケしてしまうので注意して下さい。
昨年は収穫最盛期は十分すぎるほどの収穫ができましたが、収穫はじめの頃はチョロチョロしか収穫できなかったのでトータルではちょっと足りないくらいの感覚でした。
今回は種もたっぷりあるのでかなり多めに種まきしていきます。
種まきは1穴につき3粒でまきました。
種同士が接するほど近くにまくのも良くないので少し距離を開けて3粒まきしています。
寒さにやられて3株まるまる残らなくても1株は残ってくれることを想定しています。
水に浸していないシワシワの種を種まきする場合、水を吸って種が膨れ上がるので地面が浮いてきます。
水を吸わせてからの種まきであればこの心配はありませんが、水を吸わせずに種蒔きする場合は浮いてきた際にもう一度鎮圧するのを忘れないようにしましょう。
スペース活用と防寒対策としてチンゲンサイを混植
スナップエンドウの収穫期は暖かくなってきた春先ですが、それまではそれほど背丈も大きくならずに寒空の下、春の訪れを待っています。
冬の間はほとんど成長しませんのでスナップエンドウの畝はある意味、場所だけ取って生産性のない畝のようになってしまいます。
寒さに負けてスナップエンドが枯れてしまうことがあれば、ただただ畝を占有しただけになってしまいますね。
このため、秋~冬の間でも成長する野菜を一緒に混植してあげることで、
- スペースの有効活用
- 直接霜が当たるのを防ぐ防寒対策
これらの効果が期待できます。
冬場のスナップエンドウの背丈はそれほど高くないので膝丈程度にしか成長しない野菜でも十分に防寒対策として機能します。
混植する野菜は春までに収穫の終わるものにしないといけませんが、玉ねぎや収穫期の長いブロッコリーなどを植えないように気を付ければ基本的には大丈夫だと思います。
私はクセもなくていろんな料理に使いやすいチンゲンサイを混植に選びました。
スナップエンドウはマメ科野菜なのでネギ科を除けば基本的にはどんな野菜にとってもコンパニオンプランツになるので混植する野菜は選びやすいですね。
スナップエンドウとチンゲンサイが無事発芽
スナップエンドウとチンゲンサイが無事発芽しました。
チンゲンサイはすでに他の畝でも発芽していたので心配していませんでしたが、スナップエンドウは正直少し不安でした。
とりあえず、種まきしたところはすべてはつがしているようなのでこのまま順調に成長してくれるのを待つだけです。
ただ、思っていたよりもチンゲンサイとの距離が近かったですね。
注意して収穫するようにします。
チンゲンサイが順調に成長中
つい先日まではようやく双葉が開いた程度のチンゲンサイでしたが、気づけばこんな背丈まで成長していました。
この調子だと、寒さが厳しくなるころには収穫が終わってしまいそうですね。
ある程度、間引きはしながら栽培していく予定ですが、スナップエンドウの防寒対策が本来の目的なのでここのチンゲンサイは大きくなった葉からかきとり収穫していくことで春先まで頑張ってもらうことにしましょう。
ちなみに、このチンゲンサイはばっちり小松菜と交雑していてほとんど小松菜の見た目になっていました。
まぁ、チンゲンサイよりも小松菜の方が好みなので結果オーライです。(笑)
春先の収穫に向けてスナップエンドウの種まきをしよう
今回はスナップエンドウの種まきと防寒対策について紹介しました。
スナップエンドウは秋に種まきして収穫は春まで待つ必要があるので比較的栽培期間の長い野菜になります。
そのうえ、寒さの厳しい冬を越せずに枯れてしまうこともあるので意外と栽培には気を遣う野菜です。
冬場はほとんど成長しないので空き畝のような状態になってしまうので、スペース活用と防寒対策、主に霜除けとして小松菜・チンゲンサイ・ホウレンソウあたりの野菜を混植してあげると効果的です。
参考にしてみてください。
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