夏野菜の定番といえばトマトですが、同じナス科のナスやピーマンなどに比べると早めに収穫が終わるので秋野菜のタイミングで畝があくことになります。
じゃあ、秋野菜なら何でも植えていいかというと相性があるのでトマトの後作として植えるのに適した野菜とそうでない野菜があります。
ということで今回はトマトの後作で植えたいおすすめの秋野菜について紹介します。
トマトの栽培後にはセンチュウが増えている可能性がある
トマトなどのナス科の野菜はネコブセンチュウの被害を受けやすい特徴があります。
うちの家庭菜園でも上の写真のようにオクラの根が若干ながらネコブセンチュウの被害を受けたことがあります。
ネコブセンチュウの被害にあうと水分・養分の吸収が悪くなり、結果として生育不良に繋がります。
生育不良ですめばまだいいですが、最悪の場合は枯れてしまうことになりかねません。
家庭菜園の限られたスペースで栽培を楽しむためには、たった一株のセンチュウ被害であってもショックは大きいですよね。
野菜作りの上ではセンチュウ対策は避けて通れないのでナス科の野菜がセンチュウ被害にあいやすいことは覚えておきましょう。
根を食べる野菜はトマトの後作にはおすすめできない
根を食べる野菜といえば根菜類です。
代表的な根菜類はニンジンや大根ですが、ニンジンや大根のような根を食べる野菜はセンチュウがいると表面がブツブツになってしまうので要注意。
つまり、ニンジンや大根はネコブセンチュウが増えやすいトマトの後作としてはおすすめできません。
ネコブセンチュウの被害にあっても食べられないわけではありませんが、生育にも影響がある上に見た目まで悪くなってしまうことを考えると、あえてトマトの後作にニンジンや大根を植えようとは思いませんよね。
タマネギは葉茎野菜で殺菌作用もあるので後作におすすめ
タマネギは根菜類のように感じてしまいますが、実際に食べている部分は根っこではなく葉の部分なので根菜類ではなく葉茎野菜になります。
地面に埋まっている丸い部分は根っこではなく葉になるんですね。
この写真を見てもらってもわかるように、確かにいつも食べている丸い部分の下の方にちゃんと根がついています。
このタマネギが持つ殺菌作用は根によって来る拮抗細菌による効果です。
このタマネギによって来る拮抗細菌はフザリウム病を抑制する効果があるのですが、立ち枯れ・萎凋(いちょう)・根腐れ病などに対して効果があります。
残念ながらセンチュウを忌避する効果はないようなのでトマトなどのナス科植物の後作として最適というより、一般的にタマネギの拮抗菌による病気予防効果が期待できるということですね。
同じユリ科ネギ属のニンニクやネギも同様の効果が期待できます。
秋の葉物野菜(ハクサイ/ホウレンソウ/春菊など)は全般的におすすめ
トマトの後作には秋の葉物野菜全般はおすすめできます。
センチュウは増えやすい傾向なのでその点はデメリットですが、トマトはアレロパシー効果が強く株元に雑草が生えにくい特徴があります。
背が高くなるので日当たりも悪くなりやすいのも影響して確かに他の野菜に比べると株元がすっきりしているのが特徴です。
この結果として病害虫の幼虫が減りやすくなるので葉物野菜の栽培にはメリットとして働くことになります。
カメムシ・アオムシは葉物野菜の大敵ですがこれらはネットを張れば防ぐことができます。
問題はネットを張ってもいつの間にか葉を食い荒らしているヨトウムシ類なんですが、このヨトウムシ対策にトマトのアレロパシー効果がうまく作用すると考えてください。
効果抜群とはいえないかもしれませんが、効果があることは確かです。
トマトの後作はタマネギや葉物野菜を植えよう
今回はトマトの後作におすすめの秋野菜を紹介しました。
トマトなどのナス科野菜の土壌にはセンチュウが増えやすいのでニンジンや大根などの根菜類は悪影響を受けやすいのでおすすめできませんが、タマネギなどユリ科ネギ属全般や秋の葉物野菜は問題なく植えることが可能です。
ざっくり考えるなら根菜類以外を植えればOKということになります。
トマトの後作の後作まで考えるのであればタマネギあたりを植えておくのがベターかな、と感じるので私はたまねぎで決定しています。
葉物野菜の難易度が高いことを考えればトマトの後作には比較的栽培の簡単なタマネギが1番おすすめです。
悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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