夏野菜の定番!ナスとコンパニオンプランツの定植方法

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ナスの定植

夏野菜の定番のナスですが、今年は昨年取った種からうまく発芽させて苗を作ることができました。

さらに、育苗も順調に進んでホームセンターで売られている苗とそん色ないくらいのサイズに育ってきたのでそろそろ定植してあげる必要があります。

ただ、よく育った苗かというと少し元気がないといいますか、簡易的な温室の中だったため若干過失気味な中で育ててきたため軟弱そうな苗ではありますので不安要素はありです。

ナスは背丈が高くなるので、株元スペースも活用してコンパニオンプランツも一緒に定植してあげると家庭菜園の限られたスペースを有効活用できるのがうれしいですね。

ということで今回は夏野菜の定番のナスとコンパニオンプランツの定植方法について紹介します。

 

ナスは寒さも気にならなくなる5月上旬から植え付ける

ナスは4月のまだ寒さが残る時期に植え付けると霜にやられて生育が悪くなる可能性があるため、十分に暖かくなってきた5月上旬頃からの植え付けがおすすめです。

4月に植え付ける場合は四方をビニールで覆う行灯(あんどん)で囲って温度を高く保ってあげる方法もありますが、家庭菜園レベルだとあまり見かけない気がします。

育苗期間も長く種から育てる方は少ないと思いますので、十分に暖かくなってきたらホームセンターに行って苗を購入→定植の流れが1番手間が少ないでしょう。

 

定植の目安は1番花が咲き始めたタイミングですが、これはトマトなんかも同じですね。

個人的にはものすごくこだわる必要はないように感じますし、私のように週末しか時間を取れない方の場合は苗の生育に合わせて定植するのは難しいと思います。

5月に入って十分に気温が上がってきてから定植するというのを目安くらいに考えておきましょう。

ポットの苗をばらしてナスの苗を定植準備をする

ポットのナスの苗をばらす

ナスは定植時の株サイズもそこそこ大きいため、根張りも上の写真のようにしっかりとしています。

うちの育苗スタイルだと育苗スペースの都合でついつい1つの育苗ポットに複数の苗を育ててしまうので、毎回ばらしてからの植え付けになってしまいます。

ナスは水を欲しがる野菜なので定植後にしおれてしまわないように注意する必要がありますので、ポットの苗をばらしてから定植する場合はできるだけ短時間で定植を済ませてしまいましょう。

ナスの株間距離は50~60cmを目安に定植する

ナスの定植

ナスは3仕立てで育てていくのがオーソドックスな栽培方法です。

収穫しては切り詰めて、収穫しては切り詰めて・・・と繰り返していくことで最終的には結構な大株に育ちます。

ナスの株間スペースは近すぎると大混雑になってしまうので50~60cmを目安に定植しましょう。

トマトだと上に伸びていくので密植してもそれほど邪魔にはなりませんし、日当たりの影響も少ないですがナスの場合は横に広がる形で葉を広げていくので株間距離はしっかりと取っておいた方が生育への影響が少なくなります。

接ぎ木苗の場合は植え付け深さに注意する

ナス科の野菜は連作障害が出やすいので前回のナス科野菜を栽培してから3年くらいは間隔をあけてから栽培したいところです。

といっても家庭菜園の場合はスペースが限られているので、毎年ナスを栽培したい場合は栽培間隔なんてあけていられないですよね。

そんな際には連作障害の出にくい接ぎ木苗を購入するのがおすすめですが、接ぎ木苗を深植えしてしまうと台木にしようしているナスの方から脇芽が出て生長してしまう可能性があります。

 

台木として使われるのはトルバムビガーというスズメナスが使われているのが一般的なようで、ナスはナスでも全然見た目が違います。

気になる方は「トルバムビガー 食べる」で検索してみてください。思っていたのとは全く違うナスですよ。

接ぎ木苗のナスを深植えするとうっかりスズメナスのトルバムビガーができてしまう可能性があるので、接ぎ木苗を購入する場合は深植えしないように注意して定植してください。

 

 

コンパニオンプランツとしてマメ科の枝豆を混植

ナスと枝豆の混植

ナスのコンパニオンプランツはたくさんありますが、それぞれ目的の違ったコンパニオンプランツになります。

  1. マメ科:枝豆・ラッカセイ・いんげんなど → 根粒菌による生育補助
  2. ヒガンバナ科:ネギ・ニラなど → 青枯れ病や立枯れ病の病気予防
  3. シソ科・セリ科:バジル・大葉・パセリなど → 害虫忌避

個人的にはナスはピーマンとは違って害虫が少ないイメージなので害虫忌避目的のコンパニオンプランツはいらないかなと考えています。

病気予防と生育補助の両方を狙ってコンパニオンプランツを植えることができればベストなんですが、マメ科とヒガンバナ科の野菜は混植には向かないので、植えるならばどちらかのコンパニオンプランツに絞って植えるようにしましょう。

 

今回は生育補助を優先して枝豆を混植しました。

ラッカセイの予定でしたがなかなか苗ができあがらなかったので、少し背丈が高くなりすぎるかもしれませんが枝豆の根粒菌が頑張ってくれるのを期待します。

定植が終わったらナスに支柱を立てる

ナスに支柱を立てる

ナスは背丈も大きく成長するので支柱が必要です。

さらに、植え付け直後はまだ根もしっかり張り切れていないので風にあおられて倒れないようにする必要もあるので、植え付けと同じタイミングで支柱まで立てておくようにしましょう。

ナスの茎と支柱は八の字結びで固定することで茎が生長して太くなっても締まってしまう心配がないのでおすすめです。

 

最後に水をしっかりとあげてから乾燥対策に草マルチをして定植完了です。

できる限り自然農に近い形を目指しているのでマルチは使わずに草マルチで代用します。

マルチほどの保温効果や除草効果はありませんが、草マルチでも適度な保温・保湿と分解されて土に戻る過程で有機物の補給もできるのでおすすめです。

ナスとコンパニオンプランツを混植しよう

今回は夏野菜の定番のナスとコンパニオンプランツの枝豆の定植を紹介しました。

昨年は失敗しましたが、今年はしっかりと種からナスの苗作りを成功させることができたので満足していますが、育苗はちょっと過湿気味に育ててしまったせいか弱さが見える苗になってしまいました。

定植してからうまく活着してくれるかは不安ですが、気候になじんでうまく成長してくれるのを期待しています。

ナスは背丈が高くなって株元がスッキリとするのでコンパニオンプランツを混植しやすいのが特徴ですので、ナスだけを単植するのではなくマメ科野菜などのコンパニオンプランツも一緒に植えてみてください。

icon-caret-square-o-rightコンパニオンプランツも混植。トマトの定植方法

 

コンパニオンプランツも混植。トマトの定植方法
今年も種から育てている定番の夏野菜のトマトですが、まだ植え付け時期には少し早いですが苗がかなり育ってきたのでさすがに定植してあげないといけない状態です。 昨年も十分な収穫ができましたが、トマトに追われるほどの収穫量ではなかったので今年は少し苗を多めに植えてトマトを堪能したいと考えています。 トマトといえばコンパニオンプランツとしてバジルを混植するのが定番ですが、今回はマメ科野菜も一緒に混植して畝の多様性にも配慮していきたいと考えています。 ということで今回はトマトとコンパニオンプランツの定植について紹介します。

 

icon-caret-square-o-right空間を有効活用できるトウモロコシとメロン・マメ科の混植方法

 

空間を有効活用できるトウモロコシとメロン・マメ科の混植方法
トウモロコシは背丈が大きく成長する野菜ですが、株元はスッキリとしていてほかの野菜との混植にはもってこいです。 選択肢はいろいろと考えられるのですが、縦に伸びて株元スッキリのトウモロコシはとにかく混植がしやすいのでおすすめです。 ポタジェガーデンとまではいきませんが、今年のトウモロコシの畝はかなり多様性のある畝に仕上がりましよ。 ということで今回は空間を有効活用できるトウモロコシとメロン・マメ科の混植方法について紹介します。

 

icon-caret-square-o-right自然では起こらず畑だと起こる矛盾。連作障害って結局なんなの?

 

自然では起こらず畑だと起こる矛盾。連作障害って結局なんなの?
今回のテーマは「連作障害」です。我が家は大きな畑があるワケではなく家庭菜園レベルです。家庭菜園の場合、スペースが限られているので輪作年限を意識して畝をたてていくのがかなり難しいですね。夏野菜はナス科とウリ科ばっかりですし、ナス科とウリ科をめいっぱい栽培してしまったら翌年からはどうしたらいいの…?というのが正直な感想です。ということで今回は家庭菜園のような限られたスペースで野菜を育てていくためには避けては通れない連作障害について掘り下げていきます。

 

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