我が家のキッチンの蛇口はシングルレバー混合栓といって、レバーの位置を調整するだけで水とお湯の割合を調整して出てくる水の温度を調整することが可能です。
水とお湯の中間あたりにレバーを持ってくるとカチッといってお湯が混ざり始めた音がするのですが、中間位置よりもかなり上側のほとんどお湯のところまでレバーを動かしても出てくるのは多少はぬるくなった水でした。
温度調整が聞いていない気がするので点検したところ、シングルレバー混合栓の温度調整の原理がわかったのでなんでうまく温度調整ができないのか納得できました。
絶対に同じ理由で困っている方はいると思いますので簡単に紹介していきます。
ということで、今回は台所の蛇口(シングルレバー混合栓)の温度調整をする方法を紹介します。
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台所の蛇口のシングルレバー混合栓は水とお湯を混ぜて温度調整している
まずは台所の蛇口のシングルレバー混合栓がどういった原理で温度調整をしているのかを紹介します。
水もしくはお湯が出てくる蛇口の出口は1つだけです。
上の写真のように、お湯側の目いっぱいレバーを動かしてからレバーを引けばお湯が出てきます。
逆に下側に動かしてからレバーを引けば水が出てくるのも知っての通りです。
では、中間位置になっているときに蛇口の中ではどのようになっているかというと、水とお湯が混ざり合っている状態です。
お湯に水が混ざればぬるくなるのはアツアツのお風呂をさますときによくやっている(最近はそれすらないかも)ので簡単に想像できますね。
台所の蛇口から出るお湯の温度がうまく調節できない原因
台所の蛇口から出るお湯の温度がうまく調節できない原因は2つほど考えられます。
- お湯が出ていない
- お湯と水の圧力のバランスが悪い
お湯が出ていないケースはそもそも温度調節の使用がありませんね。
流しの下にあるお湯の元栓が閉まっているのであればお湯が出ることはありませんので開けてあげれば改善します。
ただ、閉まっていることなんてほぼありえないと思うので、給湯器の故障が原因と考えるのがセオリーです。
次にお湯と水の圧力がバランスが悪いケース。
これが温度調整がうまくいかない主な原因になります。
賃貸などでよく見られる2ハンドル混合水栓をイメージしてもらったらわかりやすいのですが、
使っているのは同じ水栓で出てくるのがお湯と水で違うだけになります。
お湯と水のハンドルをそれぞれ前回にしたときの液体の出口のサイズは同じはずなのに出てくる勢いが全然違うことがありますね。
- お湯のハンドルを全開:勢いが弱い
- 水のハンドルを全開:勢いが強い
つまり、同じ全開でも出てきているお湯と水の量がちがう!
勢いが違う=出てきている量が違うということ。
このため同じだけハンドルを回したとしても混ざるお湯と水の量は1:1にはならないので、思っているより温かいお湯が出てこないことになります。
台所の蛇口のシングルレバー混合栓の温度調整方法
台所の蛇口の下側にはお湯と水を供給している大元の水栓があるので台所の下の収納スペースの扉を開けてみましょう。
基本的にお湯の水栓は全開、水の水栓は全開ではなく少しだけ絞っています。
お湯と水の水栓で開度がちがう理由水の水栓からは給水されている圧力(0.15~0.74MPaG)そのままで出てきます。
一方、お湯の場合は給湯器を経由して出てくるのでいったんタンクで水からお湯に温めたものが蛇口から出てきます。このため水に比べると圧力が低くなりやすい特徴があります。
タンクの設計圧力の都合上、給水される圧力のままで貯蔵することが難しいので減圧するからです。
最近では直圧式といって台所用のお湯をタンクを経由せずに直接温めて供給するシステムもあります。直圧式だと元の給水圧力のままで供給されるので、水と同じ圧力のお湯が出てくるメリットがあります。
お湯の温度調整がうまくいかないということは、水の水栓を絞っていてもまだ水の勢いが強い=量が多いということですので、水栓レバーを水の方に動かして水だけを出しながらバルブを回して水量を減らしていきましょう。
水圧・水量が自分で使う分に問題ないレベルまでは絞ってもOKですが、あまり絞りすぎるとチョロチョロとしか水が出てこなくなるので限界があります。
実際に水栓を絞って水量を減らしてみました。
これでちょうどお湯と同じくらいの水の出方なのですが、温度調整の幅はだいぶ広がったと思います。
それでも自由自在というほどに温度調整できるわけではないので、そもそもシングルレバー混合水栓である限り自由に調整できる温度の範囲は限られていると覚えておいてください。
水量のバランスを調整してシングルレバー混合水栓の温度調整をしやすくしよう
今回は台所の蛇口で多く採用されているシングルレバー混合栓の温度調整方法について紹介しました。
シングルレバー混合栓は水とお湯を混ぜて蛇口から出すことで温度調整をしていますが、水とお湯のバランスが悪いと温度調整がうまくいかないこともあります。
温度調整がうまくいかないほとんどのケースで水の量が多く(圧力が高く)、お湯の量が少ない(圧力が低い)ことが原因でぬるま湯が出そうなレバーのを位置であっても水になってしまいがちです。
もともとのお湯の水圧が低いケースが多いので、水量バランスを調整してたとしても調整できる範囲が限られていることもあります。
思った通りの温度調整ができるようになるのは難しいかもしれませんが、水の水栓を絞ってあげることで調整しやすくすることはできます。
なかなかうまく温度調整ができないと感じられている方はぜひ試してみてください。
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