ここのところトウガラシの記事ばかり投稿していますが、今回は家庭菜園で採れたトウガラシを使って作る自家製キムチについて紹介します。
タイトルからもわかる通り、見た目の割に辛すぎるキムチが出来上がってしまいました。
自家製キムチ作りの1回目は見事な失敗に終わったワケですが、食べられないレベルではなかったので次回に活かすため、そして同じ失敗をしてしまう方を減らすためにも紹介していきたいと思います。
ということで、今回は家庭菜園で取れた野菜を使って作る自家製キムチが辛すぎた失敗談を紹介します。
キムチの材料をすべて自家製でそろえるのは難しい
今回初めて自家製キムチを作りましたが、普段の料理で使わないものがたくさんあって驚きました。
自家製キムチの材料をすべて自家製でそろえるのは難しいということがわかって少し残念でしたが、80%くらいは自家製でそろえることも可能とわかりました。
オーソドックスなキムチの材料はこちら。
- キムチ用トウガラシ
- 白菜
- ニラ・ニンジン・玉ねぎなどサブ的なキムチ材料
- にんにく
- 漬けアミ
- ナンプラー
- 砂糖 ※リンゴなどの果物で代用可
この中で家庭菜園で揃えることが困難なのは漬けアミとナンプラーです。
アミはサビキ釣りなんかで使うオキアミの漬物ですので家庭菜園なんかにいるわけないですし、ナンプラーは別名魚醤というものです。
魚の醤油って書いている時点で家庭菜園というか家庭で作るのも困難ですね。
キムチは意外と使い慣れない・聞きなれないアイテムを使って深みを出しているんですね!
ちなみに、今年は白菜失敗、にんにくは収穫前なので自前で準備できたのはトウガラシと間引きニンジンのみでした。
来年の目標は白菜・にんにくあたりは家庭菜園で収穫したものを使いたいですね。
家庭菜園で採れたトウガラシは辛すぎる
今回はキムチ用トウガラシの代わりに家庭菜園で採れたトウガラシから作った自家製一味を使いました。
トウガラシの量は30gより少し多いくらいだと思うので、キムチ作りに必要なトウガラシの量としては少ないです。
1/3くらいの量だと思うのですが、結果的にいうと自家製一味が効きすぎて激辛キムチになってしまいました。
実は、
- キムチ用トウガラシ:辛さは控えめで香りが強い
- 市販の一味唐辛子:とにかく辛みが強い
キムチ用トウガラシと市販の一味唐辛子ではこういった違いがあります。
今回使ったのは市販の一味唐辛子ではなく家庭菜園で採れたトウガラシで作った自家製一味です。
でも、市販の一味よりも辛いくらいのトウガラシだったので辛みが強すぎたことになります。
しかも、トウガラシ自体の量は少ないのでキムチらしい赤色にはならず、辛みは強烈という結果になりました。
家庭菜園で採れたトウガラシを使って自家製キムチを作る場合は量の調整が必要ということがわかりました。
自家製キムチを作る方法
激辛キムチを作ってしまって失敗ではありましたが、辛すぎるだけでキムチとしては成立していましたのでここからは自家製キムチの作り方を紹介していきます。
この作り方で家庭菜園で取れるような辛いトウガラシをこれくらいの量入れてしまうと激辛キムチになってしまう良い例なのでしっかりと読んでいってください。(笑)
白菜と一口サイズにカットする
今回使ったのは白菜1/2カット。
正直、激辛キムチが大量に出来上がってしまったことを考えれば、初めて自家製キムチを作る方は1/4カットくらいではじめるのがおすすめです。
塩もみしてカサは減りますが、それでも1/4カットあればたっぷり食べるだけの量はありますよ。
一口サイズにカットといってもこれくらいの感覚でざっくり切るだけで十分です。
ヤンニョムを1枚1枚塗りこんでいくやり方もありますが、先に白菜をカットしておく方が手間がかからないのでおすすめです。
カットした白菜を塩もみして水分をしぼる
次にカットした白菜に粗塩を振って水分をしぼっていきます。
水分量が多いと保存がききにくくなるのでどんな漬物も塩もみの工程がありますね。
キムチも括りでいえば漬物ですので、同じように塩もみしていきます。
塩もみが完了したら一度水洗いするので粗塩の量は少々多くても大丈夫です。
粗塩をまぶし終わったら重しを置いて水抜きを促進します。
ちょうどよいサイズのやかんがあったので水を入れてから上に置いておきました。
白菜の水抜きが終わったら粗塩を洗い流す
水抜きが終わったら余計な塩分を取り除くために水洗いします。
ちなみに、水抜きは2~3時間ほどでもOKですが時間をかける方が抜ける水も多くなります。
キムチをつけている最中に水が出てくると味が薄くなるので時間に余裕があるのであれば水抜き時間は長めにするのがおすすめです。
今回は粗塩をまぶしてから寝て、起きてからも放置していたのでだいたい12時間くらいは水を抜いていたことになります。
わかりにくいですが、これくらいしっかりと水抜きができました。
キムチの味・鮮度を保つためにも水抜きは入念におこないたいですね。
粗塩を洗い流したらよく水切りを行ったら次の工程に進みます。
キムチにつけるサブ具材を準備する
白菜だけのキムチでもいいですが、他の野菜も一緒につけると深みが出るので何種類か準備します。
ニラはよく合いそうですが、ニンジンは未知数、玉ねぎは不安なくらいですがWEB上でおすすめされていたので妄信しておきました。
サブ具材は一口サイズにカットして終了です。
今はニラもニンジンも玉ねぎも全部家庭菜園で栽培中ですので来年になればサブ具材も自前で準備することができそうです。
砂糖の代わりにリンゴのすりおろしを準備
キムチは辛いものですが、辛いだけでなくいろいろな味が入っているからこそ深みのある辛さになります。
砂糖でもいいのですが、砂糖よりも糖分を含んだ別の代用品を加える方が深みが出るので、今回はリンゴのすりおろしを加えます。
嫁さんにおすすめされたのがハンディチョッパーという手動のスライサー。
大根おろしのようにすり下ろすこともできますが、ハンディチョッパーならこんな感じに細かく刻むことができます。
粗目のすりおろしリンゴといった感じですが、手軽でとても楽チンでした。
リンゴの皮まで刻めているので余すことなく使えますよ。
具材を混ぜてヤンニョムを作る
ここまで準備できたら具材を混ぜ合わせてヤンニョムを作っていきます。
混ぜ合わせる順番は関係ないので上のようにお皿に投入して混ぜるだけです。
こちらができあがったヤンニョムです。
トウガラシの量はかなり少なかったはずなのに見た目はしっかりと赤く染まったヤンニョムになりました。
そしてすでにご説明した通り、見た目そのままの激辛ヤンニョムになっています。
この段階で味見をしてみたのですが、ちょっと辛すぎたので「このキムチは食べられないかもしれない」と思いながら次の工程に進みました。(笑)
白菜・サブ具材にヤンニョムを混ぜあわせる
さて、いよいよ最終工程です。
キムチは冷蔵庫に入れて熟成させるので保管できる容器を準備して具材をいれます。
あとはヤンニョムを混ぜれば完成です。
あれだけ真っ赤だったヤンニョムですが、混ぜ合わせるとこんな感じになりました。
元々トウガラシが足りていなかったのでヤンニョムも少なめだったこともあり、キムチの割には真っ赤ではない仕上がりになっています。
この見た目だとそれほど辛くはなさそうでしょう?
でも実際はこれまでに食べたことがない激辛キムチに仕上がっています。
ちょっとアップで見てみると、キムチ風の漬物かな?といった感じなんですが、しっかりすぎる辛さを備えてしまっています。
あとは3日ほど漬け置きすれば自家製キムチの完成です。
1週間ほど漬けたら辛みはマイルドに変化した
とにかく辛いキムチでしたが1週間ほど経つとしっかりと漬かったようで辛みは幾分マイルドになりました。
まだまだ辛いけど、普通に食べられる辛さになってきたので毎食美味しく仕上がっています。
見た目も最初に比べるとキムチ風漬物からキムチに昇格している気がします。
自家製トウガラシは韓国トウガラシよりも辛い種類だったので配分は気をつけないといけませんが、この感じだと次回はちょうどよい辛さのキムチが作れそうです。
家庭菜園で育てた野菜で自家製キムチを作ろう
今回は家庭菜園で取れた野菜を使って自家製キムチを作る方法を紹介しました。
キムチの材料には漬けアミやナンプラーなどが必要で、すべての材料を家庭菜園から調達するのは難しいです。
それでも、野菜類はすべて家庭菜園から調達することも可能なので丹精込めて育てた野菜を使って自家製キムチを作るのも1つの楽しみになります。
今回は一味も家庭菜園で育てたトウガラシを乾燥させたものを使いましたが、こればかりは辛すぎたので失敗でした。
キムチに使うトウガラシは韓国とうがらしの辛みの弱い種類のものなので、辛みの強いトウガラシを使うと激辛キムチに仕上がってしまうので要注意です。
自家製キムチは手間はかかりますが、大量のキムチを安価に作るという点においては非常にメリットがあります。
家庭菜園で育てた野菜を使うということだけでなく、コストメリットも結構大きいのでおすすめです。
興味のある方はぜひ試してみてください。
【危険すぎるので要注意】収穫したハバネロの乾燥・冷凍保存の方法
コメント