1月は秋野菜の収穫も終わりになってきて、畝が空きだすころですね。
何度もいっている気がしますが、家庭菜園の限られたスペースだと畝が空いているのはなんだかもったいない気分になってしまいます。
とはいっても1月や2月から種まきして栽培をはじめられる野菜はかなり限られていますし、発芽=成功でもないので注意が必要です。
ということで今回は1月・2月種まきでも栽培できる野菜とやめた方がいい野菜について紹介します。
【初心者でもできる】踏み込み温床の作り方と2月から始める夏野菜の育苗
1月・2月は寒さが厳しいので耐寒性の高い野菜を栽培する
1月・2月は1年で最も寒い季節です。
野菜は基本的に暖かい時期に育てているイメージが多いと思いますが、寒い冬場は野菜の成長もゆっくりになってしまいますし、寒さに耐えられずに枯れてしまう野菜も出てくるくらいです。
春・夏まきの野菜に比べると種さえまいておけば勝手に育つとはいいにくいのが冬まきして育てる野菜の特徴です。
仮にうまく発芽したとしても、いつまでたっても小さな姿でいつになったら収穫しておいしくいただくことができるのか心配になってしまうほどです。
ですが、1月・2月の種まきでも栽培できないことはないので空いた畝を有効活用したい方はぜひ目を通してください。
2月からは夏野菜の種まき~育苗をスタートする
2月に入ると夏野菜のトマトやピーマン、ナスなどの苗作りがはじまります。
といっても、種から発芽させて苗を作る場合の話であって、ホームセンターで苗を買ってきて育苗をスタートするわけではありませんよ。
夏野菜は収穫期間が長いので、できるだけ早く大きく育てることで収穫量を増やすことができます。
しかし、2月はまだまだ寒さが厳しいので普通に種まきしていてもなかなか発芽しませんし、発芽してからも成長しません。
簡易的なビニールハウス、できるならば温床の上にビニールハウスを作ってあげれば春先くらいの気温で栽培することができるので夏野菜であっても着実に成長してくれます。
手はかかりますが、自分で準備した苗で夏野菜の収穫を楽しむのも家庭菜園の醍醐味。
興味のある方は試してみてください。
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1月・2月に種まきできる野菜
それでは寒さの厳しい1月・2月でも種まきができる野菜を見ていきましょう。
どんなに成長の早い野菜でも収穫までは2ヶ月ほどはかかることを考えると、1月・2月に種まきした野菜の収穫時期は暖かくなってくる春先の3月~4月頃となります。
春は花がたくさん咲きますよね?
つまり、春はとう立ちのシーズンでもあるので耐寒性がある野菜でも種まきには適さない可能性もあるということですのでご注意ください。
1月に種まきできる野菜
- 小松菜/チンゲンサイ/ルッコラなどのアブラナ科葉物野菜
- ホウレンソウ
1月に種まきができる野菜はあまり数が多くなく、小松菜やチンゲンサイ、ルッコラなどのアブラナ科の葉物野菜やホウレンソウになります。
葉物野菜であれば寒さで生育が遅かったとしてもある程度の大きさに育ってくれれば食べることができます。
春はアブラナ科の開花時期、つまりとう立ちシーズンとなりますが葉物野菜であればとう立ちが始まる前に収穫して食べることができますね。
1月に種まきしない方がいい野菜
- ニンジン ※保温環境なし
- 大根やカブなどのアブラナ科根菜類 ※保温環境なし
1月に種まきしない方がいい野菜はニンジンと大根やカブなどのアブラナ科の根菜類になります。
ニンジンは一定の大きさに成長してから低温にあうことでとう立ちしてしまいます。
1月に種まきするとまだ寒さが残っている2月頃にはとう立ち条件である一定の大きさまで成長してしまいます。
一定の大きさというのが結構小さいのが意外と盲点で、昨年は1月頃の寒い季節に種まきしたニンジンが軒並みとう立ちしてただの種取り用にしかなりませんでした。
大根やカブなどのアブラナ科の根菜類も考え方は似ています。
アブラナ科の野菜は種まきの段階から低温にさらされるととう立ちの条件を満たしてしまいます。
とう立ちして花を咲かせる前に収穫サイズまで成長してくれればいいですが、冬場はどうしても成長がゆっくりになってしまうので、大根やカブなどの少し大きめサイズの野菜は十分に成長しきる前にとう立ちしてしまう可能性が高いので、種まきはもう少し暖かくなるまで待ちましょう。
2月に種まきできる野菜
- 小松菜/チンゲンサイ/ルッコラなどのアブラナ科葉物野菜
- 大根やカブなどのアブラナ科根菜類
- ニンジン
- ホウレンソウ
- ジャガイモ
- ナスやトマトなどのナス科の夏野菜 ※トンネルマルチ or 温室栽培限定
2月になると春はもう目の前に迫っているので大根やアブラナ科の根菜類の成長もだいぶ早くなってきます。
ニンジンもとう立ち条件の一定サイズに育ってくるころには暖かくなってきているので種まき可能です。
ただし、トンネルマルチやベタ掛けするなどしてできるだけ地温を高く保ってあげる必要があります。
種まきをはじめられますが、温度管理を間違えるととう立ちしてしまうので注意してください。
アブラナ科の葉物野菜も種まきできますし、ホウレンソウも大丈夫ですがとう立ちしにくい晩抽性のタイプを選んでおくのがベターです。
そして、2月からは夏野菜の定番ナス科野菜の種まきがはじまります。
ジャガイモは2月中旬あたりから種イモの植え付けをはじめることができます。
ただし、ナスやトマトなどはビニールや温室などで春先くらいの気温に保ちながら種まきして育てる必要があります。
保温できないのであればまだまだ種まきには早すぎるのでもう少し暖かくなってから種まきするか、ホームセンターで苗を購入するのがベターです。
2月に種まきしない方がいい野菜
- ニンジン ※保温環境なし
- 大根やカブなどのアブラナ科根菜類 ※保温環境なし
2月に種まきしない方がいい野菜はニンジンや大根、カブなどですので1月と同様です。
ただし、トンネルマルチやベタ掛けなどで地温を高く保つことができるのであれば種まきも可能です。
ニンジンも大根・カブも低温条件で簡単にとう立ちしてしまうので家庭菜園で栽培するには1月・2月の環境では難易度が高くなります。
種まきするならとう立ちしてもOKくらいの気持ちで臨むのがおすすめです。
1月・2月も家庭菜園を楽しもう
今回は1月・2月に種まきできる野菜とやめておいた方がいい野菜について紹介しました。
1月・2月はまだまだ寒さが厳しく、そして種まきしても春先のとう立ちシーズンへ向けて暖かくなっていく頃が収穫期となるので家庭菜園で栽培を楽しむには少し難易度の高いシーズンになります。
葉物野菜であればとう立ちがはじまってしまっても収穫してしまえばよいですが、根菜類は十分に大きくならずにとう立ちしてしまう可能性もあります。
温度管理に自信がないけど家庭菜園を楽しみたいという方は葉物野菜に限定して種まきするのがおすすめです。
とう立ちリスクもわかった上で根菜類の種まきにチャレンジしてみるのもまた楽しいですね。
ぜひ参考にしてみてください。
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