自然農に近い形で栽培している我が家の家庭菜園ですが、除草はほとんどしないので大量の草が生えています。
特に梅雨~夏にかけてはツユクサがはびこるので、ツユクサを除草するとすごい量になります。
自然に近い環境を目指しているので引っこ抜いた雑草はゴミではなく、草マルチとして畑に還していく大切な資源になります。
とはいえ、草マルチはこと秋野菜の栽培にとっては結構な障害になるので要注意なんです。
そろそろ種まきしておきたい大根の種まきで草マルチと共存するための工夫をしてみたので紹介していきます。
ということで今回は虫よけ対策!草マルチと共存させる大根の種まき方法について紹介します。
覚えておきたい草マルチの効果
- 乾燥を防ぎ、過湿も防いでちょうどよい水分量を保ってくれる
- 地温を維持しやすい(暑くなりにくく、寒くなりにくい)
- 微生物を活性化して、土の団粒化を促進する
- 雑草を生えにくくする
草マルチというと聞こえはよいですが、基本的にやっていることは引っこ抜いた雑草を畝の上に並べているだけです。
引っこ抜いた雑草をそのまま畝の上に並べてしまうとツユクサなどは根がついてしまうこともあるので、しっかりと乾燥させてからマルチングするのがコツですが、作業そのものは難しくはありません。
難しくもなく、畑に生えている雑草だけで①~④のような乾燥・過湿防止、地温維持、微生物の活性化と団粒化の促進、雑草を生えにくくする効果が期待できるので草マルチはとてもおすすめのマルチング方法となります。
草マルチのデメリット
草マルチのデメリットは微生物が活性化する以上にダンゴムシが大量発生すること、乾燥する前の草をマルチするとヨトウムシなどの卵がついていて食害の恐れがあることです
もちろん、ダンゴムシもしっかりと食害してきます。
たとえば、夏野菜を植え付ける場合はある程度に成長した株を定植するので食害にあうリスクはかなり低いです。
特にダンゴムシからの被害はゼロと考えていいくらいです。
しかし、秋野菜のように畑に直播して栽培をはじめる場合は食害のリスクがかなり高く、何度も何度も種をまきなおすハメになる可能性があります。
黒マルチなんかだとこのリスクはありませんので、結果的に手がかからないかもしれません。
私は自然農にできる限り近づけたいので黒マルチは使いませんが、自分の好み・どんな栽培をしていきたいのかを考えて使い分けるようにしましょう。
ダンゴムシ・ヨトウムシ除けのリングを用意する
まずは植え付け準備が整った畝にダンゴムシとヨトウムシ除けのリングを置いていきます。
リング状のものであればなんでもOKですが、今回は500mmのペットボトルをカットして5cm高さ程度のリングを用意しました。
このリングを畝に差し込んで、リングの中に種まきすることでダンゴムシとヨトウムシが入ってこれないようになります。
ダンゴムシに関しては100%防ぐのは難しいですが、ヨトウムシに関してはかなり効果的です。
こうすることで草マルチの中で大根に限らず秋野菜の種まきをしても食害にあうリスクをグッと減らすことが可能です。
大根の種を虫よけリングの中にまいていく
ということで、虫よけリングの周りを覆うように草マルチをして種まきの準備が整いました。
ちょっと、土がポロポロ過ぎてうまくリングが刺さらなかったのでリングの中に培養土を入れてみました。
畝のレベルよりわずかに高い程度になっているだけなので問題はなさそうですね。
リングの中には5~6粒くらいの種をまいていきます。
順調に育ってくれれば間引くことになりますが、虫よけのリングをしたからといってアブラナ科の秋野菜が順調に育つわけがないので種は多めにまいておくのがベターです。
ヨトウムシやダンゴムシを防げてもバッタや青虫は防げませんからね…
最後にしっかりと覆土して、水をかけてあげれば種まきは終了です。
種まきから4~5日後、大根が無事に発芽
種まきから4~5日経過すると無事大根が発芽しました。
ただ、周りの草マルチの浮いている部分からリングの中にダンゴムシが侵入しているところもあり、発芽した大根のすべてが無事に育っているわけではなく、なんか初夏はまきなおす必要がありました。
それでも、虫食い対策を何もせずに草マルチ+種まきしたチンゲンサイの畝は全滅してしまったので虫よけリングは効果アリと判断できそうです。
ちなみに、草マルチをせずに雑草を抜きつくした畝で種まきをした場合はダンゴムシ被害はありませんでした。
ヨトウムシ被害は避けられないので夏の暑さが残る9月に虫よけ対策をせずに種まきをすると何度もまき直しをするハメになりそうですね。
ある程度のサイズまで育ったら虫よけリングは外してOK
虫よけリングの効果は確認できましたが、今回植え付けているのは大根なのでいつまでもリングをしていると成長できなくなってしまいます。
上の写真は大根ではなくカブですが、発芽したばかりの双葉の状態から本葉が出るまで成長すればひとまず食害ピークは越えてきています。
ここからもう少し成長したくらいが虫よけリングを外す目安となります。
大根は成長が早いので放っておくとすぐにこのサイズまで成長します。
まだ虫よけリングは外すことができる範囲ですが、ここまで成長してしまうと取り外すのも苦労します。
食害されても成長できる程度までを目安に虫よけリングは取り外すようにしましょう。
虫よけリングをして大根の種まきをしよう
今回は自然農に近い状態で栽培している我が家の家庭菜園で草マルチで畝の状態を改善しながら種まきする方法として虫よけリングをして大根の種まきをしました。
夏野菜はある程度大きく育った株を定植するので植え付けのタイミングで草マルチをしても特に被害はないのですが、秋野菜については種まき~発芽のタイミングで草マルチに寄ってきたダンゴムシやヨトウムシが食害の原因になってしまいます。
秋野菜の種まきと草マルチをあわせて行う場合は虫よけリングをすると食害被害をグッと減らすことができるのでおすすめです。
ぜひ参考にしてみてください。
コメント