ハクサイ栽培でよく問題になるのは結球しないことですね。
11月頃になっても結球しない場合は結球しないというのがWEB上に転がっている情報ですね。
上の写真は11月9日に撮影したもので、結球は始まっていますがごらんの通り収穫できるほどの結球にはなっていません。
WEBの情報だけを見ていると今回のハクサイ栽培は失敗なのですが、そのまま畑に置いていたところ結球が進んできています。
ということで今回は冬の間でもハクサイの結球が進む場合と進まない場合の違いについて紹介します。
ハクサイの収穫時期は寒さの厳しくなる12月頃まで
秋まきのハクサイは植え付けが遅れると結球しなくなるため、栽培に適した時期が非常に限られているのが特徴です。
一般的なハクサイの収穫時期は寒さの厳しくなる12月頃までといわれています。
この頃までに結球が完了していなければハクサイの栽培は失敗ということになりますね。
ただし、12月の時点で結球が完了していなければ必ずしも失敗というわけではないのが実際のところで、WEB上の情報ではちょっとあいまいになってしまっていますので要注意となります。
ハクサイの結球は外葉が15枚程度になると始まる
ハクサイの結球は外葉の枚数が15枚ほどまで増えるとようやく始まります。
上の写真はようやく葉が立ってきて結球が始まりだした頃ですが、外葉が光合成をしっかりと行うことでハクサイとして食べる結球した部分が成長するようになります。
これは植物のホルモンであるオーキシンという物質による作用になります。
結球温度は最低5℃、適温は13℃程度
外葉の枚数が十分に増えて結球が始まったとしても、次は結球に適した温度であるかどうかがポイントになってきます。
これがハクサイの定植が遅れると結球しないといわれる理由です。
定植が遅れ成長も遅れるとやっと結球できるだけの外葉を準備できても、すでに寒さの厳しい冬になっていて結球に適した温度ではないから結球が進みません。
WEBで情報収集しているとここまでの情報で止まることが多いですが、よく考えてみてください。
真冬だからって常に5℃以下とは限りませんよね?
つまり、収穫期を迎えて結球が完了していなかったとしてもまだあきらめるのは早いということです。
気温の下がる12月頃までに結球がはじまっていれば、冬の間でもゆっくりと結球が進む
こちらが1月現在の我が家のハクサイですが、11月頃と比べると結球が進んでいるのがわかりますね。
まだまだ芯が詰まっているわけではないので収穫はできませんが、ゆっくりですが結球が進んでいます。
というのも、私は九州地方に住んでいるので冬場であっても日中は結球適温くらいまでは気温が上がります。
さすがに朝晩は冷え込みますが、昼間はほんのり温かい程度の気温までは上がってくれるので少しずつ結球が進んでくれているんですね。
つまり、九州地方のように冬場であっても結球適温まで気温が上がる地域であれば、寒さが厳しくなるまでに結球可能な外葉の数まで成長させることさえできていれば冬場であっても結球が進んで収穫できる状態になる可能性があるということになります。
暖地の収穫時期は11月~2月頃までとなっているのもポイント
まだまだ結球は十分ではありませんが、少しずつ結球が進んでいってくれているので何とか収穫までこぎつけられるかな?と期待しています。
トーホクさんなんかの種の袋に載っているハクサイの栽培カレンダーをよくよく確認してみると、暖地の収穫時期は11月~2月頃までになっています。
つまり、暖地であれば2月頃まで成長が期待できるってことなんですね。
もちろん、外葉が十分に成長していることが条件ではありますが、WEBの情報だけを鵜吞みにしていたら見落とすところでした。
暖地であればあきらめずにハクサイが結球するまで育てよう
今回はハクサイが冬の間でも結球が進む場合と進まない場合について紹介しました。
ハクサイが結球する条件は、
- 外葉が15枚以上に成長していること
- 結球適温:5~13℃程度であること
となります。
暖地であれば寒さの厳しい冬場であっても結球適温まで気温が上がるのでゆっくりとですが結球が進むことが期待できます。
寒くなりはじめる11月頃までに結球がはじまっていればなんとか収穫までたどり着ける可能性があります。
外葉の枚数が足りていることと結球適温であるかどうかの条件付きではありますが、冬までに結球しなかったハクサイの結球が進む可能性があります。
あきらめずに栽培を続けるメリットがあるかもしれませんので参考にしてみてください。
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