お家のお風呂で露天風呂気分を味わいたかったためにお風呂のガラスを透明ガラスにしました。
坪庭フェンス塀を作るのが予想以上に大変そうで、材料を購入するだけでもかなり苦労しました、というのが前回までのお話でした。
今回は【DIYで作る】露天風の坪庭お風呂の目隠しフェンス塀の作り方 <製作編>ということで、基礎づくり〜木材の加工・取付までの流れを紹介します。
【DIYで作る】露天風の坪庭お風呂の目隠しフェンス塀の作り方 <準備編>はこちら!

目隠しフェンス塀の検討図を再確認
前回の準備編でも紹介しましたこの手書き検討図ですが、
- 柱は75×75mmの杉ディメンション材
- 梁は60×60mmの杉ディメンション材
で検討しました。
ざっくりと検討しただけですが、ベースはこれで進めています。
実際のところ、この高さでは目隠しフェンスとしては不十分なのですがまずはここまでのフェンスを完成させてしまいます。
購入した柱材にやすりがけする
購入した柱材は杉ディメンション材ですが、まずはこちらにやすりをかけていきます。
手でかけるには面積が膨大すぎますので電動サンダーは必須アイテムなので購入しておきましょう。
これがないとDIYなんですぐに諦めたくなってくるはずです。
やすりがけの狙いは、
- 木材の凹凸を整えて塗りムラを減らす
- 表面をある程度粗くして塗料が入りやすくする
この2つになります。
たとえば、表面がつるつるピカピカの木材には塗料を塗っても染み込み量が少なく、防腐効果も低くなりますね。
表面が粗ければその分塗料も染み込みやすくなるので防腐効果も高まります。
やすりがけ = 表面をきれいにする ≠ 滑らかにする
ではないというのが興味深いですね。
購入した柱材に防腐剤のキシラデコールを塗っていく
まずは柱用として購入した木材に防腐剤のキシラデコールを塗っていきます。
防腐処理をしないことにはフェンスを建てることができないので先に塗装しておくのがスムーズです。
ちなみに、キシラデコールの入れ物は食べ終わったインスタント焼きそばの容器です。
ワザワザ容器を買うのも面倒なのでちょっとした節約です。
ただし、カップ麺系の容器は1度使ってしまうと穴が開いてしまうので繰り返し利用はできません。
使い終わったら捨ててしまいましょう。

溶けてしまう原因はキシラデコールに含まれるベンゼンと思います。
穴が開いているのに気づかずにキシラデコールを入れてしまい、勿体ないことをしてしまった経験もあります。。。

使っていない陶器とかを利用するのもおすすめね!
キシラデコールをひっくり返してかき混ぜる
早速塗っていきたいのですが、キシラデコールを容器に出す前に缶ごとひっくり返してかき混ぜます。
フタがしっかりとしまっていることを確認してからひっくり返してください。
ひっくり返さないでもいいですが、しっかりとかき混ぜることを意識してください。
キシラデコールはしっかりと混ぜないと色が薄くなってしまうので要注意です。
角材にキシラデコールを塗っていく
さっそく角材にキシラデコールを塗っていきます。
上の画像を見てもらえるとわかると思いますが、ハケにたっぷりキシラデコールをしみこませてから塗り始めると液だれしたような感じになってしまいます。
キシラデコールは水性塗料なので塗っている感じとしては絵の具と同じです。
きれいに塗りたいならハケにつける塗料は少なめにしておいた方がベターです。

液だれのようになってもハケでなぞればきれいに伸びるので大丈夫です。でも、そのままにしてしまうと塗りムラになってしまうので気を付けましょう。
防腐塗料は全面に塗ってこそ期待した効果が得られるので端面も塗り忘れがないようにしっかりと塗っておきます。
端面=木口面と呼ばれる面で、年輪が見える部分になります。
木口面は塗料を吸い込みやすくなっているのでしみ込むだけしっかりと塗ってあげると防腐効果がたかくなりますね。
防腐剤は最低2度塗りする
キシラデコールは防腐性能を高めるためにも最低2回は塗るようにしましょう。
水性なので乾きも早いですが、できれば1日くらいは時間をおいてから塗っていきたいですね。
2度塗りの工程をはさむので意外と塗装時間をくってしまうのがネックですが、できる限り長く使っていくためにも必要な作業なので、ここは面倒くさがらずにやっておきましょう。
ちなみに、上の画像は2度塗りが終わった角材。
そして、下の写真が1度塗りだけの写真となります。
1度塗りよりも2度塗りの方が色が濃くなっていますね!
好みは分かれると思いますが、濃く重い色にしたい場合は重ねりしていくのがベターです。
基礎用の穴を掘って束石を置いていく
角材の塗装を済ませたら乾くのを待っている間に基礎用の束石の施工を進めていきます。
束石の施工手順はこんな感じ。
正直、この基礎工事が一番面倒ですし、きついのでやりたくなくなる作業です。
基礎の位置決めと水平出しがとにかく面倒でした。
しかし、基礎作りが一番大事な部分なので丁寧に進めていきましょう。
基礎位置を確認して位置決めする
まずは基礎位置を決めていきます。
冒頭でざっくりとした手書き図面を描いていましたが、DIYに限ってはコンセプト決め程度の意味しかないので、実際にフェンス塀をどのように施工できるのかを見ながら決めました。
というのも、お風呂場まわりには、
- 給水配管
- 排水配管
この2つの配管が通っています。
基礎は地面を掘り下げて施工するので給水・排水配管と干渉しないようにする必要があります。
上の写真だと、白い排水桝(ハイスイマス)が見えていますね。
少なくとも、ここには排水配管が埋まっているはずです。
ハウスメーカーから入手していた配管の敷設図とにらめっこしながら、実際に基礎を置くことができる位置を決めていきましょう。

敷設配管がありそうな場所にDIYする場合は敷設図をハウスメーカーから入手しておくのがおすすめです。

給水・排水配管を破損してしまったら大惨事になるので事前の検討がとても大事ですね。
束石よりも一回り大きな基礎穴を掘る
次に、基礎を埋めるための穴を掘っていきます。
防草シートが引いてある場合はハサミで必要な穴サイズ分だけカットしてしまいます。
束石の上面高さは地面から100mmくらいにしておくと雨水に浸水したりすることもほとんどなくなるはずなのでベターと思います。
少なくとも地面と同じレベルになってしまうのはよくありませんね。
穴の大きさは束石よりも一回り大きなサイズにしましょう。
束石と同じくらいのサイズにしてしまうと位置調整もしにくいですし、後工程の転圧作業もとてもやりにくくなります。
基礎穴に砂利を入れて転圧する
基礎穴を掘り終わったら砂利を入れて転圧していきます。
転圧方法はなんでもいいです。一番楽なのは踏み固める方法ですかね。
(私の体重をもってすればこれくらい余裕でした。。。)
穴の面積が大きければ転圧面積も大きくなってしまうため、転圧しやすくて大きすぎない穴サイズが狙い目。
とりあえず、靴が簡単に入るサイズにしておかないと転圧に苦労しますね。
転圧が完了したら束石を置いて水平出しをします。
ここで必要になるのが水平器です。
束石同士の高さはあっているのが理想ですが、最低限束石の水平さえ出ていれば柱を立てた後で高さの調整は可能ですので、水平器できちんと水平出しをしておきましょう。
束石の水平出しが終わったらモルタルで固める
転圧・水平出しが終わったらインスタントセメント(モルタル)で固めていきます。
セメントを自分で作るのもありですが、市販の水を混ぜるだけで固めることができるインスタントセメント(モルタル)が配合を考えなくてよいので楽です。
使うセメントの量もそれほど多くはないのでインスタントセメント(モルタル)がおすすめですね。
まず準備したのが、
- インスタントセメント
- バケツ
- スコップ
の3点セット。
用意したバケツにインスタントセメントをぶっこんで、袋に書いてある水の量を参考にして混ぜていきます。
…が、こんなバケツで混ぜることなんて到底できませんでした。。。
インスタントセメントは水を含むと一気に重くなるのでそこの深いバケツでうまく混ぜるのなんてどうやっても無理でした。
そこで方向転換して、捨てずにとってあった発泡スチロールを代用して乗り切りました。
やっぱり横長の形が断然かき混ぜやすいですね。
発泡スチロールはガシガシやっていると壊れやすいので、トロ船という横長のバケツのようなものを使うのがベターです。
水分量を調整してこれくらいになったら完成です。
パサパサの状態と比べるとある程度の粘度がありますね。
あとは束石の周りに流し込んであげれば完了です。
モルタルが固まり始めたら土を埋め戻す
インスタントセメント(モルタル)が固まり始めたら掘り出した土を埋め戻してあげます。
手で触って固くなってきたな、というくらいまで硬化したら埋め戻しのサインです。
別に固まりきる前に戻す必要があるわけではなく、最終的に埋め戻してあげればいいだけなのでタイミングに自信がない方は急がずしっかりと固まったのを確認してから埋め戻しましょう。
インスタントセメント(モルタル)の上に土を埋め返してあげることで基礎の重量UPにつなげることができるので、より頑丈な基礎ができあがりますよ。
束石にセッティングする基礎パッキンを準備する
束石は土に比べると水はけはよいですが、さらに水との縁切り性を高めるために基礎パッキンを挟んでいきます。
ホームセンターで探してみたのですが、この長方形型の基礎パッキンしか取り扱いがなかったのでしぶしぶ購入。
固定金具をはめ込むスペースは2つあるので2分割して取り付けることにします。
基礎パッキンをクランプでしっかりと固定してあげて、ちょうどセンターあたりに見える溝に沿ってノコギリでカットしていきます。
基礎パッキンをこんな形でカットできたら準備完了です。
カットして使って問題ないの?という意見もありそうですが、住宅用として使うわけでもないので問題ないと思います。
カット面から劣化するようなものでもないですし、シール性もしっかりと保つことができます。
ただ、カットしてるからメーカーへのクレームとかは補償外になるとは思います。
そんな機会はまずないと思いますのでご自身で判断してすすめていただければと思います。
正方形タイプのパッキンもあるので気になる方は探してみてください。
カットが終わった基礎パッキンは穴を利用して束石の金物に通しました。
パッキンと束石を固定する穴が見えますが、私はそのまま束石の上に設置するだけにしました。
束石の上に柱を固定する場合を考えると、柱と束石は金具でしかつながっていません。
つまり、重力方向の固定は自重のみとなるので基礎パッキンを束石に固定したところでそれほど大きく効果が変わるわけではないのでこのままでもいいでしょう。
束石に柱を取り付ける
ここまできたらいよいよ柱の取り付け作業に入ります。
束石の上に基礎パッキンを入れたら柱を上に立てます。
複数人で作業をする場合は支えてもらえばOKですが、DIYということを考えると1人で作業するケースが多くなりますよね。
そんな場合にはクランプは必須アイテムです。
最低でも2つは準備していないと作業が全く進まなくなってしまうので購入しておきましょう。
角材と固定金物をコーススレッドで固定する
角材と固定金物はコーススレッドで固定します。
柱材は75×75mmの杉材なのですが、ビスの太さは束石の固定金具の穴径によって決まってしまいます。
固定金具の穴径は…忘れました。w
でも、使っているコーススレッドは太さ3.8mm×51mmのものなので穴径5mmいかないくらいだったんだと思います。
コーススレッドは木ねじの一種でねじ山が木材にかみこむような形でねじ込まれていくため、釘と比べて約5倍の締結力があるといわれています。
金属製品の固定に利用されるボルトの場合、締結するモノの重量・厚みなどを考慮してサイズ・長さを決定しますが、コーススレッドの場合はねじの太さ(=直径)が決まるとねじの長さもだいたい決まります。
締結物(=下側の板)に20mm以上ねじ込むことができればOKと考えてください。
被締結物(=上側の板)の2~3倍の長さをねじ込むのが理想ですが、締結物側の厚さ次第では物理的に無理になることもあるので20mmを目安にコーススレッドの長さを決定しましょう。
- ねじ込み長さから必要なねじ長さを計算する
- 必要なねじ長さのコーススレッドを探す
- 長さに見合ったねじ太さのコースレッドが見つかる
コーススレッドの場合は、ねじ長さが決まればねじ太さもだいたい決まります。
ねじ込み穴サイズの制約とかがなくて、自分でサイズを決定しなければならない場合は必要なねじ長さを計算して、だいたい同じくらいの長さのコーススレッドを選びましょう。
コーススレッドのまめ知識を読んでもらえればコーススレッドの選び方はわかると思いますのでしっかりと読んでおいてください。
私の場合は束石の固定金具穴径からコーススレッドを決めたのでかなり長めになってしまいました。
少しでもコストを抑えたいのでまとめ買いして他の部分にも同じコーススレッドを利用したのですが、まぁ苦しめられる結果になりましたね…
私が持っているのは21.6Vのドリルドライバーです。
ドリルドライバーにしては高トルクですが、51mm長さのコーススレッドをねじ込むにはトルク不足で途中で止まってしまい空転した結果、ねじ溝がやられてしまうことがありました。
下穴処理をしていなかったというのもありますが、ドリルドライバーで長いコーススレッドをねじ込む場合はトルク不足になる可能性もあります。
コーススレッドが半ネジであればねじが切ってない長さ分は下穴で掘り下げてOKですし、ねじ部分についてもコーススレッドの直径よりも少し小さめの下穴処理をしてあげればトルク不足を解消できます。
これはしっかりと覚えておきましょう!
こちらが柱を立て終わった状態です。
まぁ、ここまでは束石の固定金具にコーススレッドで止めていくだけなのでサクッと完了しました。
梁(はり)用角材に金物を取り付けて柱に固定していく
次に柱を補強する梁(はり)材に固定金物を取り付けていきます。
固定金物はホームセンターで売っているめっき金物を購入しました。
シンプソン金物とかZ金物とかをよく聞きますが、意外と取り扱いがありません。
私が行ったホームセンターでもZ金物はありましたが、とにかく種類が少なくて困りました。
ということで耐候性として若干の不安は残るもののクロメート処理をされていそうな金物を選びました。
クロメート処理クロメート処理とは亜鉛めっきした後に行う化学処理のことをいいます。
- ユニクロメッキ処理(光沢クロメート処理)
- 三価クロメート処理
- 六価クロメート処理
などの種類がありますが、それぞれ含有クロム量の違いで耐食性に差があります。
亜鉛めっきで母材の表面に張った犠牲(ギセイ=母材の代わりに錆てくれる)層をコーティングしてさらに耐食性を高めています。
まぁ、鉄の母材のまま売られていることはほとんどないと思うので、ほとんどの金物がクロメート処理されていて光沢を放っていると思います。
ステンレスに比べると錆びやすくはありますが、DIYレベルで使用する分にはそれほど気にする必要はないと考えて採用しました。
潮風があたる環境ならともかく、雨風にさらされる程度であれば短期間でひどく錆びることはないと思うんですが、どうでしょうね?
固定金物の取り付け時は木材を当てて出代調整を行いました。
金物が梁材よりも出すぎていると梁の意味をなさなくなってしまうので、金物の出代は梁材の面(ツラ)合わせにします。
梁材を柱に取り付けていく
金物の取り付けが終わったら柱に取り付けていきます。
こちらもこれまでと同様にクランプが必須アイテムになります。
あらかじめクランプを柱材の75mmくらいまで開いておいて、梁材を片手で支えながら反対の手でクランプを締め付けていきます。
- クランプで梁材を軽く締め付けて手をフリーにする
- 反対側のクランプ締めをする際に位置調整をする
- 最初に取り付けた側のクランプを緩めて位置調整をして位置決めする
こんな感じです。

1人作業だと取付位置を決めるのだけでも割と手間がかかりますね。
金物を取り付ける際のポイント
金物を取り付ける際は木口面(年輪が見える面)を確認しておくと、経年変化で反りやすくなる方向を考慮した取り付けにできます。
木材の強度は年輪の外側に向かって高くなります。つまり、中心部分の方が柔らかい。
このため、時間がたつと外側が引っ張るようにUの字型に変形する傾向があります。
このUの字型の変形が上側に来るように配置することで、強度UPが狙えます。
この写真だと左側の金物を置いている木材は右側が凸のように変形することになります。
理想的な取り付けをするのであればもう少し考えておきたかったですね。(あとで気づきました。)
あとは同じ手順で梁材を柱に固定していくだけです。
上向き作業はつらかったですが、淡々と作業を進めるだけですね。
荒材を加工して壁板材を作る
いよいよ目隠しを担うフェンス外側の板材の作製に入ります。
実は、この壁板材が1番面積が大きくなるためコスト的にもなかなか厳しい。
ホームセンターではすでに手触りの良い状態まで加工された杉の板材を取り扱っていますが、1×4の1mくらいのものでも300円ほどするので、フェンス全体分を調達しようとするとちょっと計算したくなくなるような価格になることが容易に想像できます。
なので、良心的なお値段の杉の荒材(切りっぱなしの木材)を購入して電動サンダーできれいにすることにしました。
- 杉荒材 2m×20枚 税込¥2,118-
2mの荒材20枚で2,118円なので、1枚あたり100円くらいまでコストを圧縮することができます。
その分、電動サンダーでガリガリする必要があるので手間がかかりますが自分で作業するので人件費はゼロ。物理的なコストを落とすことを優先していきます。
電動サンダーでやすりがけする
今回は電動サンダーの#80でやすりがけして表面をきれいにしていきます。
#120でもやってみましたが表面はかなりサラサラでした。
ちなみに、最終的には#240くらいで仕上げしたかったんですが、今回は#80でやすりがけしてそのまま塗装してしまいました。

面倒くさくなっちゃいました。この手抜き工事の結果が出るのは数年後・・・
こちらがやすりがけ前の荒材です。
手で逆なでするような触り方をしたら簡単にトゲが刺さってしまいそうなレベルです。(息子はやらかしていました)
そしてこれが#80でやすりがけした後の荒材。
加工前に比べるとかなり滑らかで、白みがかってきています。
ここまでくればささくれが手に刺さってしまうようなこともありません。
電動サンダーでの加工時間は1枚当たり5分程度、休みも挟みながら90分程度でようやく10枚分のやすりがけが完了しました。
並べてみると見た目がかなり違うことがわかりますね。
手間はかかりますが、荒材を加工して使用することは可能なのでコスト重視で進めたいなら選択肢の1つとして考えてよいでしょう。
デメリットはひたすらやすりがけしないといけないこと。
結構な時間やすりがけをしないといけないので住宅地の場合は騒音問題も気になりますね。
私も延々続くやすりがけが面倒になってしまい、最終的には3m-264円の杉貫板に切り替えてしまいました。
壁板材に防腐塗料を塗る
壁板材にも防腐のためにキシラデコールを塗っていきます。
写真は柱材のときのものです。(壁板材の方は取り忘れました…)
最低2度塗りはしておきたいところですが、壁板材はとにかく量が多いので1度に塗り上げようとすると乾かす場所に困ってしまいます。
- キシラデコールを塗って乾かす
- 乾いたら次の壁板材にキシラデコールを塗る
- 乾くのを待っている間に取り付ける
- 張り終わるまでループ・・・
- すべて張り終えた段階で壁板材に2回目の塗装を施す
こんな感じの手順で進めました。
DIYなので作業・保管スペースが限られていることを考えればやむなしかな、と思います。
キシラデコールは水性塗料で粘り気が少ないので塗りムラができないようによーく注意して2回目の塗装を行いましょう。
壁板材取り付け用の下穴をあける
壁板材の塗装が終わったら取付用の下穴をあけていきます。
下穴なしでコーススレッドをねじ込んでいくと壁板と柱材の間に隙間ができてしまう可能性があります。
コーススレッドは板にかみこむ形でねじこまれていくため、壁板と柱材の隙間がゼロの状態できれいにねじ込まない限りはピッタリくっついた状態で取り付けることができません。
締結力はコーススレッドの皿の部分が受け持ってくれるので、壁板の方にはコーススレッドよりも少しだけ大きな下穴をあけておいてコーススレッドのねじ部のかみこみは柱材の方だけで起こるようにしましょう。

下穴開けをやらずに取り付けると隙間だらけになる可能性があります。これをやるのとやらないのでは出来栄えに大きな差ができるので必ずやっておきましょう。
ちなみに、塗料は下穴をあけ終わってから塗った方が無塗装部分を減らすことができます。
私は壁板の半分ほどを何も考えずに先に塗装してしまったので補修のあと塗りが面倒でした。
防腐塗料の塗りあげは下穴開けを終わらせてからがおすすめです。
隙間を均等に保ちながら壁板材を張っていく
最終工程の壁板材の張り付けを行っていきます。
壁板の取り付けは見栄えの問題もあるので等間隔で行いたいですが、いちいち寸法を測って張り付けていくと作業効率がものすごく悪くなります。
このため、上の写真のような形で薄板を準備して壁板と壁板の間に挟んで隙間を均等に保つことにしました。
目隠しフェンス塀ということもあり、板と板の隙間は6mm程度に抑えたかったのでホームセンターでちょうどよい厚みの板を探してきて調整板として使用しました。
傾斜部分の板張りを済ませていく
3面の壁板は均等に張りたいので傾斜部分の板張りと3面部分の板張りは基準を分けて張っていくことにします。
このため、傾斜部分は下から上に向かって張り上げていくことに。
傾斜部分の高さは2m超なので脚立が必須となります。
利用する機会は多くはありませんが、脚立はないと困るのでそこそこ背丈のあるDIYを予定されている方は準備しておくのがおすすめです。
傾斜部横面は現合わせでアングルカットしながら壁板を張っていく
傾斜角度はそこまできっちり決めずに取り付けていったので傾斜部の横面は現合わせ=実際に板材を合わせてカットする角度をスケッチしました。
下の1枚を角度・長さをスケッチしてカットすれば、あとは治具を作ってしまうと簡単です。
治具の作り方治具の作成手順は下記となります。
- スケッチ通りに1枚目の板をカットする
- 1枚目の板のアングルカット面に合わせて固定用板を設置する
- 2枚目以降は1枚目の板を当ててアングルカットのスケッチを行い、カットする
- 1枚目の板をアングル固定用板に合わせ、隙間板を上に並べる
- アングルカットした2枚目の板をアングル固定用板・隙間板に合わせ、端寸法を1枚目と合わせてカットする(4枚目まで同じ手順でループ)
- 1枚目の板に下穴をあけ、2枚目以降の板のアングル側を重ねて同じ位置に下穴をあける
- 1枚目の板の垂直カット部分に2枚目以降の板を重ねて同じ位置に下穴をあける
この手順を踏めばいちいち現物合わせでスケッチを取らなくても正確にアングルカットと寸法カット、下穴開けを済ませることが可能です。
メジャーで測らなくてもきれいに揃うので治具を作ると時短することが可能です。
治具の作り方は他の部材カットでも応用することができると思うので、参考程度に覚えておいてもらうと便利かもしれません。
カット面に塗料を塗ることを忘れずに取り付けていきます。
こんな感じできれいに板を張ることができています。
欲を言えば傾斜部の壁板と水平高さを合わせたかったのですが、そこまでうまく合わせるスキルがありませんでした。(荒材と貫板で幅も違っていたりしていますし・・・)
上側にもう1枚張れそうですが、治具を解体してしまって面倒になったのでこちらの面はここまでで板張り終了とします。
反対側については現状は気になる民家・窓などがないのでしばらくは張らないまま開放的にしておく予定です。
3面の板張りをおこなって完成
途中経過の写真がなくて使いまわしばかりですが、傾斜面の板張りが完了したら3面部分の板張りを行っていきます。
手順は同じで壁板に下穴をあけて隙間板を利用しながら等間隔で張っていきます。
3面についてはすべて同じ貫板を使用しているのでいい感じにレベル調整できました。
足元は500mmほど板を張らずにをあけていますが、ここは植栽とかをもってこられればと思っています。
一応、上側部分は解放されているので全く日が当たらないわけではないように調整しています。
そんなに日が当たらなくても育つ植栽を選ぶ必要がありそうですが、悪くない出来栄えですね。
ここまでで坪庭風お風呂の目隠しフェンスの作製は完了です。
あとは坪庭感をどうやって演出するかで半露天のお風呂の仕上がりが決まります。
こちらは追って作りこんでいく予定です。
お風呂の目隠しフェンス塀で露天風の坪庭を作ろう
今回は【DIYで作る】露天風の坪庭お風呂の目隠しフェンス塀の作り方 <製作編>ということで実際に柱を立てるところから壁板を張って完成するまでを紹介しました。
思っていた以上に長くなってしまいましたが、DIYでお風呂の目隠しフェンスを作るのはかなり手がかかることがわかりました。
でも、出来栄えは思った以上にいいんじゃないでしょうか?
木材の色合いも黒い壁といい感じにマッチしていますよね。
総額約4万円で仕上げることができました。レシートなくしていて正確に集計できていない部分はありますが、だいたいこれくらいです。
DIYで目隠しフェンスを作るのは大変ですし、手間暇もかかりますがコストを大幅ダウンすることができます。
自分のアイデアを絞った目隠しフェンスで理想の露天風の坪庭を作ってみましょう。
【DIYで作る】露天風の坪庭お風呂の目隠しフェンス塀の作り方 <準備編>


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