特に芽かきもせずに自由に育ててしまった結果、かなり生い茂ってしまった我が家のじゃがいも。
見た目はすごく生育がよさそうな感じだったんですが、ある日気が付くとベタっと倒れている茎がありましたのでよーく見てみると茎の付け根や途中の部分が腐っている模様。
なんか病気でもしているのかなと思いいろいろと調べてみると、どうやら軟腐病という病気に見えます。
すでに起こってしまったことなのでどうしようもありませんが、このあとどのように処理したらよいのかはしっかり調べて対策をする必要がありそうです。
ということで、今回はじゃがいもに軟腐病発生したらどう処理したらよいのかについて検討してみます。
自然では起こらず畑だと起こる矛盾。連作障害って結局なんなの?
軟腐病とはどんな病気?
軟腐病は細菌由来の病気です。
軟腐病菌は地中のどこにでもいるような菌で、昆虫などに茎をかじられたりした際に入り込むことで発症するようです。
簡単にイメージしやすいのはずーっと保管していたキャベツがドロドロに溶けてしまう経験をしたことがある方はほとんどだと思いますが、あのドロドロになった状態は軟腐病と同じと考えてよいようです。
字の通り、軟らかく腐るので腐敗臭が結構ひどいことになります。
我が家の場合は茎が倒れてしまった当日に気づきましたので(前日ピンピンしていたのを確認している)それほど臭いはありませんでしたが、農家の方の場合は量が多いので目が行き届かないことも多いと思います。
その場合は完全に腐敗してしまうんだろうな、と想像してしまいますね。
軟腐病の進行スピード
軟腐病の進行スピードはとにかく早いです。
WEBで情報を収集しても急激に進行すると書かれているのですが、私は前日、軟腐病を発症してしまったじゃがいもの周りを手入れしていたので結構ちゃんと見ていたんですね。
それなのに症状には全く気付いていませんでした。
ところが、当日ざっと見て回っていると茎の根元から腐って折れていました。
そんなに広くはない家庭菜園レベルの畑なので十分に把握できるレベルですが、それでも気づけないくらいの進行スピードでした。
黒あし病ではなく軟腐病だと思った理由
私は家庭菜園をはじめたばかりの初心者なので野菜の病気についても疎いです。
茎が腐ってしまう病気としては、
- 軟腐病
- 黒あし病
の2種類が考えられます。
- 軟腐病:野菜にできた傷口から軟腐病菌が侵入することで発症。地中に存在している菌。
- 黒あし病:感染した種イモを使用することで発症。越冬できない特性アリ。種イモから腐る。
それぞれの病気の発症原因はこんな感じです。
症状は似ているのですが意外と区別が可能な感じですね。
まず、私は種イモを購入していますので感染した種イモを使用したという可能性はかなり低くなります。
黒あし病菌は越冬できない性質を持つようなのですが、我が家は新築で家庭菜園での栽培も初めて。
前任者もじゃがいもを植えてはいなかったことを確認できていますので、土壌中に黒あし病菌がいた可能性も低そう。
最後に、腐った茎を取り除いてそーっと掘り返してみたのですが、腐敗した種イモは見つかりませんでした。
すでに腐敗しきっていれば確認しようもないでしょうが、同じ種イモからでている茎はまだピンピンしていることから種イモは腐敗しておらずまだ健在だと考えられます。
だから、黒あし病の線は薄く、軟腐病が濃厚だろうと判断しました。
軟腐病が発生してしまった後の対策
軟腐病は傷口から侵入した軟腐病菌の作用が原因ですので、腐ってしまった部分を丁寧に取り除きます。
取り除く際は新しい傷をつけてしまわないように細心の注意をはらいましょう。
疑わしきは取り除け、ということで黒ずんでいる部分はバッサリ切り落としました。
そうなんですね、腐った部分を取り除くために切り落としてしまった傷口から腐り始めないかどうかが次の課題になります。
上手く取り除くことさえできれば株は活かすことができるので、とりあえず丁寧に後処理をしてからは様子見を続けることにします。
なお、黒あし病の場合は種イモが黒あし病に感染していて発生していることになるので、黒あし病だろうと判断したら躊躇なく株ごと撤去してしまいましょう。
中途半端に残してしまうと黒あし病が伝搬してしまって畝全体が黒あし病に見舞われる可能性があります。
躊躇なく処理するのが1番被害を少なくすることができますね。
素人判断なので該当の株はよーく注意して観察していきます。
また腐ってしまう部分がでれば株の撤去で対策です。
畝全体が病気に見舞われてしまうのが1番被害が大きいので、被害を最小限にとどめることを1番に考えて行動しないとね!
取り除いた腐った茎はすべてゴミとして捨てる
家庭菜園に生える雑草はうまく利用すればたい肥化することが可能なので、一ヶ所にまとめている方も多いと思います。
我が家も引っこ抜いた雑草は一ヶ所にまとめています。
今回処理した軟腐病の茎は軟腐病菌が大量に発生していますのでまとめた雑草に加えることはせず、ゴミとして処分しましょう。
これが2次被害を減らすための最善策になります。
トラブルの火種は残さずに撤去しておくのは家庭菜園においても同じですね。
軟腐病に注意して観察しましょう
今回は突如発生したじゃがいもの軟腐病について紹介しました。
軟腐病はどこでも起こりえる病気ですが、長雨だったり湿度が高い環境であるほど発症しやすくなるそうです。
確かに、我が家も数日ジメジメした日が続いたタイミングで起こりました。
じゃがいもの収穫は6月に入ってからなので梅雨に入る前にサクッと済ませておきたいところです。
とりあえず、できる処置はしたのでこのまま乗り切ってくれるといいのですが…
経過観察を続けることにします。
皆さんも、無理のない範囲で家庭菜園の見回りをして変化がないかどうかチェックしてみてください。
※後日談※
結局、1週間ほど様子を見ていましたが日に日に萎れていくため収穫してしまうことにしました。
わき芽の部分がぷっくり膨らんで黒ずんでいたのが特徴的でしたが、軟腐病とは違う病気も併発していたんでしょうか?
葉・茎はビニール袋にまとめて廃棄して畑の土には残らないようにしました。
残念な結果でしたが他の苗に移っていないことを祈ります。
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