シンプルで見栄えもよい戸建て住宅への後付け棚の取付方法

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シンプルで見栄えもよい戸建て住宅への後付け棚の取付方法

建売住宅にかぎらず時間をかけて検討した注文住宅でも予算の都合であったり想像できていなかった部分であとから「ここにこんな棚が合ったらよかったのにな」なんて思うことがあります。

我が家も御多分に漏れず、洗面脱衣所でバスタオルや着替えなんかをおいておくスペースがなく、洗濯機の上にポンとおかざるを得ない状況となっています。

困るわけではないんですが、やっぱり見栄えが悪いんですよね。

でも、床置きの衣装ケースなんかはスペースを取るのであまり追加したくない・・・

そこで、シンプルかつ見栄えもよい棚を追加することにしました。

考え方はご自分のご自宅にも当てはめることができるので参考にしてくださいね。

戸建てに住むなら見栄えにもある程度こだわっておきたいかな。

シンプルな構造は結果的に見栄えも良くなるわよね!

 

 

どこに棚を追加したいか、追加できるかを考える

まずは検討からはじめます。

考え方はこんな感じでいいと思います。

棚の追加検討手順
  • STEP1
    どこに棚があったら便利なのかを考える
  • STEP2
    希望位置周辺の壁をノックして硬い音が聞こえるかどうか確かめる
  • STEP3
    どれくらいの高さなら邪魔にならないか考える
  • STEP4
    板と金具を買ってきて取り付ける

ざっくりしていますが、考え方はこんな感じで良いかと思います。

大事なのはSTEP2の壁をノックして固い音が聞こえるかどうかをチェックするところです。

基本的に、床置きではない棚を追加する場合は壁に取り付けることになりますが、壁ならどこでもいいわけではなくて、裏に柱のある部分につけるのがベターです。

どれくらいの重さのモノを置く予定なのかにもよりますが、重量を気にしなくてもよいような場所に付けておくのが後々便利になる可能性が高いからです。

あとは頭や体にぶつかりそうな位置ではないかの確認までしてしまえば位置決めとしては十分ですね。

我が家の場合はこんな感じの位置に取り付けられないかな、と考えています。

バスタオルを置ければ十分なので、板を1枚張るようなイメージで考えています。

棚取付位置

パイン材で棚を準備する

棚を追加する場所が決まれば、次は棚を準備しましょう。

既製品でも構いませんが、今回はバスタオルを置くことができるスペースがあれば十分ですので板一枚を張り付けることにしました。

用意したのはパイン材です。

板にやすりがけをする

パイン材は松を加工した木材ですが、主に北欧産の松のことを指します。

ホームセンターで探せば購入することができる、流通性が高い材料です。

比較的柔らかくて加工がしやすいのが特徴です。

SPF材よりも木目が細かいのも特徴ですよ。

必要な長さを計測して板を購入する

必要長さを計測

まずは必要な板の長さを計測します。

ちょっと見づらいですが、この写真だと幅780mmくらいのスペースに板を張ることになります。

ちょうど両端に柱が入っているのが確認できたので、長さ760mmくらいで計画したいと思います。

長めの板を買ってきてからノコギリでカットしてもいいですし、ホームセンターであらかじめカットしてもらうのも便利ですね。

パイン材をやすり掛けする

板にやすりがけをする

購入したパイン材は耐久性を持たせるために塗装してあげるのがベターです。

特に、今回はお風呂場の脱衣所スペースへの設置になるため湿気にさらされることが多くなります。

素材のままよりも長持ちさせるために一工夫しておくのが長い目で見ると手間がかからないことになります。

パイン材は荒材ではないので表面は結構すべすべしています。

やすりは#400くらいの比較的目の細かいものから始めて大丈夫です。

面倒だしそのままでもいいんじゃないの?

家の中の木材にコーティングが施されていない部分なんてほとんどないでしょ。

湿気の多い場所に使うんだから気にかけておいて損はないわ!

塗装を施して耐久性と風合いを出す

パイン材を塗装する

やすりがけが終わったらそのまま使うのもありかもしれませんが、長く使っていくために塗装を施すのがベストです。

さらに、着色してしまってアンティーク感を出すのもアリです。

私が普段使いしているのはヴィンテージワックスです。

えごまを利用した植物油でできたワックスで表面に薄く膜を張るタイプなので屋内で使うのにも抵抗がありませんし、木目を生かした塗装ができるのが魅力です。

塗りたてはえごまのニオイがかなりしますし、完全に乾くまでは色移りにも注意が必要です。

それでも、完全に乾いてしまえばヌルヌルすることもなく、使い心地抜群です。

ヴィンテージワックス仕上げ後

今回使用するのは上の無色透明のヴィンテージワックスで仕上げた板ですが、試し塗りしてそのままになっていたのが下側のウォルナット。

しっかり色は入っていますが、パイン材は割と目が詰まった木材なのでウォルナットは仕上がりイマイチな感じでした。

部屋の中も白木無垢な感じなので無色透明を選んでいます。

塗装前と比べると少ししっとりとした色合いに変わったのでGoodですね!

膜を張って保護したいならニス仕上げもありですし、ステイン系で木材にしみこませて直接塗装するのもありです。

ヴィンテージワックスは野球グローブの手入れをするような要領でも塗ることができます。感覚的にはガッツリと油を塗りこんでいくようなイメージです。

ニスやステインは”塗っていく”感じが強そうね。ものすごく大きな差があるわけではないから、好みに合わせて使い分けてOKね!

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金具を使って柱にビス止めする

金具とビス

ここまでくればもう完成は目前。

あとは金具とビスで柱にねじ込んだら終了です。

金具でよく聞くのはシンプソン金具というやつなんですが、ホープセンターに行ってもこの名称で売っているかは怪しいです。

私は見つけられませんでしたね・・・探し方が悪い?

とりあえず、屋内で使うので耐候性とかは気にしなくてもいいので、ステンレスじゃなくてもクロメート処理(銀ピカに光ってるもの)や真鍮製のものでもなんでもいいです。

重い棚なんかを付けるのであればある程度の厚みのある金具を選んだ方がいいですが、よっぽどのことがない限り、5mmとかの板厚があれば余裕だと思います。

シンプソン金具は割とペラペラなので、この金具自体で大きな荷重を支える目的で利用するには微妙だと思います。結局金具で止めた木材同士で荷重を受けあうような部分で使ってないかな?

板側にマーキングする

まずは板側にビス位置のマーキングをします。

2つの金具の壁側への取付面が揃うように注意してビス位置を決めます。

ビスを取り付ける

マーキングが終わったらビス止めします。

床の上でやってますが、ビスが板より長いと悲惨な結果になってしまうので、場所は慎重に選んでから作業しましょう。

あとは壁側の取付位置を決めたら同じようにビス止めして完了です。

この取付作業にはインパクトドライバーがないと厳しいですね。さすがに手締めで壁に埋まってる柱にきれいに取り付けていくのは厳しいです。

DIYをするのであればインパクトドライバーはは必需品なのでこれだけは準備しておいた方が絶対におすすめです。

無事完成

取付完了後の棚

これでシンプルな後付け棚が完成しました。

ヴィンテージワックスが乾くまで待つ必要はありますが、待ち時間を除けばハッキリ言って1時間もあれば余裕で終わります。

どちらかというと、作業時間よりも板・金具・塗料などの手配段取りにかかる時間の方が多いです。

金具選びなんて、慣れていない方はなに選んでいいかわからないんじゃないかな?

普段、建築関係とは全く関係ないけど設計やってる私でもなんだか不安になってしまって手間取りました。

重いものを載せるつもりじゃなかったので金具が小さくて(L型のせい)、ちょっとだけバイーンなるのはご愛敬です。(笑)

自分でやろうとするとなんだか不安になっちゃうんだよね。

どんなものを作るかにもよるけど、不安ならこれでもかっていうくらい頑丈にすれば大丈夫なんじゃないの?

でもさ、コストも意識してやらないとね・・・?

(めんどくさ・・・)

後付け棚の作成にかかった費用は合計1,655円でした。

  1. パイン集成材 ¥1,202-
  2. ブロンズ金折 ¥440- (220円×2点)
  3. ブロンズさら木ねじ ¥132-
  4. 合計:¥1,655- ※ビンテージワックスは手持ちがあったので含んでいません。

既製品を買ってくるのもいいけど、ほとんど変わらないか安い金額でオリジナルの棚が簡単に作れてしまいます。

簡単だし、結構楽しく作れてしまうのでDIYはおすすめです。

ちょっとここんところ、棚が欲しいと思ったら試してみてください。

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