年齢を重ね、家族を持ち、家族が増えてくると自然と考えることになるマイホームをどうするかという問題。
まずマイホーム問題で浮かぶのは、
- 賃貸に住み続ける
- 戸建てを購入する
- マンションを購入する
の3つですね。
今回は戸建てを購入することを選んだあとに出てくる問題が焦点。
- 木造一戸建てを購入する
- 鉄骨一戸建てを購入する
戸建てを購入することが決まれば選択肢は主にこの2つに絞られます。
それぞれにメリット・デメリットが考えられるのでとても迷う部分ですよね。
今回は我が家が鉄骨ではなく木造一戸建てを選んだ理由について紹介しますのでこれから戸建て購入を検討されている方は参考にしてみてください。
オール電化の新築一戸建てをZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様で建てた理由
私の家族は熊本地震を経験していますが木造一戸建てを選びました
タイトル通りなのですが、私の家族は熊本地震を経験しています。
その頃はマンション住まいでしたが、7階に住んでいたのでとても揺れて怖かったのを今でも鮮明に覚えています。
一部の町では家屋が倒壊してしまう大きな被害が出ました。
あの熊本城も残念ながら甚大な被害が出てしまいました。
それだけではなくて、ここのところ日本全国で自然災害による大きな被害が続出していることもニュースをみて把握しています。
そんな中だからこそ、
- 地震に強い家が欲しい
- 少しでも自給自足に近い暮らしにしたい
という意識があります。
これはZEH仕様で家を建てた理由にもつながりますが、電力を自家発電・自家消費できる環境があれば自然災害で電力が遮断されても最低限の暮らしは維持することができるという目論見です。
もちろん、家自体が損害を受けてしまってはそうもいかなくなることは頭に入れたうえで、という話ですが。
だったら、地震に強い家が欲しいといっておいてなぜ木造一戸建てを選んだのか?という矛盾が生じてしまいますが、地震対策は検討してしっかりと対策を考えたうえで決めています。
ハウスメーカーから熊本地震の被害状況を教えてもらった
熊本地震で怖い思いをしたことで改めて大地震に対する備えの重要を思い知ったワケですが、これが理由でハウスメーカー選びで重点を置いたのが地震に対する強度でした。
地震に対する強度計算は、
-
- 建築基準法
- ハウスメーカーの基準
この2つをかけあわせて行われているはずですので、重要になってくるのはもちろんハウスメーカーの基準ですね。
ハウスメーカーの基準がある意味、地震に対するマージンということになります。
熊本地震から4年経過して被害状況の調査も終わっていることから、実際どれくらいの被害が出たのかを聞いてみました。
谷川さんの建てた住宅は熊本地震でどんな被害がありましたか?
地震による倒壊はゼロです。
運悪く、断層の上に経っていたお宅がありましたが家自体は無事でしたので家ごと動かして修復しました。
さらっとハウスメーカー名が出てきましたが、我が家が選ぶことになった谷川建設のお客さんの地震による家への被害はほぼゼロだったということを当時のいろいろを交えながら教えてくれました。
この熊本地震ですが、これまでに例のない、
- 前震:震度7
- 本震:震度7
- 震度5以上の地震:20回以上
前震と本震で震度7というそれはすごい揺れでした。
この2度にわたる震度7の大地震が多くの家屋を倒壊させることになってしまったと言われています。
建築基準法の耐震基準は1度の大地震に耐えることを前提にしている
建築基準法では地震に対する基準はもちろん設けられています。
- 許容応力度計算(1次設計):中規模の地震でほとんど損傷しないように強度計算する
- 保有水平耐力計算(2次設計):大規模の地震で倒壊・崩壊しないように強度計算する
大きく分けて2段階設計を行っているようですが、上の画像を見てもらうとわかるように2次設計では大規模な地震が来ても倒壊・崩壊しないように計算されているだけで、損傷(変形)は残るレベルの計算になっています。
だから前震・本震の2回の大地震の影響で倒壊してしまう家が多かったということですね。
ここは覚えておいてください。
さらに、建築基準法はある意味、最低限満たしていなければならないルールですので、建築基準法に対してハウスメーカーがどれくらいの強度をマージンとして見込んでいるかで実際のところの家の強度が決まってきます。
具体的な数字を聞けたわけではないですが、谷川建設の建てた住宅への被害はほぼなかったということは前震と本震の2回に耐えられる強度を持っていたということ。
これはかなりの安心材料でした。
建築基準法に対するマージンのあるなしでハウスメーカーの坪単価への影響もあるようなので、1つの目安になるかもしれません。
ただし、安い=強度が弱いというわけではないのでしっかりと調べてくださいね。
制震ダンパーのミライエがさらに安全性を高めてくれる
上の画像でもしっかりと書かれていますが、住宅用の制震ダンパーを製造している住友ゴムの実績では熊本地震でも半壊・崩壊0だったそうです。
この制震ダンパーの名前はミライエ(MIRAIE)といいます。
私が選んだ谷川建設でもこのミライエを取り付けることができるので、地震に対する安全性をさらに高めることができると思い導入しています。
実際の形はこんな感じです。
筋交い(すじかい)の部分に設置することで地震の揺れを吸収するのがこのミライエの制震機能になるワケですが、そこにゴムボールのようなものが使われています。
床に落とすと跳ね返ってきそうなスーパーボールのような感じの見た目なのに全く跳ね返ってこないくらいに低反発なゴムでできていて、このゴムが地震の揺れを吸収してしまうという原理。
低反発まくらの上に家を建てているようなイメージです!
地震に対する備えとしては、
- ハウスメーカー(谷川建設)の熊本地震での実績
- 制震ダンパーのミライエ(MIRAIE)を補強として追加
この2段構えであれば十分だろうと判断しました。
鉄骨住宅であれば地震に対する備えはかなり信頼できる
ハウスメーカー選びでは地震に対する耐久性を重視していたので、もちろん木造住宅だけではなく鉄骨住宅についても話を聞いてみました。
鉄骨メーカーとして候補に残していたのがセキスイハイムでした。
あったかハイムですね!
大手ハウスメーカーだし、技術については自信たっぷりで信頼できそうだったね!
セキスイハイムの工場見学では自社の鉄骨組を利用しての地震体験装置で実際に震度7の地震を体験できたり、セキスイハイムの家づくりとはどんなものなのかを教えてくれるセキスイハイムミュージアムなども準備されています。
戸建て住宅ってなにを気にしたらいいんだろう?というレベルで話を聞きに行っても丁寧に教えてくれるのが魅力でした。
もちろん、ウリである鉄骨造りの堅牢さについては申し分がないなと感じるだけの説得力もありました。
セキスイハイムは鉄骨造りのお家のことも聞いてみたいのであればおすすめできるハウスメーカーですね。
地震に対する備えが十分であればあとは好みの問題で決める
地震に対する備えについてはかなり重視していましたが、木造ハウスメーカーと鉄骨ハウスメーカーの両方の特徴を聞いてみて、木造住宅の中にも鉄骨並みの強度を持たせることができることがわかりました。
そうなるとあとはどちらが好みかだけですよね。
機能性の面では鉄骨住宅も魅力的でしたが、私も妻も木造作りの魅力に気付いてしまいました。
- 木のかおり
- 無垢材の床
- メープルだけでなく黒みがかったウォルナット
などなど、木をふんだんに使ったモデルハウスの雰囲気に一目見た時から引かれていたのは間違いありません。
もちろん、モデルハウスのようにふんだんにお金をかけることもできないので、実際はもっと簡素な家にはなってしまいますが・・・
それでも、地震に対する強度は十分に持たせておきたい。
だから、我が家は木造の家でも鉄骨に引けを取らない強度を持たせることができるのかどうかを重点的に調べて決めました。
- 外せない条件は徹底的に追及する
- その分の妥協は優先度の低いところで調整する
- あとは自分たちの好みに合ったものを選ぶ
これが我が家のハウスメーカー選びでこだわったポイントでした。
木造のよさについてはまた別でまとめますが、結局のところ、木造で建てたいから鉄骨に負けないくらいの強度を持たせることができるかどうかを徹底的に調べたというだけでした。
だからこそ、満足のいく注文住宅になっていると思いますよ。
木造でも地震に対して十分な強度を持つ家を建てることができます
今回は鉄骨ではなく木造一戸建てを選んだ理由を紹介しました。
といっても、内容としては地震に対する強度を木造住宅でも持たせることができるのかどうかになってしまいましたね。
我が家は前震と本震の2回の大地震で多くの家が倒壊することになった熊本地震を経験しているので地震に対する備えだけは十分にしておきたいと感じていました。
日本は地震大国ですが、ここ数年はかなりの頻度で大きな地震が起こっています。
備えあれば憂いなし。
家さえしっかりしていればあとはなんとかなるというのが私の考えですので、
- 熊本地震での倒壊がゼロだったという実績
- 制震ダンパーのミライエ(MIRAIE)で耐震性能をさらに強化する
この2点で十分な地震対策ができると判断しました。
木造住宅の木の雰囲気がとても魅力的に感じていたので地震への課題がクリアされればもう他に選択肢はありませんでしたね。
我が家が鉄骨ではなく木造一戸建てを選んだ理由は大地震にも耐えることができる家を好みの木造住宅でも建てることができるからです。
ぜひ参考にしてみてください。
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