ニンニクの収穫は6月頃ですが植え付けは9月~10月頃と収穫からそれほど時間を置かずに植え付け時期がやってきます。
植え付けのタイミングではまだ芽も出ていない、普段から見慣れたニンニクの姿をしていますが、そのまま薬味用として保存していたニンニクは次第に芽が出てきます。
年を越した1月になってくるとかなりの数のニンニクから芽が出てきてしまったので、ついつい畑に植え付けたくなってきます。
しかし、植え付け時期からはかなり遅れていて、なおかつ寒さの厳しいこの時期に植えて球はしっかり太るのかがわかりません。
ということで、検証の意味も込めて植え付け時期を過ぎた冬に芽が出たニンニクを畑に植えて6月まで栽培してみることにします。
冬場のニンニクは養分をため込みながら側球芽を出す
冬場のニンニクは見た目にあまり変化がありませんが、これは養分を葉の成長にまわすのではなく蓄えているからです。
さらに冬場の寒さにあてられることで側球芽と呼ばれるリン片(りんぺん)のもとになる芽が出てきます。
- 春先の成長に備えて養分をため込む
- 側球芽を出して分球に備える
見た目にはあまり変化のない冬場のニンニクですが、地中ではしっかりと春先の成長に向けて準備が進んでいるんですね。
特に大事なのは一定期間の低温にあてることで側球芽を出すこと。
これがなければニンニクになってくれませんので要注意です。
今回の検証は本来ならばある程度成長していて春先の養分をため込み側球芽を出す時期に植え付けることになるので、できる限り早く成長することがポイントになりそうですね。
芽が出たニンニクは水に浸けて根出しをしておく
芽が出たニンニクをできる限り速やかに活着させるためにも数日間水に浸けて根出しをしておきます。
芽が出たニンニクは1日水に浸けるだけでも根が出てきますし、上の写真のように1週間ほど浸けていると芽は伸びるし根も長くなるしでかなりスムーズに生育していきます。
時間がなくて植え付けられなかっただけなんですが、根だけでなく芽もしっかり伸びたのは好都合でした。
ただ、芽が出ていないニンニクだったらここまで劇的な変化はしていなかったと思うので冬場にまだ芽の出ていないニンニクを植え付けた場合はどうなるんでしょうね?
保存性も損なわれていないうえに満足な収穫ができるかどうかも怪しいので、まだ芽が出ていないニンニクは食用として保存する方がベターに感じますね。
5cm程度の穴を掘ってニンニクを定植する
芽も根も伸びてきたので定植していきます。
両サイドは9月頃に定植したニンニクですがこうやって見比べてみるとそこそこ大きく育っているように見えますね。
定植の遅れはそのまま生育の遅れとなって追いつくことはできないので不安になりますね。
芽が伸びているので傷めないように注意しながら土をかけて軽く鎮圧します。
防寒対策で敷き詰めている枯れた芝の葉のおかげで少しは霜除けになります。
地温も少しは高く維持できていると思うのでちょっとでも早く大きくなってほしいところですね。
2週間ほど経過した芽が出たニンニクの苗
こちらは2週間ほど前に同じように芽が出たニンニクを植え付けたものです。
今回は9月に植え付けたニンニクの間のスペースに植え付けたので収穫するころにはどれがどれだかわからなくなっている恐れがあるので、同じように芽が出ていたニンニクを隅っこに定植したものも一緒に観察していきます。
一応、10cmほどの背丈には成長しています。
どれくらいであれば養分をため込み始めるのか不明ですが、芽が伸びているということは光合成で得られたエネルギーは成長に充てられているということ。
寒さが残っている間でないと即球芽がでてくれないので早く成長してほしいところです。
まとめ
今回は植え付け時期を過ぎた冬に芽が出たニンニクを植えても収穫できるのかどうかを紹介しました。
現時点ではまだ成長の途中、これから寒さももう一段深まります。
今のところ順調に成長しているので活着はしたようです。
検証結果が出るのは6月頃なのでそのころに改めて更新しますので興味のある方は期待してお待ちください。
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