みずみずしくて甘みもあって美味しいトマトはお家でも育てやすいですよね。
プランターで育てやすいミニトマトもいいけど、大きなトマトも育ててみたい。
そんな欲求がフツフツとわいてきたので実際にチャレンジしてみたいと思います。
苗を買ってきて育てるのでは面白くないので種から育ててみたい・・・けど種から育てるのは難しそう。
そんなイメージが多いかもしれませんが、私は5年近く種からトマトを栽培してきてコツもわかってきたので今ではそれほど難しくはなくなってきました。
ということで今回はトマトを種から育てるのは難しい?種から育てるトマトの発芽方法についてご紹介します。
発芽させるためにトマトの種を集める
まずはトマトの種を集めましょう。
スーパーで買ったトマトでもOKですので、食べる前に種をスプーンでよけておきます。
家庭菜園であれば10株もあれば十分な収穫ができるので、トマトの種は20個ほど取っておきましょう。
これだけでトマトを種から発芽させて育てる準備はほぼ完了です。
発芽抑制物質が含まれているトマトの種の周りの果肉を洗い流す
トマトの周りにはジュレのような果肉がついているので洗い流してできるかぎり取り除きます。
キウイの実生の時と同じですが、トマトについても発芽抑制成分についてハッキリとしたソースが見つかりませんでしたが、トマトの果汁には発芽抑制成分が含まれている可能性が高いので果肉は丁寧に洗い流しておくのがベターです。
種をざるに移してから指の腹を使って押し洗いすると果肉が取れやすかったです。
ミニトマトだとちょっと種が小さいので注意が必要ですが、ミディアムトマトや大玉トマトの場合はざるのメッシュよりも種のサイズが大きいので洗いやすいですね。
水を含ませたキッチンペーパーの上にトマトの種をまく
果肉の洗い流しが終わったら水を含ませたキッチンペーパーの上にトマトの種をまきます。
トマトは嫌光性種子(けんこうせいしゅし)なので土にまく場合は上から土をかけてあげるようにしましょう。
キッチンペーパーの上で育てる場合は上からアルミホイルなどを被せてあげるだけで遮光できます。
もちろん、キッチンペーパーの上に種をまきっぱなしにしておいても発芽しないわけではないですが、トマトが嫌光性種子であることは間違いないのでアルミホイルでカバーしてあげるのがおすすめです。
トマトの発芽率はかなり高く、発芽に要する時間も短いためキッチンペーパーに種まきした場合は1日おきにこまめに観察するようにしてください。
放置しすぎると根が伸びすぎてキッチンペーパーから取り除きにくくなります。
芽が出始めたタイミングで育苗ポットに移してあげるのがおすすめです。
トマトの種まきから2日後:発芽を確認
種をキッチンペーパーの上にまいてからわずか2日でかなり多くのトマトの種から発芽を確認。
今回は暗い場所に置いていたわけではありませんので、嫌光性であっても必ずしも暗くしてあげないといけないわけではないようです。
もうしばらく芽が伸びるまでキッチンペーパーの上で育ててみます。
トマトの種まきから4日後:芽がかなり伸びてきました
発芽後4日目です。
トマトの芽がかなり伸びてきて、双葉を広げそうなくらいまで成長しました。
バラツキはありますが、ざっと発芽率は8割くらいなのでかなり優秀です。
毎年、キッチンペーパーで発芽させてから育苗ポットに移してトマトの栽培をしていますが、トマトは発芽も早くて発芽率も高いので夏野菜の中でもかなり栽培しやすい印象です。
ある程度成長したので発芽したトマトの種を育苗ポットに移植しましたが、根が思いのほか伸びていて、キッチンペーパーに食い込んでしまっています。
トマトは生育がかなり旺盛なので、いつまでもキッチンペーパーにおいておくと根がキッチンペーパーに絡んでしまって取り除くのが面倒になります。
少々根が切れても大丈夫といえば大丈夫ですが、生育への影響を考えると発芽を確認したらすぐに育苗ポットに移してあげるのがおすすめです。
とりあえず今回は、キッチンペーパーごと破ることで無事にポットに移すことができました。
トマトの種まきから2週間後:きれいな双葉になりました!
種から発芽したトマトの種をキッチンペーパーから植え替える時に根がちぎれてしまったりもしましたが、無事活着してくれました。
きれいな双葉に成長してくれています。
発芽率がかなり高かったので一度にすべてのトマトの苗をキッチンペーパーからポットに移すことができなかったのですが、土に植え替える時期がずれると成長に差が出てきました。
キッチンペーパーの上だと水分しかないので発育を促す栄養分が不足してしまったことが原因と考えられます。
発芽してしまったら日が当たった方が生育にもプラスに働くので、トマトの種が発芽したらすぐにキッチンペーパーから植え替えてあげましょう。
どれくらいの差が出たかは種から発芽したトマトの苗の植え替えタイミングにまとめましたので参照ください。
【初心者でもできる】種から発芽したトマトの苗の植え替えタイミング
トマトの種まきから1ヶ月経過:茎も太く、1番花が咲きそうなくらいに成長しました!
トマトが発芽して1ヶ月経過しましたが、かなり立派に育ちました。
もうすぐ1番花でてくるかな?というくらいですね。
ホームセンターで購入する苗よりも立派なレベルに育ってきましたので、あとはしっかりと脇芽かきをしていけば問題なさそうです。
欲張ってこのサイズのプランターに3本植えているのは心配ですが、まずはきれいな1本仕立てにしていければと思います。
私は脇芽かきを忘れがちなのでサボらないようにしないといけませんね。
トマトの種まきから1.5ヶ月経過:芽かきを忘れた結果、生い茂りました。
大雨が続いたことなどもあり、なかなかゆっくりとトマトの世話をすることができなかった結果、脇芽が脇芽といえないほどに成長した状態になっていました。
食卓に並んでいたトマトの種から発芽させたこともあり、もともとの姿がわからなかったのですがかなり大きくなる模様。
ミニトマトとは葉のサイズからかなり違います。
ポツポツと花を咲かせ始めました。
トマトは1番花を実らせることが豊作への第一歩なので大切に育てていきたいですね。
栄養成長と生殖成長
- 栄養成長:茎を太くしたり葉を生い茂らせる
- 生殖成長:花を咲かせ、果実をつける
この成長には2つの違いがあり、トマトの場合は1番花からしっかりと果実を実らせることで生殖成長を促すことができます。つまり、実をつけやすくなるということ。
その分、苗自体の成長に影響が出てしまうので苗の状態も見ながら判断しましょう。
できれば大量に収穫したいので1番花は実ってほしいんですが、なにやら最近は虫が少ないような気がします。
夏まっさかりな気温になってきたことも影響しているんでしょうか?
少しだけ不安ではありますがもう少し様子を見てみます。
トマトは簡単に種から発芽させて育てることができます
今回は種から育てるトマトの発芽方法を紹介しました。
夏野菜といえばトマトといっても過言ではないくらいポピュラーな野菜ですが、赤く完熟した状態で売られているのでトマトは種を採取して育て始めるのにおすすめです。
種から育てて収穫したトマトは購入したトマトや苗から育てたトマトよりも手間暇がかかっている分美味しく感じるはずです。
味もほとんど変わりませんし、むしろ収穫したてのフレッシュなトマトを食べることができるのでこっちの方がおいしいかもしれないくらいです。
トマトはキッチンペーパーの上で種から簡単に発芽させることができるので、はじめるまでのハードルもかなり低いのがメリットですね。
トマトは種から育てても難しくはありませんので、興味のある方はぜひ試してみてください。
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