春じゃがいもの残りを使って秋じゃがを育てて種イモも残す方法

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秋じゃがの種イモ

じゃがいもは年2回、春と秋に栽培できますが育てやすいのは断然春じゃがいもになります。

春じゃがいもはまだ寒いうちから植え付けてじっくりと成長させて、温かくなってくると一気に成長して収穫を迎えます。

その点、秋じゃがいもは8月末~9月上旬頃に植え付けをおこなって霜が降りる前には収穫しなければいけないので栽培期間が短くなります。

その結果、収穫量も落ちやすくなりやすいのが秋じゃがいものデメリットです。

ただ、栽培期間が短いということはイモが小さくなりやすいということなので、考えようによっては春じゃがいも用の種イモを育てることができるちょうどよい機会ともいえます。

そこで今回は春じゃがいもの残りを使って秋じゃがを育てて種イモも残す方法を紹介します。

 

秋じゃがいもは割り切って種イモを育てるつもりで栽培する

じゃがいもは種類によって休眠期間が大きく異なり、デジマなど休眠期間の短いじゃがいもであれば春に収穫したじゃがいもの残りを種イモとして使って栽培することが可能です。

収穫したじゃがいもを種イモとして使う場合、病気が蔓延する恐れがあるためおすすめできないという情報も多いですが、私は特に病気の見られないイモであればそのまま種イモとして利用しています。

ずっと同じサイクルで続けられるかどうかは怪しいですが、少なくとも春取れたじゃがいもを秋じゃがの種イモにすること自体は可能です。

 

ただし、秋じゃがいもは生育が悪くなりやすく、思ったよりも収穫量が多くありません。

栽培は難しくないのですが、春先のように気温が上がっていくのではなく寒くなっていくので露地栽培では十分な生育が難しいようで、イモも小ぶりになりやすいです。

私の場合は、春じゃがいもも自家苗=種イモを自分で準備して栽培する予定なので、秋じゃがいもは割り切って春じゃがいも用の種イモを準備するための栽培と割り切ってはじめています。

秋じゃがいもは収穫量が落ちやすいので種イモは多めに植える

秋じゃがの種イモ

秋じゃがいもは生育が悪くなりやすく春じゃがいもに比べると収穫量も落ちます。

このため種イモは多めに準備して、株間も近めにするのがおすすめです。

まぁ、そもそものコンセプトが春じゃがいも用の種イモ確保なので今回用意したのはこれだけです。

しかも、日に当てていたら焦げたような感じになってしまっていてまともな種イモは本当にわずかでした・・・

これで本当に発芽するのかな・・・?結構怪しい気がします。

秋じゃがは密植気味で栽培する

密植気味の種イモ

秋じゃがいもは収穫量が落ちやすいので密植気味に栽培しても問題ありません。

春じゃがいも1株で取れていたじゃがいもを秋じゃがいもの場合は2株で収穫するようなイメージです。

ちょっと極端かもしれませんが、生育が悪くて収穫量が落ちやすいのであれば種イモを増やしてあげれば春じゃがいもと同じだけの収穫を得ることができます。

 

ということで、植え付け間隔は近めで密植気味に植えました。

種イモ確保が1番の目的なので栽培スペースもぎゅっと絞って秋・冬の葉物野菜に取っておきました。

 

植え付けたら草マルチして土壌環境を整える

じゃがいも植え付け後

種イモの植え付けが終わったら土を被せます。

私はあとで土を寄せるのが面倒なのでいつも深植えします。

じゃがいもの畝の草マルチ

土を被せたら草マルチしておきます。

草マルチのメリットは、

  1. 雑草が生えにくくなる
  2. 乾燥しにくくなる
  3. 微生物が雑草を分解して土の団粒化が進む
  4. 地温の変化がマイルドになる(暑くなりにくい/冷えにくい)

こんな感じです。

草マルチすると光は当たりにくくなるので好光性種子の種まき後には向きませんが、それ以外であればたいていの場合メリットの方が大きいです。

じゃがいもなので芽が伸びてくれば雑草が生えにくくなる印象はありますが、今回の目的は土の団粒化です。

つゆ草も草マルチにしてしまっているので根がついてしまいそうな気もしますが気にせず様子見です。

 

草マルチもせず、さらに草抜きして裸にしている場合は確実に土壌の状態は悪くなりますが、草マルチをしていれば確実に土壌の状態はよくなります。

畑に草が生えているのがイヤな人もいるかもしれませんが、個人的には草抜きは最低限にしてできるだけ畝を裸にしないのが土壌環境をよくするにはおすすめです。

春じゃがいもの残りを種イモにして秋じゃがいもを育てよう

今回は春じゃがいもの残りを種イモにして秋じゃがいもを育てる方法を紹介しました。

じゃがいもの休眠期間は種類によってまちまちで、私は休眠期間の短いデジマを栽培しているので春じゃがいもも秋じゃがいもも全部デジマを栽培しています。

秋じゃがいもの栽培は満足いく収穫量になりにくいので割り切って春じゃがいものための種イモ育てをやるつもりで栽培をはじめました。

余ったじゃがいもを種イモにして栽培する場合、種イモが病気を持っていたら病気が蔓延してしまう可能性もあるので種イモのチェックはしっかりするように注意してくださいね。

みなさんも秋じゃがいも栽培の際は試してみてください。

【 種 じゃがいも デジマ でじま 出島 約1kg ※ 種イモのサイズ:S〜3L ※ 】 野菜 種 ジャガイモ 馬鈴薯 種芋 家庭菜園 プランター栽培

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