1度定植すると放っておいてもどんどん増えていくくらい生育旺盛なブラックベリーですが、シュートで増やさなくても挿し木で増やすことも可能です。
まぁ、ブラックベリーは放っておいても勝手に増えていくような植物なのであえて挿し木する必要もないかもしれませんが、たとえば知人からブラックベリーの枝をもらって挿し木で苗作りして栽培していくなんていう方法も比較的簡単にできるのがブラックベリーの嬉しいところ。
ということで今回は簡単に増やせる!ブラックベリーの挿し木方法について紹介します。
地下茎で増えない!?休眠中に済ませておきたいブラックベリーの植え付け
ブラックベリーは剪定した枝でも挿し木ができる
ブラックベリーはバラ科の植物で、とても生育が旺盛なのが特徴です。
ブラックベリーに限らずバラ科の植物は生育が旺盛で挿し木も比較的成功しやすい印象があります。
イチゴもバラ科ではありますが、イチゴは木というよりも草花の方になるので暑さに弱く、夏場に枯れてしまうことも多いですがブラックベリーやラズベリー、野バラなんかは夏でもピンピンしていますね。
そんなブラックベリーなので挿し木も比較的成功しやすい分類になります。
まぁ、なぜ挿し木の記事を書くことになったのかといいますと・・・上の写真は剪定したブラックベリーの枝ではなく、剪定されてしまったブラックベリーの枝なんですね。
しかも、伸びた不要な枝を剪定したのではなく、地際からバッサリと刈り込んだものです。
・・・妻が知人を家に呼ぶからとせっせと芝刈り・草刈りをしてくれていたのですが、我が家のブラックベリーはまだ定植したばかりでそんなに成長していないこともあり、バッサリとやられてしまう可能性があると思ってブラックベリー周辺の草刈りは私があらかじめ済ませていました。
ところが、なぜか草刈りの終わったブラックベリーの周りをもう一度、ポータブル草刈り機できれいに刈りなおしてくれていたんですね・・・
その結果が上の写真なわけです。地際からバッサリと刈り取られていたのでさすがのブラックベリーも復活は厳しそう。
やむなくブラックベリーの挿し木をして復活の準備を進めることになりました。
長さ10~15cmを目安にブラックベリーの枝をカットする
悔やんでいてもどうにもならないので刈り込まれたブラックベリーの枝を使って挿し木をしていきます。
挿し木に使う枝は10~15cm程度でOKですので、ブラックベリーの枝をちょうどよい長さにカットします。
カットした先端は土の中に差し込むことになるのであまり短い枝はほとんど土に刺さってしまうことになるのでよくありません。
長すぎても発根するまでとしてからの水の吸い上げで負担になってしまうので10~15cmを目安に切りそろえましょう。
ブラックベリーの発根は枝葉の付け根の部分からするそうなので、上の写真のように枝葉の2~3cm下くらいを斜めにカットするのがおすすめです。
カットしたブラックベリーの枝の土に刺す側を斜めにカットする
カットしたブラックベリーの枝の土の中に刺し込む側は斜めにカットして断面積をUPさせます。
こうすることで水を吸い上げやすくすることができます。
絶対にやっておかなければならないわけではありませんが、挿し木を成功させる確率を上げるためにもやっておきましょう。
今回はなんとしても成功させておきたい挿し木なのでしっかりと先端をカットしていきます。
カットしたブラックベリーを土に刺してしっかりと水やりする
ここまでくればあとはカットしたブラックベリーの枝を土に刺して水をたっぷりあげれば完了です。
葉は落としても落とさなくてもかまいませんが、カットした枝の吸水力は高くないので時期に落ちてしまうと思います。
少しでも光合成してくれればな、と思い葉は残していますが時間の問題ですかね?
あとは土が乾燥しないように定期的に水やりをして挿し木したブラックベリーの枝から発根するのを待ちましょう。
もうここからは運試し状態なので乾燥しないように見守りながら水やりするだけです。
枯れたかどうかは枝の色を見ることでわかります。
葉がすべて落ちて、そこから新芽を伸ばしてきだしたならば無事発根していると判断しましょう。
春を迎えて挿し木したブラックベリーから新芽が出てきた
冬の間はブラックベリーも休眠期なので変化がなくて挿し木が成功しているのかよくわかりませんでしたが、春になって新芽が出てきてようやく安心できました。
一応写真に収めてみましたが、雑草の方が目に留まってしまうのですがしっかりとブラックベリーの新芽も出ています。
ただ、残念ながらこの育苗ポッドでは1本だけ芽が出ていて、残りの2本からは芽が出ていないので成功したのは1本だけということになりそうです。
今回ブラックベリーを挿し木したのは3ポット合計10本ですが、新芽が確認できたのは3本です。
成功率3割が上出来かどうかはわかりませんが、普通はもっとしっかりとした枝を使って挿し木をすることを考えれば上出来な気がしますね。
とりあえず、ブラックベリーの挿し木は成功ということでOKですね。
挿し木をしてブラックベリーを増やそう
今回はブラックベリーの挿し木方法について紹介しました。
草花の挿し木は枯れてしまいやすく、少し難しいですがブラックベリーのような木の挿し木は比較的成功しやすいです。
特にバラ科の植物は挿し木が簡単な方なのでおすすめです。
ただ、ただでさえ生育旺盛なブラックベリーを挿し木して増やす機会がどれだけあるのかなぁ…。
1株だと思ったほど大きくならないかもしれないので、2株に増やすために挿し木するといった感じですかね?
暑さもだんだん和らいできて挿し木しやすいシーズンになってきました。
ぜひ試してみてください。
【初心者でもできる】ミカン(甘夏・晩柑・グレープフルーツ)の種から育てる実生方法
コメント