ナスは夏野菜ですが切り戻しをしてあげることで秋にも収穫することができます。
我が家のナスは元々生育が遅れ気味だったのに加えて長雨の影響もあってか大きな切り戻しをせずとも今でも収穫できています。
でも、そろそろ来年に向けての種取りをしておきたいと思って成長させていたナスがあったのですが、いつのまにか落ちていました。
十分成熟させられているのか怪しいですが、とりあえず種を取っていくことにします。
ということで、今回は【初心者でもできる】完熟したナスから来年用の種を取る方法を紹介します。
まずは種取り用のナスを育てる
ナスは若どりするとほとんど種もない状態ですが、しっかりと熟成させることでたくさんの種を付けます。
だいたい1ヶ月以上ならせておいて表面の紫色が変色してきたら種取り時期の目安です。
個人的にはじっくり成熟させると収穫量が少なくなるのである程度のところで早取りしていきたいのですが種取りしないことには来年用の種を確保できないので仕方ありません。
ナスの種の寿命は3~5年ほどあるようなので、今年十分な量の種を取れていればしばらくは種に困ることもありません。
自家採取してご家庭の土にあったナスに育てていきたい方は種取りが必須ですね。
収穫したナスを2~3日追熟させる
収穫した種取り用のナスは念のため収穫後2~3日間ほど追熟期間を設けます。
日陰に2~3日置いておくだけでOKなので簡単ですよ。
上の写真は追熟しすぎて汁が出だしてしまっていますが、この状態でも種は生きているので一応OKです。
元々、表面を食害されている感じだったので腐りやすかったのかな?
汁が出るまで完熟させてしまうと種取りにちょっと抵抗はありますがある意味確実に種取りができる状態になってるとも考えられます。
想像したよりも臭くなかったからよかった。(笑)
追熟したナスを半分に開く
それではさっそく種取りに入っていきます。
まずはナスを半分に開きます。
じゅくじゅくになった部分からも種を取ってもいいんですが、ちょっと気持ち悪かったのでバッサリカットしました。
そんなに量が多いようには見えませんが、種が入っているのが確認できます。
見た目はトマトとピーマンを足して二で割ったような形の種ですね。
これまでの人生でナスは結構食べてきたと思うんですが、しっかりと種を見たのは初めてかもしれません。
流水にあてながら種を取り出す
ナスの果実は水分量が多いんですが、きゅうりやトマトのように種の周りがゼリー状になっているわけではないので取り出しにくいです。
私のおすすめは流水にあてながら洗い流す要領で種を取ること。
ちまちま取っていくとかなり面倒なので洗い流すのがとても楽でした。
ボールの中に水を張って種をかき出すのもありです。
ボールの中はこんな感じで果実も若干ついてきていますが、いい感じに種が取り出せました。
思っていたよりも種の量は多そうですね。
水に浮かべて果実を取り除く
ここからが若干面倒でしたが、種と一緒に掻き出してしまったナスの果実を取り除いていきます。
水に浸けると浮かぶので分離しやすくなります。
若干根気のいる作業ですが、丁寧に取り除いていきましょう。
キッチンペーパーの上に並べて乾燥させる
余分な果実を取り除き終わったらキッチンペーパーの上に並べて乾燥させれば種取り完了です。
天日干しが必要なわけではないので、余計な水分が抜けてしまうまでキッチンペーパーの上に並べておくだけでOKです。
私は数日間ほったらかしてしまっています。
1つの果実から収穫しただけですが、結構な量の種が取れましたね!
見た目は先ほど述べた感想と同じで、ピーマンとトマトを足して二で割ったような種です。
ぷっくり膨らんでいるので未熟な種ではないように見えるし、種取り成功ですね。
完熟したナスから来年用の種を採取しよう
今回は【初心者でもできる】完熟したナスから来年用の種を取る方法を紹介しました。
種取りの記事を書いた際は毎回言っている気がするんですが、自家採取はただただ完熟するまで果実をならせておけばできるのでとても簡単です。
家庭菜園でも簡単に取ることができますし、家庭菜園だからこそじっくり家庭の土にあったナスに育てていくこともできると思っています。
ただし、F1種から採れた種は翌年以降の生育にバラツキが出てきます。
そのあたりまで考慮して自家採取していくか、最初から固定種のナスを育てていくかはあらかじめ考えておいた方がいいですね。
個人的にはF1種でも気にせず種取りしてじっくり育てていくのもアリだと思っています。
来年は自家採取した種からナスを育ててみませんか?
【初心者でもできる】完熟したピーマンから来年用の種を採取する方法
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