ZEH仕様の戸建てと賃貸住宅では光熱費はどれくらい変わったのかを比較検証

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ZEH仕様の戸建てと賃貸住宅では光熱費はどれくらい変わったのかを比較検証

ZEH仕様の戸建てに入居して4ヶ月が経過しました。

12月入居で真冬の寒さの厳しい時期は超えて少しずつ暖かくなってきましたが、光熱費の傾向も見えてきました。

以前住んでいた賃貸は冬場はとにかく冷えやすく、お風呂は極寒でお風呂上がりのポカポカ感を感じられることはほとんどありませんでした。

暖房入れているのにさっぱり暖かくならないほど気密性が低かったのでとにかく冬は嫌でした。

一方、ZEH仕様の戸建てに移ってからは暖房の効きが抜群で部屋の中で凍えるようなことはありませんでした。

体感的に気密性の違いを感じることができたワケですが、金銭的な光熱費の部分でも明確な差が確認できました。

 

そこで今回はZEH仕様の戸建てと賃貸住宅で光熱費はどれくらい変わったのかを比較してみます。

ZEH仕様にまでする必要があるのかを悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

 

ZEH仕様ってどんな仕様?

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。

経済産業省 資源エネルギー庁 > ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

経済産業省の資源エネルギー庁のHPにはZEHについて上記のように記載されています。

要点をまとめると、

  • 断熱性能を大幅に向上させる
  • 効率的な設備システムで大幅な省エネルギーを実現
  • 再生可能エネルギーを導入
  • 一次エネルギーの消費量収支をゼロにすることを目指す

となります。

まだまだわかりにくいですので解説を加えると、

  • 断熱性能を大幅に向上させる = 断熱材の密度などを増やして気密性を高める?
  • 効率的な設備システムで大幅な省エネルギーを実現 = エコキュートなど省エネ機器の導入
  • 再生可能エネルギーを導入 = 太陽光発電の導入、蓄電池は現時点では必須ではない
  • 一次エネルギーの消費量収支をゼロにすることを目指す = 電力消費量と発電量の収支をゼロにする

断熱性能の部分は断熱材をより遮熱性の高いものに変えることですが、断熱材以外の部分にも2重窓などで気密性を高めている部分はありますので私レベルでは正確には把握できていません。

残りの項目は省エネ・再エネで一次エネルギー=火力発電などで発電した電力 = 買ってきた電力と太陽光発電+省エネが同等になることを目指すための要件です。

自家発電だけで電力をまかなうのではなく、買った分の電力を自家発電すればトータルではゼロになる、という考え方ですね。

賃貸住宅に住んていた頃の光熱費実績

賃貸住宅に住んでいた頃の光熱費実績 
   電気 ガス 
 1月 7,168円  4,838円 
 2月  –  –
 3月  9,014円  –
4月 8,791円 9,909円
5月 8,930円 9,863円
6月 6,197円 6,217円
7月 7,511円 5,489円
8月 9,644円 4,015円
9月 12,875円
10月 6,162円
11月 5,570円
12月 8,310円
平均 8,197円 6,578円
合計 14,775円
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賃貸住宅に住んでいた頃の光熱費を1年分書き出してみました。

ガス代がとびとびになっていますが、すいませんデータがありませんでした…

プロパンガスだったので割高だったと思いますが冬場のガス代が抜けているので本当はもっと高めになるはずです。

ちなみに家族構成は

  • 自分
  • 未就学児×2名

の4人暮らしで、平屋2LDKに住んでいました。

田舎なので探せば平屋の賃貸もあるような地域です。(チビたちが猛烈にうるさかったので助かりましたが)

この光熱費が高いのかどうかわかりませんが1ヶ月あたり約15,000円の光熱費がかかっていたんですね。

この値を元にZEH仕様の戸建ての光熱費と比較していきます。

ZEH仕様戸建ての光熱費

ZEH仕様の戸建ての光熱費をみていきますが、ZEH仕様=オール電化と考えてください。

お風呂もコンロも全部電気が必要です。

家族構成は変わらず、

  • 自分
  • 未就学児×2名

で家の広さは38坪ほどです。

決して広いわけではないのと子供がまだ保育園なのでガンガン電力を消費するような年代ではありません。

各々部屋にこもってテレビを見たりエアコンを入れたりはしていないので比較的電力消費は少ない状態だと思います。

賃貸住宅の頃に比べれば部屋は広くなっているので余分な電気も必要にはなっていると思いますが、実際のところどうだったんでしょうか?

ZEH仕様戸建ての光熱費
   消費額 売電額  電気代 (売電額 – 消費額) ソーラーパネル代金
2月 10,944円   9,975円 ▲   969円 ▲3,690円
3月   9,751円   9,366円 ▲   385円 ▲3,690円
4月   8,505円 14,091円    5,586円 ▲3,690円
5月   6,913円 12,012円  5,099円 ▲3,690円
6月   7,122円 10,059円    2,937円 ▲3,690円
7月   7,442円 10,626円    3,184円 ▲3,690円
8月   7,915円 10,248円    2,333円 ▲3,690円
9月   6,625円 10,248円    3,623円 ▲3,690円
10月   7,775円 13,398円    5,623円 ▲3,690円
平均 8,110円   11,114円    3,003円 ▲3,690円
合計 ▲3,690円 + 3,003円 = ▲687円
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データが2月・3月の2ヶ月分しかなかったので値としてはブレブレかもしれませんので、これからもアップデートして精度を高めるとしても悪くない感じの結果が出ています。

※10月分のデータまでアップデートしました!

消費額には電力会社からの請求額を入力していて、昼間の電力消費に関しては太陽光発電による自家消費も含んでいます。

自家消費することで買電を減らした結果、消費額が下がり売電額も下がっています。

ややこしいですね・・・

  1. 昼間は買電+発電した電力の自家消費で電力をまかなう
  2. 実際に消費量には自家消費分も含まれるため買電量が減る → 電力会社からの請求が減る
  3. 自家消費するので売電量が減る → 売電額が下がる

自家消費と売電の関係がHEMSではハッキリわかりにくいので、売電額と消費額(請求額)の差分で見るのが1番わかりやすくなります。

ソーラーパネルは155万円で35年ローンになっているので、1ヶ月あたりの返済額になおしたのが3,690円になります。

詳しくは太陽光発電の回収期間から考えるメリット・デメリット。2021年以降でも売電利益は出せるのか?を参照ください。

2~10月の電気代を平均すると、パネル返済代金込みで光熱費を計算すると687円/月となりました。

電力の需給だけでいえば毎月3,000円のプラスになっているのは非常に大きいですね!

 

ZEH仕様戸建てに住むことで光熱費は1万円/月安くなりました

賃貸住宅に住んでいた頃の光熱費とZEH仕様戸建てに引っ越してからの光熱費を比べてみますと、

  1. 賃貸住宅光熱費:14,775円
  2. ZEH仕様戸建て光熱費:687円
  3. ZEH仕様戸建て – 賃貸住宅 = ▲14,088円

1ヶ月あたり約1.4万円光熱費が安くなっていることがわかりました。

こうやって比較してみるとかなり安くなっていることがわかりますね!

ただし、FIT買取価格=太陽光発電の売電価格は10年間固定で、11年目からは7円/kWh(※2021年現在の九州電力の買取価格)が見込まれます。

私が契約した2020年度のFIT買取価格は21円/kWhでしたが、11年目以降は自家消費分も加味しても12円/kWh程度にしかならないので1ヶ月あたり約5,000円/月の光熱費削減に落ち着きそうです。

年単位で計算すると、

  • 10年目まで:▲17万円/年の光熱費削減
  • 11年目以降:▲6万円/年の光熱費削減

となります。

ZEH仕様の戸建てに住むことで光熱費をグッと抑えることが可能になりますね。

35年のローン期間で計算すると、

  • 10年目まで:▲17万円 × 10年 = 170万円
  • 11年目以降:▲6万円 × 25年 = 150万円
  • 合計:▲320万円

となります。

ZEH仕様にするかどうかでこれだけ光熱費を節約することができると考えるとかなり魅力的に見えますね。

※ちなみに、2021年以降のFIT買取価格は、

  • 2021年度:19円/kWh
  • 2022年度:17円/kWh

と予定されています。

 

ソーラーパネル設置費用も下がっていくことを前提として買取価格は設定されていますが、2021年と2022年のソーラーパネル設置費用の差が2円/kWhの差に釣り合うかどうかは怪しい気がしますね。

ZEH仕様戸建てに住むと光熱費をグッと抑えることができます

今回はZEH仕様戸建てと賃貸住宅の光熱費について比較してみました。

戸建てをZEH仕様にすることで、断熱性能が格段に向上することと太陽光発電による売電利益で光熱費を1万円/月程度削減することができました。

今回の比較では我が家(大人2名、子供2名)の家族構成での比較ですのですべてのご家庭が同じような光熱費削減額になるワケではありませんが、グッと光熱費を抑えることができそうなことはお伝えできたかと思います。

ZEH仕様にすることで初期コストがあがることにはなりますが、長い目で見れば戸建て購入費用を大きくコストダウンすることが可能になります。

これからマイホームを計画される方はぜひZEH仕様の検討もしてみてくださいね。

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コメント

  1. にっきら より:

    ゼッチにしようか迷ってます。
    家の暖房は全館空調ですか?
    個別エアコンですか?

    • にっきら様

      コメントいただきありがとうございます。

      鉄骨造の場合は全館空調が多いようなイメージを持っていますが、うちは木造ですので個別のエアコンで対応しています。
      住まいが九州ですので冬場でも寒さはそれほど厳しくないこともありますが、昨年の冬場は個別エアコンでも十分でした。
      ZEH仕様の断熱材密度であれば気密性がとても高いので「いくら暖房を入れても暖かくならない」ということはありませんでした。

      電気消費よりも売電の方が多くなっているので、年間の電気代はプラスになっています。

      ご参考にされてください。

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